遅咲きの大ブレイク
珍しいいとこ同士のコンビ
昨年末、那須さんが突然脳梗塞で倒れて緊急手術を受けました。
芸人・なすなかにし
那須晃行さん ツッコミ
中西茂樹さん ボケ
徹子
「那須さんのお母様と中西さんのお父様がきょうだい?
だから、いとこ同士ってこと?
いとこ同士でコンビって珍しいんじゃないですか?」
中西「あの、聞いたことないんで。なんか僕らだけやという話は」
徹子
「でも今年結成で24年目なんですって?ベテランコンビですよね。
ロケのリポートの腕前が評判です。どのくらいのロケをやってらっしゃるの?」
中西「ああ、もうそうですね。年間で300位ですか」
徹子「え⁉300か所行くの?」
中西
「300本ぐらいロケ行きました。はい。
だから基本部屋の外にいる芸人なんで、僕ら」
幼い頃からめちゃくちゃ仲良い2人
いとこ同士で毎晩電話
徹子「幼い頃はどんな関係だったんですか?」
中西
「もういとこ同士で、めちゃくちゃ仲良くって。仲良かったですね~。
離れて暮らしてたんですけども、それでも毎晩電話して」
徹子
「で、1人っ子の那須さんにとっては、優しいお兄さんみたいだったんですって?」
那須
「そうです。ホントに毎回こう会うのが楽しみで。
ホントに面白いお兄ちゃんみたいな感じでしたね」
ずっと一緒にいたくて同じ道へ
徹子「なぜそこんところで、コンビを組もうとお思いになったんですか?
中西
「これは。もうホント理由はもう1つで。
ずっとちょっと一緒におりたかったんですよ、2人で。
はい。なんかこうお互い別々の道に進めばもうあんまり会わなくなるかなとかも思ってたんで。
それだったら、2人で一緒にいるのは何か?みたいな感じで、今の仕事になりました」
徹子「で、ご家族の反対はなかったんですか?」
那須「最初はね。反対されましたけどね」
中西
「最初に何か、こうテレビ番組とかに出演したら、「もう出れたからいいよ。この道で頑張って」みたいな感じでした」
徹子「でも今回お出になるっていうことをご両親にはお伝えになりました?」
中西「もちろん伝えました」
徹子「そしたら何て?」
中西
「ウチのお父さんとお母さんが「マジか!」つって、そのまま仏壇の部屋に行って、手合わして、ご先祖様に報告しだしたんですよ。
「決まったよ~」言うて、拝んでやってたんで」
昨年那須さんが脳梗塞に
マッサージ中に記憶が飛び
徹子
「でも昨年の末に、那須さんが脳梗塞になったんですって。
救急車で病院に運ばれて緊急手術?すごいことになったわね、それ」
那須
「そうですね。だから僕もそうなるとは思ってなかったんで。はい。
本当にマッサージしてもらってた時に。
そっから記憶が飛んじゃったみたいで。
で、そのまま救急車に運ばれてって感じでした」
中西
「今まで体丈夫やったんで。病気もあんましたことがなかったんですよ。
だからもう全然信じれなくて。
最初はホント番組のドッキリかなと思って」
徹子「今もリハビリやってらっしゃるんですって?」
那須「そうです。言語が。今もスムーズに出ないんですよね」
徹子「でも今は、ちょっとお話を伺ってる分には、分からないですね」
那須「そうですね」
中西
「全然。2人で一緒にテレビ出ても、僕の方が噛んでますしね。(笑)
僕の方がちょっと休まなあかんのちゃうかなという時は結構あります」
徹子「中西さんは、那須さん療養中、どんなことをしてらしたんですか?」
中西
「もう、あの2人で行くお仕事とかも1人で行ったりして。
で、僕ずっとコンビで出てたので、1人で出ることが、もうまずなかったんですよ。
で、初めてのことばかりで、やっぱ最初はちょっと戸惑いましたけれども。
大変な仕事をずっとしてもらっててんなっていう、そういう感謝もやっぱり生まれましたね。はい」
徹子
「で、那須さんは今年の4月に仕事に復帰をなすったんですけど、まだ漫才は難しいんだけど、ロケは再開」
ブレイクするまで仕事がなく
徹子
「でも、ロケで人気になりブレイクするまでに随分長い道のりがあったとは聞いております。けど、そうですか?」
2人「そうですね」
那須
「まあ、最初はホントに仕事とかもなかったんで。結構かかりましたね。
まあまあ、大阪でやってた時はまだ仕事があったんですけど、東京に出てからは、ホント仕事がなくて、最初。
はい。結構大変でした」
上野動物園前で肉まんを売るアルバイト
徹子「なんか、アルバイトもなすったんですって?」
中西「やってました、はい。僕は上野動物園の前で肉まんを売ってたり」
徹子「ホントに!?売れる?」
中西
「もう、売れましたよ。やっぱ観光客の方とか。
上野で一番いい湯気立ち込めさせてたんの僕です」
那須「ずっとやってたよな、あれ」
中西「ずっとやってましたね。まあ、他にも色んなアルバイトしてましたけど」
ビーズに糸通す内職
徹子「那須さんはどんな?」
那須
「あのービーズに糸を通すっていう内職やってたんですけど。
なんていうのかな、ブレスレット…じゃないですけど、そういうやつのビーズを無数にこう糸とおして。
わっか作るっていうのをやってました。」
炊飯器なく、マヨネーズをすすり
徹子「食べるのに困るみたいなことはなかったですか?」
中西「いや、ありましたありました」
那須
「ホントに食べる物なかったですね。
だからあの、僕マヨネーズをずっとすすってました。当時」
徹子「あら~」
那須「ご飯がなかったんで、ホントに」
徹子「大変ですね」
那須「はい」
徹子
「ご飯にマヨネーズかけて食べたっていう話は聞いたけど、マヨネーズをすすったっていうのは(笑)初めて聞いた」
那須
「ご飯がなかったですから、ホントに。炊飯器というものもなかったんですよ。」
芸人を辞めたいと思ったことはなかった
徹子「でも、芸人を辞めたいとは思わなかった?」
中西
「そうですね。なんかお互いこうネガティブになることは、そんななかったですね。
なんか、何とかなるやろうっていうのが、どっかに自分たちの中にあったんで。
それでまあ、その時期を耐え忍んだみたいなとこはありますけどね。はい」
売れなくなって、勘違いしていたことに気づく
徹子
「でも、売れない時に、昔は調子に乗ってて、「あ~あの時は」っていう風に気が付いたんですって?」
中西
「そうですね。やっぱりこう、人に感謝をするようになりましたね。
やっぱりこう、僕たち結構この仕事入ってすぐにお仕事いただいたんですよ。
そうなんですよ。
それもなんか全部自分らの力やろって…まあ、僕は勘違いしてたんで。
だから、それがゼロになった時に、ああ、周りがやってくれたんやっていうのをこう改めて思って心を入れ替えた…」
徹子「あなたはどうですか?」
那須
「いやほんと、そうですね。
まあほんとに、ちょっと天狗だった時期もあったんで。
ホントにね。支えてくれてたんだっていうのを。
だから、自分たちだけでやり過ぎてたなっていうのは、すごく思いました」
中西
「お互いやっぱりそう感じてたみたいで。はい。
もう何も言わずとも、やっぱり2人ともそういう態度になっていってましたね」
ロケはみんなが楽しめることを大切に
徹子
「なるほどね。まあ、ブレイクするきっかけは、ロケ番組でのレポートが上手だって評判になったからだそうですけど。
ロケの時に大切にしている事ってなにかありますか?」
中西
「僕らはもう、みんなが楽しめる。そのロケに同行してくださってるスタッフさんだとか。もう演者もそうですけれども。
みんなが楽しいっていうのは、心がけてますね。
そういう風になるように。だからまあ、ロケでカメラ止まってる間も、皆さんと喋ったりとか。そういうのは。
やっぱりみんなが楽しまないと嫌やなっていうのがありますから」
徹子「あなたはどうですか?」
那須
「いや、もうほんとにそのロケはチームなんだっていうのをすごい分かりましたね。はい。
やっぱそのカメラさんも。
今日もね。僕らがやったのを全部撮ってくださるじゃないですか。だから、それも感謝ですよね、ほんとに」
お互いの直して欲しい所
徹子「お互いに直してほしい所ってありましたか?」
中西
「僕ホントにあのー自慢のいとこなんですけど。
唯一直してほしい所は、なんかアイドルの子達と仕事する時だけ、寝てない自慢するんですよ。それ止めてほしいですね、なんか。
今日寝てへんねんなみたいなのを普段言わへんのに、なんか言い出すみたいなの。あれちょっとなんかダサいなと思いますけど」
徹子「那須さんはどうですか?」
那須
「モテたいっていうのが強いんですよ。モテたい!っていうの。
これをもうちょっとやめたらええんちゃうかなと思います。
もうおじさんなんで。まだモテようとしてるんで。」
中西「まあ、やっぱモテたいのはやっぱあります。はい。」
那須「で、絶対モテないじゃないですか(笑)」
中西「いや、絶対かどうか分からない。絶対は分からないけど」
徹子「それは分かんない。うん」
奥さんについて
中西さん「後輩の女の子。優しくて気遣いできる」
徹子「2017年に中西さん結婚なさいまして。中西さんの奥さま(高田紗千子さん)はどういう方ですか?」
中西「もうほんとに気遣い…」
(結婚式の時の神社で2人で撮った和装の写真が映る)
徹子「あ、この方?お綺麗な方ですね」
中西
「後輩の女の子なんですけども。
ものすごい気遣いのしたしっかりした子で。優しくて。
僕にない物をすべて持ってるような子ですね」
徹子「いいですね」
中西「はい。もう。尊敬してます」
那須さんの結婚に中西さんは猛反対
徹子「あなたは?」
(テレビ局の廊下で撮った奥さん(濱田准さん)と2人+廊下の奥に中西さんが映る写真が出る)
徹子「この方が奥さんなの?」
那須「あ、そうです。8年交際期間あって。で、結婚して、今2年目ですかね」
徹子「この悪いけど、(写真の)右側にいるのあなた?」
那須「絶対そうです。(笑)それでしかない。完全に」
中西「どうせなら、(写真の)奥の僕を気にしてください(笑)」
徹子「向こうにいるのはあなたなの?そう。
中西さんは那須さんの結婚をどう思いましたか?」
中西
「いや、猛反対です。ホント。
やっぱり子供の時からずっとホント一緒にいたんで。
ちょっと、取られた気がしたんですよ。
だから、やだなぁっていうのはやっぱありましたね。はい。
なんやったら、今でも思ってますけど。
今でも別れてほしい」
那須「今でもいうもんね?「別れろ!」ってすぐ言うんですよ。はい」
徹子「でも、あなたは別れたくない?」
那須「・・・・・・・まあ、そうですね…。考えたことないなぁ(笑)」
中西「(笑)今の間があるのがおかしいですからね」(笑)
徹子「ちょっとね(笑)」
最後に
徹子「今日はいかがでしたか?」
那須
「番組に出させていただけるって光栄です。ほんとに。
ずっと…あのーずっと(中西が)言ってたんですよ。
徹子の部屋に出たい!っていうのは。
で、まさかこうやって本当に出れるっていうのは、ホントめちゃくちゃ嬉しいです。
また、出るっていうパターンもあるんですか?」
徹子「…ええ、何回も出てる方はいますよ」
2人「えぇ!」
徹子「でも、うまくいかなかった時は、もう出ないかもしれない」(2人爆笑)
中西「徹子さん、なんで最後にそんなこと言うんすか(笑)」
2人「アッハッハッハ(笑)」
徹子「相方に秘密にしていることはないですか?」
那須
「秘密がね。僕ホントないんですよね。はい。
全部…全部言ってるんじゃないかな、今まで。何も秘密はないです」
徹子「あなたはどうですか?秘密は」
中西
「僕はもう、秘密しかないですね、彼には。はい。
色んなこと秘密にしてます、はい。
借りた漫画本も今も返してないと思います。今思い出しましたね」