2011年 地元福岡から上京し、芸能界デビュー(24歳)
その後、演技は俳優としてキャリアを積み、数々の話題作に出演
2019年 連続ドラマ初主演のドラマ「だから私は推しました」で地下アイドルにのめりこむアラサー女子を演じ、「第46回放送文化基金賞」演技賞を受賞
2024年 NHK連続テレビ小説「虎に翼」で華族のお嬢様を熱演し話題に
デビューまでの紆余曲折
デビューは24歳
鶴瓶「俺が思うには、デビューから一線に出てくるまでちょっと長かったな?」
桜井ユキ「そうですね。デビューしたのが24(歳)なので」
鶴瓶
「何してたんや。(笑)
そんな、こんなきれいやし、こんな演技できんねんからね。
もっと早よう会いたかったわ」(笑)
藤ヶ谷太輔「その期間って、改めて振り返ると、どう感じてますか?今」
桜井ユキ
「う~ん、そうですね。もちろんスタートは遅かったんですけども。
なんかこう自分の中で整ってなかったなっていう時期があったので。
早すぎてもきっと出れてなかっただろうし、使い物にならなかっただろうなっていう、なんでしょう…自覚はあって」
19歳で上京…東京が無理で1度地元福岡に戻る
鶴瓶「1回(地元福岡に)戻ってるやんか。1回出てきて」
桜井ユキ「はい、戻りました」
藤ヶ谷太輔「一番最初は、いくつの時に東京に?」
桜井ユキ
「一番初め出たのは、もう19、20歳くらいですかね。
に一旦出てきたんですけど。
なんか東京無理だと思って」
藤ヶ谷太輔「それ、芸能とかお芝居じゃなくて、東京って感じですか?」
桜井ユキ
「東京っていうもうその街自体が。
精神的にちょっとダメになっちゃいそうな感覚もあったので、いったん帰りましたね」
鶴瓶「いったん帰ったらやね、親もやね、出て行ってんのにやで。この子帰って来たわと」
桜井ユキ「それが私帰らなかったんですよ、家に(笑)」
鶴瓶「家に帰らなかった?」
藤ヶ谷太輔「どこに帰ったんですか?」
桜井ユキ
「友達の家に。あの、帰るって言えなくて。
そのー心配をかけてしまうっていう思いもありましたし。
なんかこう自分的にも、その1回出てったのに、その戻ったっていう…なんでしょう。
ある種自分が甘えてしまっているっていう感覚も少しあったので。
でも、親が連絡してきてくれてて。で、私返してなかったので。
あのー「そろそろ連絡返さないと、警察に連絡します」って親から連絡来て」
鶴瓶「そりゃそうやろ。でも親は久留米に帰ってんのは、風の噂で…」
桜井ユキ「そうなんですよ」
藤ヶ谷太輔「あ、なるほど。なんとなく地元帰ってきてるのは聞いてるけど、連絡もないから…」
桜井ユキ
「聞いてますし、その時お仕事で関わってた方たちにも帰るっていう風には言ってるので、両親には伝わってたので。
はい。なので、「捜索願い出します」って言われて」
鶴瓶「そりゃそうやろ。そりゃそうやって、ほんまに」(笑)
桜井ユキ
「だから、これはちょっとマズいなと思って。
「すいません。あの実はもう久留米の方にいるよ」っていうことを連絡して」
藤ヶ谷太輔「それどういうリアクションだったんですか?ご両親は」
桜井ユキ「いやでもすごくあのーうち厳しい両親なんですけど…」
鶴瓶「お父さんなんて、厳しかったんやろ?」
桜井ユキ
「すっごい厳しかったですね。
なんで私ホントに、あ、どうなってしまうんだろうと思って。怒られて。
まあ、すごく覚悟をして帰ったんですけど。
それが怒られなかったんですよね。
すっごくあの心配をしてくれていたみたいで」
藤ヶ谷太輔「その優しさでまた感じることありますよね?」
桜井ユキ
「うん。なんかそこで、もう一度この地元で仕切り直して、自分の心と体を整えた状態で、もう一度チャレンジしようっていう思いにはなれたので。
なんかその、まあそういう意味でも1回地元に帰ったっていうのは、すごくいい機会になったかなとは思いますね」
家族との関係
アルバイトが忙しすぎて、車を放置し逃亡…怒らなかった父
藤ヶ谷太輔「でもそれで言うとほら、車放置事件」
桜井ユキ「ちょっと待って…誰!?誰?え!待って(笑)」
藤ヶ谷太輔「ちょっとディテールをぜひ」
桜井ユキ
「待ってください。ちょっと変な汗かいてきた。
当時その地元にいる時に。
まああのちょっと私高校時代に…まあ、ちょっとそこから話すと長いな…。え~と(笑)
高校の時にホントにちょっと、笑えなくなってしまうっていう時期があって。はい。
でもその、東京に出るには、まあその芸能という仕事をするには、その人とやっぱり接する仕事ですし、ちょっとその自分のメンタルを鍛えたいと思って。
接客業をそのバイトとしてしてみたいと思ったんですね。
で、それがそのまあ、その放置事件のあのーある駐車場の近くにあるお店で。
ホントに忙しくて。で、あのーなんの言い訳にもならないですけど…。
ずーっと車で通ってたんですけど。
止めて、働いて。止めて、働いてっていう日々の繰り返しだったんですけど。
なんか止めっぱなしでどっか行っちゃったんですよね(笑)。
ちょっと私本当に記憶がなくて。いや、ホントです」
藤ヶ谷太輔「たぶん東京に行ったっぽいっすよね」
桜井ユキ「あ、そうなんですか?」
鶴瓶「東京に行ったんよ」
桜井ユキ「え?親ですかこれ(話したの)」
(桜井ユキさんのお父さんとお姉さんが鶴瓶さん藤ヶ谷さんと話してる時の写真が映る)
桜井ユキ「ちょっと待って!信じられない!(笑)」
鶴瓶「このお父さん、そんな怖い人だと思えへんもん」
桜井ユキ「ちょっと待って待って!」
鶴瓶
「このお父さん、メッチャいい人やで。
いやいい、おとうさんとお姉さんやけども。
ほんまにお姉さんもキレイやろ」
桜井ユキ「あ、お姉ちゃん。お姉ちゃんはずっと近くに住んでて」
鶴瓶「だからそん時に、俺から言うわ、警察から電話かかってきたんやて」
藤ヶ谷太輔
「1週間後ぐらいに。
で、お父さんが1週間後に取りに行き、そこのオーナーの方にしこたま怒られるという」(笑)
鶴瓶「そりゃそうやわな。メッチャ怒られたんやて」
桜井ユキ「いや~なんかちょっとホントに頭がその時パニックになってたんでしょうね」
鶴瓶「でもお父さん怒らない。ね?」
桜井ユキ「怒らなかったですね」
鶴瓶「無事やったらそれでええわみたいな想いがあってやな」
藤ヶ谷太輔
「すごいお話を伺ってると、チャーミングさがどんどん。
それこそやっぱユキさんのこと大好きだから。
作品も観たいし、最近やっとキスシーンも観れるようになりましたって」
大好きな優しい姉…高校生まで一緒にお風呂に入り愚痴を吐き出す
藤ヶ谷太輔
「あと、そうだ。お姉さまが、着なくなったものとかいらなくなったものを家に送ってくるのやめてって言ってました。
季節がこう冬になってくると「あ、そういえばこの前送ったやつもう1回送って」っていう(笑)」
桜井ユキ「いやあの、すっごい優しいんですよ、お姉ちゃん。ほんと大好きで」
鶴瓶「メッチャ仲ええねんてね?」
桜井ユキ「仲いいです」
鶴瓶「ずーっと、いっしょにずっと風呂入っててんな?」
桜井ユキ「そうなんです」
藤ヶ谷太輔「あ、確か高校生ぐらいまで?」
桜井ユキ
「入ってましたね。すごく私は好きな時間で。
まあ、学校でもちょっと色々あった時期とかは、その夜に姉と一緒にお風呂に入って、そこで全部ぶちまけて、「まあ、がんばろ」って言って出るっていう」
恩師・演出家 石丸さち子さんの登場に涙
お芝居のおの字から教えてもらった先生
鶴瓶「もっと喜ばそうか?たぶん喜ぶと思うし、この人があなたの作品を観て、泣いてしまったっていう」
(デビュー前に演技指導を受けた演出家・石丸さち子さんと鶴瓶さんの2ショットが映る)
桜井ユキ
「あっ!(息をのむ桜井さん)ヤバい!あ、ヤバい!泣きそう(笑)あっ(涙が溢れてくる桜井さん)」
鶴瓶「すっごいのよ、この人。メッチャ言うてはったよ。今もずっと見てて、私が教えたよねって」
(涙が溢れる桜井さん)
桜井ユキ
「いや~もうホントにあの石丸さんと私…。
お芝居を全くやったことがなかったので。
本当にお芝居のおの字から教えていただいた先生で。
毎日通ってた、その稽古場だったんですけど」
藤ヶ谷太輔
「1回その地元帰って、次もう1回東京でトライするって時に、もうすぐ出会った方ですか?」
桜井ユキ
「そうですね。あの、「じゃあ、今日からここに通ってください」っていうことで、石丸さんのその稽古場に通うようになったんですけど。
初日にですね。「ちょっとこの台本やってみて」って出された台本をやった時に。
マネージャーさんが無言で肩落として出てったんですね。
「芝居がひどすぎる」って言って。
で、「もうオーディションも受けさせられないから、とにかく石丸さんのとこで勉強してこい」って言われて通ってた先生」
鶴瓶「ものすごい人で。蜷川(幸雄)さんにも近い人なんよ」
※演出家石丸さち子さんは、蜷川幸雄作品の演出助手を務め、2008年に独立。演出家として国内外で数々の賞を受賞
桜井ユキ
「演出補助をずっとされてた方で。
ホントに愛を持って接してもらったなっていうのと。
まあ、恥ずかしい所もいっぱい見られましたけど」
鶴瓶
「最初来たときは「何で私こんなとこ来なアカンねんやろ。何なのここ」ってたぶん、絶対思ってたと思うと」
稽古は頭のストッパーを外す訓練
藤ヶ谷太輔「どういう内容なんですか?その稽古というか」
桜井ユキ
「えーと、そのもちろんシェイクスピアとかの台本をやらせていただきつつ。
たまにあるそのメソッド。感情のどう出していくかっていう稽古とかで。
あの、(メソッドで)クラウンっていうのがあって。
まあ、稽古生が10人~十数人いるんですけど。
部屋の後ろにバーッて並んで。
で、1人1人部屋に入ってきて。
全員が本気で笑うまで何かをやり続けなきゃいけないっていう。全員を笑わさないと終わらない。
それが自分でやるお芝居だったり、変な顔でも何でもいいんですけど。
って言う訓練があって。
なんか要はそのいかにここの(頭の)ストッパーをとれるかっていう訓練なんですけど。
なんかそういう訓練とかもあって。地獄でしたね。
地獄でしたけど、でもその人にどう見られてるとか、そういうのを気にしてるうちは、お芝居なんかできないよっていうその授業とかも結構…まあ、他にもいろいろあったんですけど。」
藤ヶ谷太輔「でもそのお芝居をされる上で、そのなんかベースとなるのはやっぱりこの期間に学んだ?」
桜井ユキ
「はい。もう今でも、思い出します。
あの、ここで学んだことだったり、ここに通ってた時間だったり。
今こうお仕事ありがたいことに、こう作品色々やらせていただいてますけど、合間合間で思い出しますね。石丸さんに言われた言葉だったり」
初舞台を観たマネージャーに「オーディションOK」をもらい
藤ヶ谷太輔「初舞台って覚えてますか?」
桜井ユキ「覚えてます。セロ弾きのゴーシュっていう作品だったんですけど」
鶴瓶「ずーっと「かっこう かっこう」言うて」
桜井ユキ
「はい。私鳥だったんですよね。ずっと「かっこう かっこう」言って。
「かっこうのボリュームが違う」とか。「腹から声出せ!」っていうのを本当にずっと言われてて。
でもあの、その初めての石丸さんの舞台に出させていただいた『セロ弾きのゴーシュ』を観たマネージャーさんが「よし。オーディション受けていいよ」って言ってくださって。
それで、やっとオーディションとまああの、世に出す宣材写真を作ってあげるよって言って」
鶴瓶
「あなたが石丸さんに教えてもろうたやんか。
石丸さんのホームページに、私も教えてください言うて、ぎょうさんくる言うてたよ」
桜井ユキ
「あ、ホントですか?え~。でもホントに貴重な時間を過ごさせてもらえたなぁと思ってて。
たぶん、忘れることもないですし。学んだことっていうのが多分、こう基盤になっていくな~っていうのは、もう今の段階でも感じてますね、自分で、はい」
友人関係
高校&上京後の友人
鶴瓶「高校の時はギャルやったの?」
桜井ユキ「ギャルでしたかね?ちょっとギャルだったかもしれない(笑)」
藤ヶ谷太輔「学校だけじゃなくて、よその学校からもすごく人が来たとか」
(高校の同級生井手悠太さんと上京後の親友今野由斐さんと鶴瓶さん・藤ヶ谷さんとの4ショット写真が映る)
桜井ユキ「えー!え!東京来たんですか?」
鶴瓶「井手。こいつもええやつや。メッチャええやつやでコイツ」
桜井ユキ「そうなんです。ああ、すごい!」
鶴瓶
「ユキさんの結婚式の時に、この2人が初めて会うたんやて。
(結婚式を)軽井沢でやったんですよ。
だから、(福岡)久留米の子が軽井沢ってどの辺にあるのかわからへんやんか。
せやけども、「向こう(軽井沢)行ったら今野言う人がおるから、一緒に来て」って言うたらしいな。
その今野と井手は初対面や。ね?」
藤ヶ谷太輔「そうだから、井手さんに今野さんの連絡先だけポーンっと送ってそれで終了ですよね?」
桜井ユキ
「いや、違うんですよ。もちろん、こうこうこうでって説明した上で、1人で向かわせるのわな…って思った時に、「あ、今ちゃん」って思って。
で、ちょっと今だから言えるんですけど、私は大好きな2人なんで、ちょっと遠距離にはなりますけど、ちょっとくっついてほしいなとかっていう(笑)ちょっとあったんですよ。
あの、独身ですし。ちょっとだけ、その気持ちはありました。
いや~この2人か」
藤ヶ谷太輔「今ちゃんは、その作品で出会ったんですね」
桜井ユキ
「あのーキャスティング会社で働かれてるんですけども。
もうホントに、私が23,24でお仕事始めたぐらいの時にスタッフさんとしていらっしゃってて。
それがはじめましてなんですけど。
その後2,3回たまたま立て続けにお仕事いっしょになって。
徐々にホントに仲良くなって。
今あの住んでる家もすごく近くて近所なので、しょっちゅう会ってますし。
今日の朝もやり取りしてましたね」
俳優・倉科カナさん「お友達になってくれませんか?」
藤ヶ谷太輔
「もうやっぱりね。大好きだっていう方も多くてね。
ちょっと取材でね、別で。
私のことどう思ってますか?って」
(倉科カナさんと藤ヶ谷さんが談笑してる写真が映る)
桜井ユキ「ちょっと(笑)!カナちゃん!どう思ってますか?ってカナちゃんが言ってたんですか?」
藤ヶ谷太輔「はい。恥ずかしくて聞けないから、聞いて欲しいって」
桜井ユキ
「大好きです、私。大好きです。
もうメチャクチャ(カナちゃんは)お酒好きで。それで飲みにこうよみたいなのもあったんですけど。
そもそものきっかけがこのドラマで(ドラマ「感情8号線」(2017/フジテレビ))。
あの撮影中に、「よかったら、私とお友達になってくれませんか?」って」
鶴瓶「カナちゃんが言うたんや?」
桜井ユキ
「はい。私告白された気分になっちゃって。あ、すごいドキドキして。
「あ、なんか。あ、ぜひ」みたいな」
鶴瓶「よっぽど気にいったんやろうな」
桜井ユキ
「お仕事の話ってあんまり…ご飯食べに行った時も、まあもちろん多少はしますけど。
あまり、深い話はせず」
藤ヶ谷太輔
「でも言ってましたよ。ガールズトークっていうか、恋愛とかそういう仕事じゃない事を話せる」
桜井ユキ「はい。プライベートを知る数少ない友達の1人ですね」
藤ヶ谷太輔
「でも、人としてやっぱり地に足付いてるところがやっぱりお芝居に出てるというか。
すごいね魅力をすごい語ってました。
けどちょっと、分量多すぎて」(笑)
桜井ユキ「いや~嬉しい」
人生で大切にしていること
出会い&1人の時間を大切に
藤ヶ谷太輔
「あ、なんかそうだ。倉科さんから預かった質問で、人生で一番何を大切にしてますか?っていう質問を預かったんですけど」
桜井ユキ
「え~そんなもうなんか恐れ多いですけど。
何でしょう?でも私はやっぱりその出会いというか。
私そんなに人間関係を構築していくのが得意なタイプではないので。
それでもその、自分と出会って、今でもこうやって気にかけてくれたり、仲良くしてくださってる方とか。
その出会いっていうのは、ホントに何でしょう。あたりまえじゃないなって思うので。
なので、出会いはすっごい大切にしてます。
あと、自由な時間。1人の時間!
はい。は、大切にしてます」
藤ヶ谷太輔「今もしあったら、どういう過ごし方なんですか?1人の時間」
桜井ユキ「私は基本的に、1人旅に出てますね」
俳優・黒羽麻璃央さんと結婚
夫「初めて会った時にこの人と結婚すると思った」
鶴瓶「結婚してはんねんで、もう」
桜井ユキ「してます、はい」
※俳優・黒羽麻璃央さんと2022年1月に結婚。2人は「リコカツ」(2021)の配信オリジナルストーリー「リコハイ!!」で共演
藤ヶ谷太輔「そうか。もちろん、夫婦の時間もあれば、その中でも1人の時間を…」
桜井ユキ
「そうですね。ですし、結婚する時に、私たぶん相手の方にそれは言いました。
「私は1人の時間が好きで、その旅行に行ったりするんです。それでもいいですか?」ってことは」
鶴瓶「(黒羽さんの写真を見て)かっこええで。なんやねん、これ。美男美女やんか」
藤ヶ谷太輔「インタビューかな?もう初めて会った時に、「あ、この人と結婚するって思った」って」
桜井ユキ「言ってましたね。言ってましたねっていうか…(笑)はい」
鶴瓶「結婚も難しいよ。やっぱこの世界おって、結婚してって」
桜井ユキ
「そうですね~。結婚をいつぐらいにするだろうなっていう感覚が本当に全く無くて。
だから、自分の中でしないかもしれないなっていう。
別にそこがマストではなかったので。
なおさら、結婚っていうするかもしれない状況が目の前に来たときに、どうしていいか分からないっていう瞬間はやっぱりあって。
でも、結婚をして、まあこの先もしかしたら子供を持つことができるかもしれない。
そうじゃないかもしれないですけど。
なんかその分からない。自分の選択じゃない未知の部分っていうのが、ちょっとこう楽しそうだなっていうか。
自分で決めない、自分の人生だけじゃないものっていうところに、ちょっと飛び込んでみようかなっていう思いもあって。はい」
藤ヶ谷太輔「してみて、どうなんですか?それ。結婚って」
桜井ユキ「いや。して良かったです。はい」
鶴瓶「楽やろ?結婚したら」
桜井ユキ「楽です」
鶴瓶「みんな言うねん。結婚したら、自由になったって」
桜井ユキ
「はい。いや、ほんとにおっしゃる通りで。
特にその、大きな変化があったかっていうと、そうではないんですけど。
でも気持ち的には、鶴瓶さんがおっしゃるように、ホントに気持ちが楽になって。
それこそ両親には「結婚して、顔が丸くなった」ってすごい言われるんですけど。
だから見てそうなんであれば、きっと本当にほぐれたのかなっていうのは思いますね」
鶴瓶「彼も舞台ずっとやってるし。そういう話はするの?割と」
桜井ユキ
「えっと、仕事の話ですか?あ~あんまりしないですね。
全然あの、もちろん台本覚えるの手伝ってとか、お互い」
最後に…
鶴瓶
「恩師のね、石丸さち子さんが言うてはったんですよね。
「虎に翼」で華族が解体されて自由に生きるようになった芝居を観て、勝手に泣いたんやって「わ~」って。
で、泣いた後に、ものすごくうれしくなって。
「ユキ、芝居上手くなったね」って言葉にして言ってしまったいう。
すごいでしょ。
先ほども言ったように、石丸さんのとこのホームページに、なりたいという人がこうぎょうさんくるんですって。
「カノジョみたいになりたい。そう思われるだけで、彼女は第一線の所に辿り着いたんだと実感します」と恩師は心から喜んでおりました」