【人生最高レストラン】俳優・石田ひかりさん「芸能界へのきっかけと幼少期、売れなかったアイドルから俳優へ」(2025年6月21日放送)

1993年主演を務めた月9ドラマ「あすなろ白書」が社会現象に

加藤浩次「(島崎和歌子さんと石田さんは)同期なんですか?年齢は先ほど一緒って言ってましたけど」

島崎和歌子「あの歌のデビューはひかりちゃんの方が早いんだよね?」

石田ひかり「うん。私は(歌手デビューが)1987年だと思います」

島崎和歌子「歌は1989年なんで。あの時代はね、みんななんか歌わなきゃみたいなね?」

加藤浩次「そっか。デビューは歌から始まるみたいな」

石田ひかり「もうレコードデビューですから、私たち」

加藤浩次「CDでもないその前ってことですもんね?で、石田さんのデビュー曲はなんだったんですか?」

石田ひかり「♪エメラルドの砂です。15歳。中学3年生の時でした」

 

4歳からスイミング

子どもの時台湾新記録も…新聞にも載った

実は石田さん、デビュー前にはあるスポーツで偉業を達成したそうで…

石田ひかり
4つ(歳)の時にスイミングスクールに入れてもらって。
そこから、まあ芸能界入ってもしばらくやってたんですけど。
ジュニアオリンピックを目指して

加藤浩次「え、どのぐらいのレベルまで行ったんですか?」

石田ひかり「姉(石田ゆり子)は(ジュニアオリンピックに)出ました

加藤浩次「ジュニアオリンピックに?(石田)ゆり子さん?全然イメージ違う!」

石田ひかり
「あの人かっこいいですよ。平泳ぎの選手だったんです。
で、あのージュニアオリンピック出てますから」

加藤浩次「すごいね!え、それで?」

石田ひかり「私はそこまでの選手じゃなくて。私はバック…背泳ぎで」

加藤浩次「で、どこまでいったんですか?」

石田ひかり
子どもの時台湾にちょっと3年間父の転勤でいたんですけど。そこで台湾新記録(笑)」

加藤浩次「めっちゃすごいじゃん(笑)」

石田ひかり「新聞に載りました。新聞」

加藤浩次
「マジで!?じゃあ、ちっちゃい頃は、お姉ちゃんと一緒に水泳でやっぱ本当に極めたいって2人とも思われてたってことですか?」

石田ひかり
「そうですね。私はスイミングのコーチになりたいと思ってたし。
で、コーチはその台湾に行く時に、「ゆり子は(日本に)置いてってくれ」って言ったんです」

サバンナ高橋「あ、日本の宝みたいな感じ」

石田ひかり「そうそうそう」

 

スカウトされ、芸能界へ

姉と同じ人にスカウトされ…両親は大反対

加藤浩次「すごいね。なんで女優になったんですか?そんなスポーツね、競泳バリバリやってる2人が」

石田ひかり
「まず姉が、自由が丘の亀谷万年堂の前でスカウトされて帰ってきたんです。
名刺貰って帰ってきて。
で、それをウチの両親…すごく堅い親なんで。
「こんな冗談じゃない」って言って。ビリビリに名刺破いて捨てられて
1か月後ぐらいに、同じ名刺を、今度私が二子玉川のケンタッキーの前でもらったんです(笑)」

サバンナ高橋「あ、同じ会社の人やったんすか?」

石田ひかり「同じ人です」

加藤浩次「え、それで名刺もらいますよね」

石田ひかり
「もらって。それで、「ああ!あの私実はゆり子の妹なんです」って言って。
「へえ~」って驚かれて。
「あ、なんかご両親あの厳しいのよね。よく分かってるわ」って言って」

加藤浩次「あ、女性の方?」

石田ひかり
「そうです そうです。で、あのー「こっちから連絡するから」って言って。
母は私に「ほら御覧なさい。みんなに(名刺)配ってるじゃない」。
そう言いました。
で、「もうあなたたちはとにかく泳いでればいいから」」

加藤浩次「とにかく泳いでればいい(笑)でも、オリンピックとかそのレベルの人ってそうなんだろうね」

石田ひかり
「「とにかく変なこと考えず、泳ぎなさい」って。
「そうだな」って言って。で、泳ぎ続けてたんです(笑)」

 

事務所で働いていた人の姿を見て考えが変わった母

加藤浩次「え、それで?お父さんお母さんはどうやってOKさせたんですか?」

石田ひかり「毎日のように電話がかかってきてたみたい」

加藤浩次「え、そのマネージャーさんっていうか、スカウトされた方から?」

石田ひかり
「そうそうそう。で、もうあんまりしつこいので、「もう直接断りに行こう」って言って母は。
そしたら、ものすごく真面目に仕事をされてた。で、せま~いマンションの一室で。
その姿を見て、母の考えはちょっと変わった

加藤浩次「「あ、そんな変な世界じゃないな」と」

石田ひかり「そうそう。芸能界って、こんな人たちもいるのかしらって思ったみたいです」

加藤浩次「一生懸命エンターテイメントを作ろうとしてると、うんうん」

 

売れなかったアイドルから俳優へ

大林(宣彦)監督作品「ふたり」…監督と出会わなければ今の自分はいない

石田ひかり「私は3年間売れないアイドル時代があって」

加藤浩次「売れなかったんですか?」

石田ひかり「全く売れなかったです」(笑)

加藤浩次
「それで、3年やって売れなかったら、もう「あれ?」って「歌はダメかな…」と思いますよね?」

石田ひかり
「いや。ずっと思ってました(笑)。
で、まあ少しずつ芝居、演技に対するこう興味が湧いてきて。
ちょっとずつそういうドラマもやったりしてたんですけど。
そこで、大林(宣彦)監督との出会いが。
高校3年生。
やっぱり、監督との出会いがなければ、今の私は本当にない

加藤浩次「それは?映画は何ですか?」

石田ひかり「(映画)『ふたり』」

加藤浩次「「ふたり」。ちょっと聞いたんですけど、女将もそれに出てる?」

島崎和歌子「そうそうそう。そうなんです」

石田ひかり「(和歌子さんは)すっごい意地悪な役で。私に嫌がらせをする役です」

加藤浩次「大林作品に出るって、やっぱり違うんですか?」

石田ひかり
「はい。もう、「ええ!大林監督!?」って思いました。
(大林)監督、とにかく優しくて。
「もう、ひかりはそのままでいい」と。
「もう、ひかりは少女のプロだから、そのままでいい」という風に常々言ってくださいました」

加藤浩次「でもそこってすごい勇気になりますよね」

石田ひかり
「そうですね。もう、「ああ、そうなんだ」って。
もうやっぱり映画初めてでしたし。もう右も左も分からない。
「そのままでいい」って言ってくださったことは、やっぱり大きな支え

加藤浩次
「大林さんに「そのままでいい」って言われたのは、女優でやってくぞっていうような決心みたいなのにつながったんですか?」

石田ひかり「いやいや、まだまだそんな。腹をくくれたのは、つい最近です

加藤浩次「え⁉メッチャ遅くないですか?」(笑)

石田ひかり「自信ないし。ずーっともがいてます」

加藤浩次
「だって、この後でしょ?(大ヒットドラマ)「あすなろ白書」。
うん。筒井さんと。で、木村拓哉さんも出てて。
あれなんかもう社会現象なったでしょ」

※「あすなろ白書」(1993年放送)…筒井道隆・木村拓哉らが出演し大ヒットした月9ドラマ。柴門ふみ原作・北川悦吏子脚本の青春群像劇

石田ひかり「それはそうかもしれませんけど」

島崎和歌子
「なんか(ひかりちゃんは)すごい冷めてた印象がすごいあって。
(大林)監督作品で主演でしょ(1991年映画「ふたり」主演)。
で、朝ドラで主演でしょ(1992年連続テレビ小説「ひらり」主演)。
で、月9で主演なのに(1993年月9ドラマ「あすなろ白書」主演)。
で、紅白(歌合戦)も2年連続(1992年・93年NHK紅白歌合戦紅組司会)。
なんか、ひかりちゃん全然浮いて(浮かれて)なかったよね?
全然。普通こうなる(天狗になる)じゃない?」

加藤浩次
「絶対そうだと思う。朝ドラの主演なんか決まったら、もうメッチャ「キタぜ!」って感じでしょ?「とうとうキタぜ!」みたいな」

島崎和歌子「そうそう。で、浮かれてもいいことだし」

石田ひかり「いや、浮かれてたと思いますよ」

島崎和歌子「いや~、冷静だったなと思って」

石田ひかり「いやいやいや。やっぱり、生意気だったと思います。うん。そう思います」

加藤浩次「え、浮かれてたエピソードあります?」

石田ひかり「眠いからっていって、(撮影現場の)セットでこうやって突っ伏して寝てたりとか」

島崎和歌子「いや、全然いいよ。あの当時だって、24時超える事なんてザラに」

石田ひかり
「もう全然。30時が当たり前だったじゃない?30時。
だって、28時入りっていう人が。28時に新しい人が入ってくる」

加藤浩次「そんな時間ないんですけどね」

石田ひかり
「そうそうそう。私たち48時ぐらいまでありますよね。そういう時代を生き抜いてきましたね」

 

子育てについて

お弁当だけはやろう!と決めて、16年間やった

加藤浩次「石田さんは仕事はセーブしながら、子育てに専念した部分もあるんですか?」

石田ひかり
「私はまあ、働く母親を選んで
留守もするし、勉強も難しくなって教えられないし。
何かでも、これだけは!って思って、お弁当だけは。これだけはやろう!って決めて
高校3年生まで。16年。これだけは、やりました
(次女の高校最後のお弁当は)いいお肉を焼いて、パクチーのせて」

加藤浩次「え、これ(お弁当)最終日の時は、お子さんなんておっしゃってました?」

石田ひかり
私から本当にあの“食べてくれてありがとう”っていう手紙を入れました
(お弁当の中に)メッセージを入れて。
この子たち、いっつもキレイに食べてきてくれて
で、あのー後日手紙をやっぱりそのー“自分の体はママのお弁当でできている”と。
で、そのー私も「何かツラいことがあった時はお腹に手を当てなさい。ここにあなたたちのママのエネルギーが全部入ってるから。あなたたちの中にはここにあるからね」ってことをあの伝えました」

 

芸能人水泳大会に出演

ぶっちぎりで優勝

加藤浩次「なんか芸能人水泳大会に出たことがあるって聞いたんですけど。本当ですか?」

石田ひかり「ああ、あります(笑)。はい」

加藤浩次「どうでした?」

石田ひかり
「あのーぶっちぎりで優勝しました。そのーすごい迷って。悩んで。やっぱり、手を抜くべきか…」

加藤浩次「そうですよね?」

石田ひかり「そうです。全力で泳ぐべきか、悩んで。で、その時、ノーブレスで25m(笑)」

加藤浩次「すげぇ!(笑)」

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