昨年末出版した本「人生を変えたコント」が15万部超えの大ヒット!
堀内健「15万部ってすごいな」
せいや「そうなんですよ。本出させていただいて、15万部売れて」
霜降り明星せいや、32歳。
現在はレギュラー番組10本を抱える人気者に!
昨年11月に初の著書「人生を変えたコント」を出版すると、現在15万部超えのベストセラー。
読者から中高生の課題図書に!学校においてほしい!という声も集まるこの作品。
高校入学時、クラスになじめずいじめを受けた主人公が、それを笑いで乗り越えるという自身の経験をもとに書き記した逆転ストーリー。
そんなせいや、実は今日にいたるまでの人生は苦難の連続
せいやさんの思い出アルバム
幼少期
アルバム①お笑いクラブで先生に心をへし折られる
小学生(12歳)でテレビで漫才を披露…基礎となった先生の指導
上田晋也「本気のお笑いクラブなの?」
せいや
「そうなんすよ。なんか大阪やからあるんかなぁと思ったら、結構めずらしいみたいで。
で、その先生にその漫才も教えてもらいましたし。
テレビ出たんですよ。小学校の時に2000人の前で漫才して。結構お笑いを頑張ってたみたいな」
20年前、当時12歳。関西の一芸を持つ子供を集めた番組に、小学生の漫才コンビとして出演。
NHKの番組で、コンビ名「中島ミート」として出演し、漫才を披露した。
上田晋也
「(一緒にテレビで漫才をした)小学校の同級生の小村昌士さん(からの情報)。
『6年の担任だった先生がお笑い好きで、課外活動でお笑いクラブを作ってモノボケや大喜利などの授業をしてくれていた。
その先生がめちゃくちゃストイックで小学生にも厳しく「ああ、それ弱いな」「わからん」と大人のガチダメ出しをしてくる。
僕もせいやも先生にはこてんぱんにされていた』」
せいや
「元々ちょっとプロの芸人やってて。毎回黒板に大喜利のお題が書いてるんですよ。
「この校歌なんか変だな、なぜ?」とか書いてあって。
おもしろBOXっていうのがあって。
みんなでそれに答えを入れて、給食の時間で発表していくんですけど。
まあ普通小学生の答えなんか「これ、これ誰~?」とか言って楽しくやるじゃないですか。
その先生ガチすぎて。こうやって出して、(首をかしげて笑って)捨てるんですよ。
ほんで、良かったやつだけ発表して。
ほんであんま子どもやから、フフッって笑わん時もあるじゃないですか。
「これ笑わんかぁ?」みたいな。ガチすぎて」
チュートリアル福田「せいやはよく採用された?」
せいや「僕は、はい。「しそ」っていうペンネーム書いて」
チュートリアル福田「ペンネーム書くの?」
せいや
「みんなペンネームで。で、僕は優勝しました。「しそ」で。そうですそうです。
で、その小村くんってやつも競ってて、その2人で漫才コンビ組んで。
マジでそういう先生との出会いが、なんかこう芸人になったルーツというか」
アルバム②激セマ団地の一畳部屋育ち
せいや
「ちょっと狭い団地で住んでて。妹が2人いて、僕が長男なんですけど、僕の部屋が布団のスペースしかないっていう、寝るとこが。
ほんとに160㎝ぐらいしかスペースがなくて。
もうホンマにちゃんとそこで身長止まりました。ちょうど。ピタッと。
テトリスやったら、消えてました、もう。(笑)」
上田晋也「結構生活も苦しかったりとかしたの?」
せいや
「まあ風呂のシャワーもあんま使えないみたいな。水道代がかかるんで。
で、まあちょっとこのオカンにバレへんように、ちょっとだけ、ホンマにちょっとシャワーをぽたぽたぽたぽたみたいなんで。
こうキュッって(蛇口をしめる)音でオカンがバッって飛んできて「シャワー禁止」みたいな。
ちょっと水道代かかるんでみたいな」
アルバム③ゾウさん公園でMCデビュー
友人神農涼太さんからの情報
『幼い頃から遊び場はいつも団地のゾウさん公園。
そこではせいやがテレビで見つけたやりたい遊びを持ってきて必ずせいやがMCで仕切る。
「SASUKEごっこ」みたいな走り回って行う遊びの時もあれば、テレビの影響を受けすぎて「今日はおもしろ3文字を言い合おう」など、小学生が公園でやるにはとがりすぎてる遊びを考えてくることも。』
せいや
「だから本当にお笑い憧れが強くて。
だからSASUKEもゾウさん公園っていう所で絶対そのみんな集めて。
僕はそのなんですかMCというか。やってました。
実況というか、「さあ、涼太がゾウさんの鼻に向かう!」とか言って。
「あーっと!きつい!きつい!涼太がきつい!」とかいうたら、その気使ってくれて、涼太もそれに合わせてきつくなっていく」
上田晋也「ああ、ちゃんと合わしてくれるのね、みんな」
堀内健「幸せじゃんかよ」
幼なじみ 寺垣ももこさんからの情報
『せいやは昔からお調子者で、期待の目を感じると頑張ってしまう節がある。
小学校の時は目立とうと思ってか、真冬でも半袖を始めたが、「また今日も半袖?」「明日も半袖やったらおもろいな」などの声に全力で応え続け、卒業式に至ってはタンクトップで来た。』
アルバム④華々しい中学デビューで人気絶頂に!
友人 西田穣さんからの情報
『中学入学直後の遠足の時、バスの車内でせいやが教室で撮った漫才やコントの映像が流れてきた。
これを見た違う小学校から上がってきた生徒たちは度肝を抜かれ、こんなおもろいやつがいるのかと心を掴まれていた。』
せいや
「だから、テレビ出たから。中学でも「え、テレビ出ているヤツおる」みたいなんで。
で、先生が「何かやってくれへんか?」みたいなんで。
コント撮ったりとか漫才撮ったりとか」
上田晋也「うん。中学入ってすぐから目立つような存在になったわけ?」
せいや
「もうほんとに絶頂期ですね。もう一番。
こう生徒会長もやって、キャプテンやってみたいなんで」
原田泰造「大スターだな」
上田晋也
「でもやっかんでさ。ちょっとヤンキーっぽい人とか先輩とかが「お前調子乗ってんじゃねぇぞ」みたいなこととかはなかったの?」
せいや
「ありましたよ。その僕が中1の時に中3が卒業するみたいな。
生徒会なんで、あいさつあったんですよ。
それでちょっとウケると思って。
「えーみんなこっから巣立っていくわけですから、こっからもうタメ口でいかしてもらう。「お前ら!いつでも帰ってこい!」とか言うたんですよ。
ほんで終わって。「うわ、ウケたかな~」と思ってたら、その小村くんとかが「お前!走って逃げろ!」って。
その卒業式のこう改造の制服着た長ランとか着てる奴らが「おった!おった!おった!」って。「石川来んか~い!」ってなって。
もう小村くんと急いで逃げたっていうのはありました。だから調子乗りすぎて」
上田晋也「お前、全然へこむ人生出てこないじゃんかよ」
せいや「まあまあ、ちょっと。まあ、光の光の部分ですかね」
堀内健「こっから影になるの?」
せいや「いや、ちょっと色々あったんですよ。その高校時代は」
高校時代
アルバム①入学早々人生最大のしくじり
突然始まったいじめ?いじられ?…常に明るくツッコミ&円形脱毛症に
せいや
「ここに繋がってて、今までの話が。
もう上手いこといきすぎてたんですよね。
なんか僕はテレビ出たことあるとか。中学でもなんかネタ書いてるから。
もうおもろいヤツみたいな感じで、もう思い込んでしまって。
高校でも早く認知されたいっていうので。
もう入学式終わって早々、こう先生がなんか喋ってても「いやいや、それ違うで!」とかなんかツッコんだりしてたんですよ。その笑いとろうとして。
でも、ウケないじゃないですか。
もうそれ分からんから。アホやから。
あれ?みたいな。中学とちゃうなぁ。
ほんで、グループに入らなアカンと思って。
なんか1軍みたいなグループが形成されてるとこに、なんかね、ゴミ箱にシュートみたいなしてたんですよ。
で、僕が入って行って。
「左手はそえるだけ」って言って。スラムダンクのボケみたいのしたんですよ。
ほんなら、シーンってなって。何なんこいつ?みたいな。昨日からヤバない?みたいになって。
で、そっから次の日行ったら、机が(上下)逆なってたんですよ。
で、僕はその中学ん時の感じもあるから「えーよいしょ。いや、これで勉強できるか!」とかってツッコミにいったんですよ。
ほんだら余計「ヤバい ヤバい ヤバい」みたいな。そのどんどん悪循環。
で、エスカレートしていって、ロッカー入れられて、バーンって倒されたりとか。
なんかいじめといじられの中間みたいになっていって。
でも僕もバンってロッカーから出てきて、(マイケルジャクソンの)「スリラー♪」とかやるから」
原田泰造「うん。負けてないんだ」
せいや「そうなんですよ。僕も食らいつくから、こうなんか…」
原田泰造「くらいついてる時は、笑ったりするの?フッって。(いじめを)やってる方は」
せいや
「いや、ウケないんすよ。やっぱ知らんヤツのそういうのって一切ウケないんすよ。中学の友達もそんないない高校で。
こんなことなんのかって、その。
中学のなんか…ちょっと天狗になってたと思うんすよ。
それが高校でちゃんとへし折られて。
なんか、あれあれあれみたいな。どんどん上手くいかず、エスカレートしていって。
で、ちょっと脱毛症になったりとか」
上田晋也「結構続いたのか?そのイジメというかいじられの…」
せいや
「そうですね。なんか耐えてましたよ。
僕はなんかイジメを受けてるとはなんか思いたくないじゃないですか。
だから、いじめじゃない。これはいじられやっていうことで、ずっとツッコんでたりとかして。
まあ結構エスカレートして、その4階の窓からグワーッて出されたりとかして。
もうメッチャ危ない。
まあほんで終わった後に、「うわ~楽しかった~」とか言うんすけど」
有田哲平「うわ~折れないね、なかなかお前も」
せいや「折れたら終わりや思うて」
原田泰造「いつも1対何人ぐらいでやるの?」
せいや
「(1人対)5~6(人)っすね。
で、コイツへこたれへんぞみたいなんで、続いちゃったんですよね」
堀内健「だから、周りから見たら仲良く見えてたかもしんないね?」
せいや
「だから、先生もこれどっちや?みたいな。
でも、石川どんどん髪抜けてんぞみたいな。
ほんでもう僕これぐらい(小さい丸)の円形脱毛症が繋がって、もうブワーッてこれぐらい(頭頂部の髪がほとんどないぐらい)でかい大きい円になってハゲたんですよ。
ほんで、ドラゴンボールのフリーザってここ(頭頂部)が紫なんですね。
で、あだ名フリーザになって。
「フリーザ!フリーザ!フリーザ!」みたいな言っても。
僕も食らいついて(フリーザのマネをしながら)「殺しますよ 殺しますよ 殺しますよ」って。「殺しますよ」とか言って。
もう絶対負けへんぞ!みたいな感じが始まったんですよ」
原田泰造「それは笑うでしょ?「殺しますよ」は」
有田哲平「それはウケそうじゃない?」
せいや「ウケないんすよ。ウケない。いや、マジでヤバいやつがおるみたいな。」
上田晋也「誰も友達いなかったのか?この当時は」
せいや
「もう半年か…なんかこう体育祭とかで足速いのアピールしたりとかし…なんか色々作戦考えたりとか。
なんか頑張ってやってたけど、なんかタイム変えられたりとか。
クラス対抗リレーは代表4人出るんですよ。
で、この4人に入れば、4人とは仲良くなれるやろと思って。
で、僕サッカー部やったんで、6秒前半出してたんで、「あ、これは入れる」と思ったけど。
「こんなヤツ入れられへん」って言ってタイム変えられたんですよね。
で、結局借り物競争で。
で、そのちょっと禿げてたんで、そのお題もたまたま帽子やったんすよ。
「いやいや帽子!?必死過ぎるやろ!」とか言うんすけど、PTA全く笑わないんすよ」(笑)
原田泰造「そこでもやんの!?」
有田哲平「紙一重なんだね。面白いっていうのはね」
原田泰造
「みんなでさ、大部屋の楽屋行ってる時に、ずーっとボケてる人いるじゃない?
やっぱりその人孤立するじゃない?」(笑)
せいや「プロでもそうですもんね」
原田泰造「そうそう」
チュートリアル徳井
「それ中学の友達がさ、高校の状況見たり聞いたりとかして、いやお前どうなってんねんとかなかった?」
せいや
「いやだからちょっと言えなかったんすよね。
中学あれだけスゲーってなってたヤツが、高校生活つまずいてハゲたらしいでみたいなんは、よう言えなくて。
もう俺は楽しんでる。で、何かやられても俺は笑いで返してるみたいな。強がってましたね」
上田晋也「じゃあ、親御さんは?」
せいや
「いやーメッチャ心配してました。
「もう学校休んでよ」とか言われたんですけど。
「これ学校休んだら終わりやろ」みたいな。
で、だから、帽子も一切かぶらなかったです。
その「ニット帽絶対かぶって行って」とか言われてたんですけど。
「いや、俺はこれをやっぱその松山千春とか笑いのネタにせなあかんから」みたいな」
有田哲平「マジで!?すげー」
せいや「ホントに不器用やからなっちゃったっていう」
有田哲平「すごいな!」
アルバム②学校唯一のオアシスはプール裏
せいや
「だからご飯がキツいんすよ。その1人で食うっていうのも経験なかったんで。
もう、すーごいドラマで見てた「あ、トイレで食べたなるわ」っていうあのートイレで…。
まあでも、トイレもちょっと嫌なんすよね。
で、どんどん探すんすよ。1人で食べれる場所。
で、行きついたんがプールの裏がすーごい良くて、なんか。
僕はここオアシスって呼んでて。
なんかプールもなんか…なんすか、オーシャンビューじゃないすけど。見ながら」(笑)
原田泰造「オーシャンビュー(笑)」
上田晋也「お前、前向きだな!」(笑)
原田泰造「でもそこは、自分にとってはもうホントにいい時間なんだ?」
せいや「めっちゃ良かったっす。ああ、やっと見つけたっていう」
上田晋也「じゃあ、学校ない日は?中学時代の友達とやっぱつるんだりしてたわけ?」
せいや
「そうですね。なんか唯一やっぱ団地の友達とかでおれる時が、本来のまたこうMCとかしたりとか。はい」
上田晋也「ああ、それは引き続きやってたのか?」
堀内健「それがあったから、良かったのかもしんないね」
せいや「高校で大イジられされて。あの、団地では冠番組を持ってるみたいな」(笑)
堀内健「それいい!」
原田泰造「二刀流だね」
せいや「二刀流(笑)」
原田泰造「けどさ、みんなここ(頭のハゲてること)には触れないの?」
せいや「あ、さすがに帽子かぶってたと思います」
チュートリアル福田「でも良かったな。その団地の友達いるからバランス取れてるわけやもんな」
せいや「そうっすね」
堀内健「あのコミュニティーがいっぱいあるといいって言うよね?こっちがダメでもこっちは癒されてみたいな」
せいや「めっちゃ助かりました。はい」
アルバム③せいやに寄り添った友人の支え
せいやをいやすん会の存在
せいや「この団地の友達が、せいやをいやすん会っていうのを作ってくれて」
上田晋也「励ましてくれたり?」
せいや
「そうっすね。まあ僕には何にも言ってこなかったんですけど、たぶん裏テーマで「せいや困ってるみたい」なんで。
で、僕もMCで発散してもらってたというか。」
原田泰造「そうか。せいやをいやすん会でせいやMCやって、みんなせいやに合わせてやるのがいやすん会?」
せいや「そうそう。僕がおもしろ3文字何言ってもめっちゃウケるんすよ」(笑)
上田晋也「だいぶ甘やかされたな、そこは」
有田哲平「優しい!」
原田泰造「優しいな」
せいや「「おまめ」とかでうわ~っと笑うんで(笑)」
有田哲平「それが1番の癒やしだもんね、だって」
せいや「いやいやもう。すーごい楽しかったですね」
上田晋也
「あーでもさっきの幼なじみの神農涼太さんからの情報で、
『近所でせいやと会っても中学までのせいやと同じテンションなので初めは全然気づかなかったが、会に呼ばれてせいやに会うと、かなり衝撃的な姿だった。
ただ本人は「見てみー!こんななってんねん!今日は俺をもてなす会や!」と僕達には弱った姿を一切見せない。
そこからせいやのために毎週集まって、子どもの時と同じようにせいやの考えてきた遊びをやるのがしばらく続いた』と」
原田泰造「泣けるね、これ」
堀内健「泣けるわ」
せいや「(ハゲてるの)見してたんですね」
上田晋也「ちょっとせいやの本なんか読みたくなるね」
堀内健「でもホントHuluのさ、ドラマみたいだよな」
せいや「まあ、この浮き沈みでいうとそうっすね」
原田泰造「ちょっと待って。何でHuluじゃないとダメなの?」(笑)
せいや「日テレ好きすぎるやろ!」
有田哲平「気を使うんだ」
堀内健「いや、Netflixとか言うじゃん。絶対使われないから」
有田哲平「自由な人なのにね」
原田泰造
「こういう所で「Netflix」とかって言うじゃん。
健がさ「そういうの言っちゃいけないんだぞ!」って」(笑)
チュートリアル福田「1番ちゃんとしてるやん!」
アルバム④高校で初めてできた友人
プール裏に現れた自分と同じ境遇の同級生
上田晋也「あと支えになった石津くんっていう子がいるの?」
せいや
「あ~そうなんすよね。
その、僕がプール裏でずっと食べてたんですけど。
なんかもう1人食べてるヤツおって。コイツが石津ってヤツなんですけど。
そいつもなんかなじめずに、浮いてたんですよ。
で、最初は「え⁉」みたいな。俺のオアシスにもう1人おるやんみたいな。
嫌やったんですけど。
なんかどうやらあっちも「いやいや、何でおんねん」みたいな感じで。
お互いがこう「なんや」みたいな感じなんすけど。
ある日、なんかこう喋って」
有田哲平「何がきっかけ?それ」
せいや
「メッチャ些細な。「石川っていじめられてんの?」みたいなんを言われて。
「いやいや。いじめられてないよ!」みたいなんを…」
有田哲平「いやいや。だったら何でそこにいるんだよ(笑)」
せいや「それを言われてほんで結構意気投合して、2人でプール裏で食べるようになったんすよ」
有田哲平「それは仲良くなりそうだな」
原田泰造「それ楽しい時間なの?」
せいや「メッチャ大事。やっとできた友達と思って」
有田哲平「え、違うクラスだよね?」
せいや「同じクラスなんすよ」
有田哲平「同じクラスだけど!?」
せいや「そうなんすよ」
上田晋也「その石津くんの事は、やっぱりいっぱい笑わせたりとかしてたわけ?」
せいや「そうっすね。石津の前だけは、本来のこう中学ん時の自分でいれたりとか」
上田晋也
「それじゃあ、クラスに帰ってからも石津くんとはワーッと喋ったりすんの?
それはあんまり…やっぱりいじめっ子がいるからやんないの?」
せいや「石津が危ないんで、喋ってなかったっすね、なんか」
有田哲平「そうか。クラスで仲良くしたら、お前何でアイツと仲良くしてんだ…ああ」
せいや「うーん、みたいな。そうっすね」
スペシャルゲスト 高校生のせいやさんを支えた同級生が登場
幼稚園からの友人
兼松さん、松田さん→団地のメンバー、ゾウさん公園でいっしょMCで笑ってた、SASUKEごっこ
石津さん→高校の同級生、プール裏で一緒に弁当食べた
平川さん(女性)→高校の同級生 高2から ちょっと学校生活がマシになってきた頃から
石津さん(プール裏で2人で食べた高校時代の最初の友人)の話
上田晋也「石津さんもちょっと友達作るのがその当時苦手で?」
石津さん「まあ、そうですね」
上田晋也「で、せいやと意気投合して」
石津さん
「はい。僕もその明るい方ではなかったんで。あのークラス内にいたらやっぱいじめられるんで。そのプール裏に誘って、はい一緒に弁当とか食べてました」
有田哲平「そこに、せいやがいるっていうのは知ってたんですか?1人でアイツ飯食ってるっていうのは」
石津さん「いや。最初は知らなかったです」
有田哲平「じゃあ、何となくフラ~ッとプール裏行ったんすか?」
石津さん「クラスで食べてないから、どこに行ってるんだろうと思って」
有田哲平「で、探しに行ったんですか?」
石津さん「はい。まあ、そうですね」
せいや「え~!」
有田哲平「ほら最初っから、だから。近づこうとしてたんだよ」
せいや「そうなんや。知らんかったです、それは」
堀内健「最初になんて話しかけたか覚えてる?」
石津さん「まあ「こんな所で食ってんの?」みたいな」
上田晋也「違うじゃんか」
原田泰造「いじめられてんの?じゃないよ」
有田哲平「そんなこと言わないよね」
せいや「そうやった?ほんま?いや、ほんまか?」
上田晋也「探しに行ったっていうのは事実なんですか?」
石津さん「まあ、そうですね」
上田晋也「実際2人でお弁当食べてる時は面白かったんですか?」
石津さん「ああ、面白かったですね」
上田晋也「それはやっぱり、もうケラケラ石津さんを笑わせてくれたりとか」
石津さん「はい」
兼松さん・石田さん(団地メンバー)の話
上田晋也「どう?どうですか?お2人からしても、やっぱ幼少期から面白かったですか?」
兼松さん(幼稚園から)「面白かったですね、はい」
上田晋也
「でも、高校入ってね?小中学校の時あんなにノリノリだったせいやが、いじめられてるっていう噂を聞いたんですか?」
松田さん(幼稚園から)「そうですね」
有田哲平「やっぱ知ってたんだね。それどういう噂が広がってきたんですか?」
松田さん
「団地なんで。あの親もつながってるんですよ。
で、そこでこう(本人を)見なくても、「せいやがちょっとヤバいらしい」っていうのをこう聞いてて。
で、そういうので「いやすん会」っていうのをやろかと」
有田哲平「直接「お前なんか大変なの?」とは聞かずに、その会を開くわけ?」
松田さん「あ、もう何事もないように」
有田哲平「うわ、大人~」
せいや「優しいっすね」
(スタジオ拍手)
有田哲平「普通言うよね」
上田晋也「なんかイジメられてるんだって?とか」
有田哲平「子供なんてデリカシーないから、ガンガンいくよ」
原田泰造「見た目はホントに違ってた?」
兼松さん
「見た目はもうずっとハゲてきてて。
10円ハゲが最初できてたんすけど。
だんだんその生えてる部分が10円だけになってきてて。
ちょっとあの変わったハゲ方してて。
せいやもそれをネタとして、僕らにこう明るく見してくるんで。
まあ当時はすごい笑ってたんですけど。
裏ではマジでヤバいみたいな感じで」
有田哲平「笑ってあげてたんだよ」
上田晋也
「なんかほら。おもしろ3文字とか4文字みたいなの。
あれも本当は面白くないけど、その時は笑ってあげてた?」
有田哲平「そういう瞬間もありましたよね?」
兼松さん「ありました」
せいや「お~い。おまめでめっちゃ笑ってたがな」(笑)
上田晋也「石津さんから見ると、高1の時はずっとそんな感じ?その色々いじめられたり…」
石津さん「いやでも、文化祭を機に変わりましたね」
有田哲平「聞いてない、それは」
原田泰造「まだ行ってないのよ石津」(笑)
有田哲平「石津ダメだぞ、それは石津」(笑)
原田泰造「俺たちはまだね、文化祭いってないんです」(笑)
上田晋也「文化祭は何があったんですか?」
アルバム⑤大逆転をかけた文化祭
文化祭がきっかけで人気者に!
石津さん「「りある桃太郎」という劇があって。劇の台本とかをせいやが書いて」
上田晋也「え、なんで?だってお前そんな代表するような立場じゃないんじゃないの?」
せいや
「いやこれが、逆に、そのいじめグループみたいなヤツが「お前1人で書いてこい」っていうその嫌がらせの一環で」
有田哲平「あ、みんなやりたがらなかったわけ?それを」
せいや
「そうです。採用もするつもりもなかったと思うんですよ。
「1人でなんか作れ!」みたいなん言われて。
俺ここだけは、その中学とかでネタ書いてたからチャンスやってなって。
これで変えなあかんと思って。もうマジで色んな設定出して。
その桃太郎なんですけど、おばあさんんがちょっと先に桃開けちゃって。
後から帰ってきたおじいさんが「いやいや桃から生まれるはずない」っていうのを疑って。
「いや、おばあさん、おかしいやん。不貞行為やろ」みたいなコントをリアルに書いていくっていうのを作って。
やっとプレゼンできたんですよ」
原田泰造「みんなの前で?」
せいや
「そうです。で、何回も石津の前で練習したりとかして。
で、プレゼンも「これで俺の人生変わるぞ」みたいなんで。
で、いつもみたいになんかもう「え?何これ台本~?」みたいな。
破られかけたんですよ。「いや、これオモんないやろ」みたいなんで。
「いや!ちょっと待ってくれ!これだけは」って言って」
有田哲平「いつもだったら、こうノリツッコミとかするのに」
せいや
「いつもの感じとちょっとこう…「ちょっとここは」って言って。
えー発表するんですよね。
「えーおじいさんが信じない。で、税理士出てきて…」みたいな言ったら、今まで1回もウケなかったすけど、やっと「フフッ」ってちょっとウケたんすよ。
ちょっと空気変わって。
そっから、「フフッ」「フフッ」って安心感が芽生えて。
あれコイツちゃんとお笑いの方のやつなんやっていう認識の空気が広がって。
最後は結構ブワーッてウケたんすよ」
(スタジオ拍手)
せいや「ほんで、この劇やろうってなったんすよ」
上田晋也「それで?ウワーッと最後ウケて」
せいや
「ウケて。で、ちょっとこうみんなもあのーそういうの嫌がってる…僕がいじめられてるみたいなこと嫌がってるこう勢力もあって。
「いや、もういいよ」みたいな。「もう石川のでいこう」みたいになって。
ほんでそっからその僕が全部原案でやるんで、クラスの中心になって動いていくっていう。
ほんならやっと、みんなと喋れる機会も増えて。
ほんで劇をやるんですけど、それで優勝するんですよ」
しゃべくりメンバー「え~!!」(スタジオ拍手)
原田泰造「1年生が?」
有田哲平「なんかそういうコンテストなわけだ?」
せいや
「なんかコンテストみたいな賞があって。
で、なんか1年はなんかその獲りにくいみたいなんがあるんですけど、そこを飛び越えて。
オリジナルっていうのがまずないって言われるんですよ。
(みんな)ドラマのパロディーとか。
で、優勝して。ほんでなんかこうスピーチみたいなんで。
俺はなんかこう「ちょっと危なかったけど、笑いではね返したぞ!」みたいな言ったら、結構体育館が「おーー!」みたいな」
(スタジオ拍手)
原田泰造「すげー」
有田哲平「映画だよ、映画」
上田晋也「ほんと映画化しろよ」
堀内健「ヤンキーは?ヤンキーどうした?悪ガキ軍団」
せいや「なんかちょっと苦虫を嚙み潰したような。ちょっと居づらそうな」
原田泰造「その人たちは役あったの?」
せいや「あのーなんか裏方やってもらいましたね」
有田哲平「ちゃんとやってくれた?」
せいや「いやいや、それもちょっと。な?色々妨害とか」
上田晋也「あんま協力はしてくれなかった?」
せいや「協力しないとか。ちょっと大道具潰すとかはありましたね」
堀内健「それちょっと邪魔になんない?お笑いの」
せいや
「でももうそういうのも、やってくるやろなっていうのを想定して。
本番ちょっとアドリブで乗り越えたりとか」
原田泰造「でも協力者はいっぱいできたんだ?」
せいや「もうそん時はそうっすね。もうやっとこう(上向きに)なりだした」
上田晋也「その文化祭の後は、あんまりいじめっ子も今までのようには来なくなったの?」
せいや
「まあもちろん、めちゃくちゃ中学ん時みたいにはならなかったっすけど。
もう高2も高3もあのオリジナルのコント考えてくれみたいな。
お笑いの立場みたいなんはできるようになりました」
上田晋也「石津さん覚えてる?文化祭の後、せいやのこう立場とか空気感がどうなったかとか」
石津さん
「ああ、はい。ガラッと変わって。やっぱ人気者になって。
他のクラスの人、友達とかも来るようになって「友達になってくれ」みたいな」
有田哲平「マジで!?」
名倉潤「その悪かったヤツらはどないなったの?」
せいや「やんわりこう友達やったんやなみたいな感じで高校生活は終わりましたね」
上田晋也
「で、平川さんはどこで登場するわけ?
ごめん。平川さんとせいやの接点はどんなとこなんですか?」
平川さん
「接点…あの高2の時に同じクラスになって。
なんかもうあのークラスの中心になった…なってる時。はい。
に、まあ私は仲良くなりました」
平川さん(高2から仲良くなった女性友達)の話
上田晋也
「平川さんはごめん。せいやと1番仲のいい女の子友達みたいな感じだったんですか?」
平川さん「そうだと思ってま…す。大丈夫ですかね?」
せいや「いやいや。そうっすね。あのー一緒にみんなで初詣一緒に行ったりとか」
有田哲平「何!?もうそんなのするようになってんの?1人だったのが」
せいや「そうっすね。高2でやっとこう友達となんか遊べたりとか」
有田哲平「石津くんも一緒に行ったの?初詣は」
堀内健「行ったよね?」
石津さん「行ってないですね」
上田晋也「何で、なんでお前石津くん呼んであげねぇんだよ」
有田哲平
「お前石津くん仲間はずれにしたのか?お前。
仲間外れにしたんだったら、殴るからな!」
せいや「そん時は殴ってください。俺してないです」
(頭にげんこつする有田さん)
せいや「どういう事や!どういう事やねん、これ」(笑)
上田晋也「女子にはモテたんですか?」
平川さん「いや…私は聞いたことないです」(笑)
上田晋也「モテるとかはなかった?」
平川さん「あの、そうですね。もうお笑い担当みたいな感じで」
せいや「もうほんまクレイジーボケマシーンみたいな。ホンマにお笑いだけのヤツみたいな」
有田哲平「もう1回認知されちゃうとね。全部おもしろに変わっちゃうもんね」
せいや「そうです そうです。他校からとかね。結構見に来たりとか」
松田さん(幼稚園から)
「隣の高校なんですけど。それでももう、せいやがやるからっていうのでみんな見に行って」
せいやの小説は読んだ?
チュートリアル福田
「これみなさんがせいやの恩人みたいなことじゃないっすか?
やっぱり小説に自分のパートの名前出てきたりしたら、嬉しかったですか?」
松田さん「(小声で)読んでないんですよ…」
せいや「え、え~!え~!」(笑)
上田晋也「兼松さんは?」
兼松さん「読んでないです」
上田晋也「石津さん?」
石津さん「読みました」
上田晋也「え、平川さんは?」
平川さん「来るときの新幹線で読みました」
上田晋也「今?行くからちょっと読んどかなきゃ」
平川さん「予習しようと思って」
上田晋也「速読で?」
平川さん「速読で」
芸人時代
アルバム①立ちはだかる相方との格差
粗品さんに熱心に3年誘われ、コンビ結成
せいや
「粗品は僕とハイスクールマンザイっていう高校生の漫才の大会で会うんですね。
で、アイツはプロになって、僕はもう教師になるって言って教職をとるんですけど。
ずっと「コンビ組んでくれ」つって。
で、3年ぐらい誘われた時に「あ、こんだけ求めらんねやったら、やってみようかな」っていうことで、霜降り明星が結成されるんですけど。
粗品はもうプロでピン芸人で。R-1(グランプリ)も準決勝行ったりとか。確立されてたんで。
大阪でちょっともう有名やったんですよ。
したら、急にちっちゃい大学生を連れてきたみたいなんで。
(芸人仲間から)「もうホンマやめといた方がいい」みたいな。
で、もう僕もNSCとか養成所行ってないんで。
もうホンマにこの劇場のコーナーとかでただの「ええー古畑でした」とか言って、ホンマの古畑(任三郎)するだけとか。
もうないんすよね、引き出しが。
だから、1年~2年はもうスベリまくって。
またこう逆境からのスタートというか」
原田泰造「でもこれ2回目だから、ちょっと慣れてるの?」
せいや
「あ、全然マシでした。だからあの高1の経験が今でも逆境でも、あん時よりラクやなっていう、はい」
上田晋也
「粗品はどんな感じだったの?
いやいや。ちょっと今な、なんかそのー俺の方が重宝されてるけど、あんま気にすんなよとかなんかそんなのあったりしたの?」
せいや
「あ、めっちゃ優しかったすね。やっぱ気も使ってくれて。
まあただアイツがその「おもろいヤツ連れてくる」って言い過ぎたもあるんすよ」
上田晋也「粗品がハードル上げたんだ?」
せいや
「アイツが最初に「天才と組むことになった」って。
もう先輩とか「おお~!」みたいな。
どんなヤツ来んねん!と思ったら、(モノマネで)「古畑でした~」って。(笑)
はい。普通に。
(モノマネで)「武田鉄矢です!」とか言って。
普通にやるヤツ来たから。
1年スベりまくって。「もうこんだけ前出るヤツおらんやろ」みたいな感じで、もう芸人の先輩とかも結構メシ連れて行ってくれたり。
「お前どんだけスベんねん!」みたいな。
「お前どんだけ前出んねん!」みたいなんで。
見取り図の盛山さんとか。あのホントに僕が前出て…。
お笑いで珍しいっす。現場で「やめとけ!」って言うの。(笑)
お笑いって何してもいいじゃないですか。
もうでも俺がスベリすぎて。「出るなー!」とか」
チュートリアル福田「絶対スベるから?」
せいや「絶対スベるから」
アルバム②極限まで追い込む1畳1万円生活
せいや
「この(芸人ダブルアート)真べぇさんっていう太ってる先輩がいるんですけど。
あの先輩優しくて。
僕がその東大阪っていう所から難波まで11㎞毎日僕自転車で通ってたんですよ。
お金ないんで。
で、往復でもう20何㎞毎日漕いでるんで。
で、それを見かねて、「お前うちのリビング来い」つって、1万円で、もう布団のスペースだけで寝かしてもらうっていう。
机の下やったらええよっていう」
上田晋也「この生活はどのくらい続いたの?」
せいや「あ、でもM-1獲った時、この状態でした」
上田晋也「あ、そうだったのか。で、M-1優勝して、ワーッと仕事増えて、まあ引っ越しというか自分で…」
せいや「はい。東京に来てっていう」