【人生最高レストラン】俳優・新田真剣佑さん「ビバリーヒルズで育ち、ある俳優に憧れ17歳で日本に」(2025年7月12日放送)

加藤浩次「(日本と海外)どのぐらいの割合ですか?」

新田真剣佑「あの(海外で)撮影がある時は、6か月~9か月ぐらいいないです」

加藤浩次「3分の2があっち?アメリカ?」

新田真剣佑
「ただ、アメリカじゃないんですよ。(実写版)「ONE PIECE」を撮影してる時は、南アフリカにいます」

 

2023年ハリウッド映画で初主演を務め、実写版「ONE PIECE」ではゾロ役を演じ、世界が熱狂。キレのあるアクションと確かな演技力で、世界を舞台に躍進し続ける。
アメリカ・ロサンゼルスで生まれ育った。
周りの友達が桁違い

 

映画「ONE PIECE」のゾロ役に

一度オファーを断ったが…

加藤浩次「ONE PIECE」の話も出てましたけど、あれはすごいハマり役でしたね~」

新田真剣佑
「おかげさまで、どの国行っても「あ、ゾロだ」って言われます。
ゾロだって言われるんですよ。ああ!俺ゾロか!と思って」

加藤浩次
「そうですよ。あなたやってんだから。そりゃそうですよ。あれは、どうなって決まったんですか?」

島崎和歌子「オーディションですか?」

新田真剣佑
「あれは、巨大なオーディションをしてたらしいですね。
最初でも、「ONE PIECEです」って言ってオーディションしないんですよ」

加藤浩次「隠すの?」

新田真剣佑
「隠します。「大型作品です」っていう紹介の仕方なんですよ。
ただ、そのー撮影中で。当時、主演のハリウッド作品「聖闘士星矢」。
それをハンガリー、ブタペストで撮っていて。その最中にオーディション来ました。
「いやーでも、初の主演でハリウッド作品なんで。気合い入れてやってるんで、ちょっと集中させてもらいたいです」って1回断りました
ただ、もう1回「どうですか?」。
それほどに、英語喋れる日本人が必要なのかと思って。
どんな作品なんだろうと思って聞いたところ、「ONE PIECEです」。
となると、おやおや?ってなるじゃないですか。(笑)
話が変わってくるなぁと思って。
「じゃあ、役を教えてくれたら、受けます」
ロロノア・ゾロです
「やります!!」みたいな。「やります!!!」って」

※映画「聖闘士星矢 The Beginning」(2023)…新田真剣佑のハリウッド初主演作。日本の名作映画を実写化。

加藤浩次「なにそれ?げんきんだね~」

新田真剣佑「ロロノア・ゾロですよ」

加藤浩次「(原作者の)尾田(栄一郎)さんには?だから、会ってるわけでしょ?実写化するっていうので知り合ったんですか?」

新田真剣佑
「そうです。シーズン1の撮影終えて、ちょうどコロナとかもあって、尾田さんが来れなくて、南アフリカには。
キャストが全員日本に遊びに来るタイミングで、みんなで尾田家に遊びに行かせていただいて。
そこから僕は2週間に1回ぐらい行きます

加藤浩次「尾田さん家に?なんなのそれ?なんなのそれ?好きだったら行っちゃうわけ?」

新田真剣佑「そうですね。好きだったら、行っちゃいますね」

加藤浩次
「あんまり言えないと思うけど。俺1個だけ聞いたことあって。
あの1分の1のキリンがいるって聞いたんだけど。それほんと?」

新田真剣佑
「あ…ああ!ああ!います!います!ああ!いるわ!いますいます!
あとメッチャびっくりしたのが、1m50㎝ぐらいのオヤジがいるんですよ。白ひげが。
こう立ってるんですよ。
「うわ!ほしい!」と思って。
で、(尾田さんが)「これ世界で50体限定のやつなんだけど」つって。
「え、欲しい?」って言われて。
「欲しいです」つって」

加藤浩次「って言ったら尾田さんは?」

新田真剣佑「送って来ました」

加藤浩次「え、マジで!?」

新田真剣佑
「だから僕のそのゲーム部屋があるんですけど、家に。(白ひげが)立ってますもん。
だからあのーお客さん来たときは、「オヤジに挨拶した?」つって。「オヤジに挨拶してきな」つって」

加藤浩次「すごいわ~」

 

生まれも育ちもロス

父の希望「ビバリーヒルズで育てたい」

加藤浩次「ロス(ロサンゼルス)には何歳から行ってるの?」

新田真剣佑
生まれも育ちもロスです。幼稚園・小学校・中学・高校、全部ビバリーヒルズなんですよ」

加藤浩次「ビバリーヒルズって結構お金持ちじゃない?」

新田真剣佑「結構お金持ちです。弟(眞栄田郷敦)がお世話になりました!」

加藤浩次「弟も一緒に行ってたのか」

新田真剣佑「そうですそうです。一緒に生まれ育ちました。あ、一緒には生まれてないですけど」(笑)

加藤浩次「そりゃそうでしょ。そりゃそうだけど。その学校の卒業生とか、僕知ってる人だったら?」

新田真剣佑
「(レオナルド)ディカプリオとか。あの、高校が一緒で。
ビバリーヒルズハイスクールを卒業されていて。
だから、どうしても(父)千葉(真一)さんがビバリーヒルズで育てたいと。
自分がアメリカに渡った時に苦戦した英語を話せるようにということで、アメリカで育ててくれました」

 

部活に打ち込んだ高校生活…レスリングでは無双

加藤浩次「めっちゃ、いい環境でしたね。どうでした?」

新田真剣佑「最高です。英語を話せるようになったのが本当に良かったな」

加藤浩次「生活としては、どんなことして遊ぶの?ビバリーヒルズの子たちは」

新田真剣佑「親の持ってる別荘にパーティーしに行く」(笑)

加藤浩次「くだらねぇなぁ!(笑)なんなんだい」

新田真剣佑「もう海が目の前のところとか。あと、あのオープンカーで…。15歳半から仮免取れるんですよ」

加藤浩次「てことは、15歳、16歳でビバリーヒルズの子どもたちは、ポルシェ乗ってきたりする子もいる?」

新田真剣佑
「ああ、いますいます。ランボルギーニとか。フェラーリとか。乗って来るんですよ。
「これ、俺のオヤジの車」って乗って来るんですよ。
それで、盛大に事故って帰るんですよ(笑)」

加藤浩次「あれとかあるんですか?パーティーみたいな、なんか…」

新田真剣佑「あ、プロムとか?あります」

加藤浩次「それなんか彼女連れていくとか?」

新田真剣佑「そうです」

加藤浩次「じゃあ、やってた?」

新田真剣佑「1回も行ったことないんですよ」

加藤浩次「なんで?」

新田真剣佑
すっごい部活に打ち込んでいた。僕かけもち(吹奏楽とレスリング)してて。
アメリカかけもちできるんですよ。
1学期、2学期、3学期は全部吹奏楽部。

レスリング選んでる時点でもうプロムは諦めた方がいいです。
結構ハードなんですよ、レスリングが。
だからそれまで空手とかやってたんで。
フィジカルはもうついてるんですよ。
だから、1年生の時に、3つ上とかの先輩たちの大会で無双してました」

加藤浩次「あ、無双?めっちゃ強かったの?」

新田真剣佑
「恥ずかし固めって呼んでるんですけど。膝がここまでくるんですよ。固めるのが大好きで」(笑)

加藤浩次「変わってんね。なんか変わってんね」

新田真剣佑
「いやもう一切動けないんですよ、相手。それがもう大好きで。(笑)
ずーっとそれで。もう全試合トーナメント。1回戦から決勝まで、全部それで勝ち上がって

加藤浩次「てことは、全部ホールド勝ちで勝ってるってこと?」

新田真剣佑「はい」

YOU「あだ名が恥ずかし固めになっちゃう」(笑)

 

俳優として活動開始

三浦春馬さんに憧れ、俳優に…「あの人になりたい」

高校時代は部活に没頭していた真剣佑さんですが、15歳の時、ある俳優に憧れ、演技の道に進むことを決意
引き寄せられるように、17歳で日本にやってきます。

新田真剣佑「その役者になりたいなと思ったきっかけが、三浦春馬さんで」

島崎和歌子「へえ~お父さんじゃないんだ」

新田真剣佑
「そうなんですよ。「あ、この人かっこいい!この人みたいになりたい」。
まあ、衝撃だったんですよね」

島崎和歌子「それ何の作品?」

新田真剣佑「『恋空』という作品です」

※映画『恋空』(2007年)…100万部を突破したケータイ小説を映画化。新垣結衣と三浦春馬が共演

加藤浩次「それは…え?向こうにいる時でしょ?」

新田真剣佑「向こうにいる時」

加藤浩次「そうか。じゃあ、17歳で東京に来るわけね」

新田真剣佑「はい。ただただ、三浦春馬さんに会いたかったんです」

加藤浩次「ああ~もうそこなんだね」

新田真剣佑
ただただ、あの人になりたいから。ずっと真似してたんですよ。
映画を観てて、そのシーンの動きもセリフもマネして練習してました」

加藤浩次「ええ、それはじゃあ日本に来たときに、三浦春馬くんと会う機会はあった?」

新田真剣佑「ありました。あの、僕が主演の映画(映画『ブレイブ-群青戦記-』(2021年))に、出て下さって。それが初共演です」

加藤浩次「え、その時伝えましたか?自分の思いは」

新田真剣佑
「伝えました。あの時のあの映画のこのシーン、僕完コピして、真似してたんですよつって。
そしたら、「気持ち悪い」って言われました。(笑)
「そうですよね!」って言って。
でも、嬉しかったな。
あの頃の自分に伝えてあげたいですよ。
自分が役者目指そうと思ってるこの人と共演できるんだよ。しかも、自分が主演だよって。
夢のような話です」

 

お芝居の勉強は全くなし…現場に行くのが苦痛で怖かった

加藤浩次
「そこからは、どんどんキャリア積んでくわけでしょ?色んな作品に出てくるでしょ?
お芝居の勉強っていうのは、その辺もやってきてるってこと?」

新田真剣佑
「全くやってないです。とにかく現場に行くのが苦痛で。怖くて
もうお芝居分からないから、「よーい、はい」が怖いんですよ」

 

撮られることに慣れ、お芝居が楽しくなった

加藤浩次「そこからは?何か分岐点になったものってあります?」

新田真剣佑
「あのーそれこそTBSの『仰げば尊し』(2016年)というドラマがあったんですけど。寺尾聰さん主演の。
そこぐらいから、お芝居楽しくなってきたんですよ。
慣れてきたんですよね。撮られるということに
なので、自分がしたいお芝居をすることができたんですよ」

加藤浩次「でそこでやっぱり良い友達みたいのもできたんですか?」

新田真剣佑
「できました。もう9年、10年ですね。親友とそこで出会いまして。草野大成という坊主の役者なんですけど」
※白ひげ…ONE PIECE白ひげ海賊団の船長で、通称・白ひげと呼ばれている

 

親友 俳優・草野大成さんにインタビュー…寂しくて1年360日会う

草野大成
「もう本当に『仰げば尊し』が始まってから。
本当に1年で360日ぐらい(会ってた)(笑)
でも本当に出会った当初はそうでした」

スタッフ「それどっちから連絡してくるんですか?」

草野大成
「全部あっちからですね。
ちょっと1人の時間が欲しいなって言う時って、たぶん誰にでもあるんですけど。
ホント僕にもあって」

スタッフ「それご本人には言ったんですか?」

草野大成
「言いました。何回も言ってます。
ちょっともう遊べないと。今日はごめんねって言うと、実家にピンポンしに来るんですよ」(笑)

加藤浩次「ちょっとうぜぇな~」

島崎和歌子「重め~」

(スタジオで)

加藤浩次「実家に行ってピンポンっていうのはちょっとどうですか?」

新田真剣佑「撮影が早めに終わったんですよ。僕、1人さみしいんですよ。だから誘いました」

加藤浩次「いや、だから、あなたの気持ち100%ですか?あなたの気持ち100%で、世の中動くんですか?」

新田真剣佑「今は理解できるんですよ。当時は、なんでなんですかねえ、とにかく一緒にいたくて。楽しいし、一緒にいて。だからピンポンしに行きました」

加藤浩次「それはアメリカ流ですか?」

新田真剣佑「まあ、そうですね」

加藤浩次「違うって(笑)」 YOU「アメリカのせいにしないでください」

 

父・俳優 千葉真一さんとの思い出

2回までは何されても我慢。3回目来たらとどめを刺せ!

加藤浩次「お父さんと接してて、何かありますか?覚えてること」

新田真剣佑
「結構僕、学校で男の子とケンカしてたんですよ。
その子はテコンドー習ってて。僕は極真空手なんですよ。
毎回ボコボコにしてて怒られたんですよ。
でも、立ち向かってくるんですよ、その子も。
で、千葉さんに言われたんですよ。
ケンカは良くない。2回は絶対に我慢しろ。何されても絶対に我慢しろ。3回目来たらとどめを刺せ」って言われました。(笑)
とどめを刺していいんだぁ…と思って。
子どもながらに、ヤバいなぁと思ってました」

 

57歳の時の子ども…普段は甘々の優しい父

加藤浩次「それもうずーっとそんな感じ?お父さんは。普段も」

新田真剣佑
普段は、もう優しい父親ですから。甘々です。
57歳の時の子どもなんですよ。で、弟は60歳の時の子どもなんで。孫なんですよ、ほぼ。
だから「俳優になれ」って言われたこと1回もなくて
やりたいことをして。もし俳優になるんだったら、サポートする

 

8歳からジャパンアクションクラブの合宿に参加…大人と同じ距離走る

加藤浩次
「アクションとかもすごいでしょ?」

新田真剣佑
「あ、すごいですね。小さい頃から、JACの合宿に参加していたんですよ。
ほんっとに辛くて。皆さんとおんなじ距離走らされるし。8歳とかですよ。
ただそこから、極真空手に入れてもらえたり。千葉さんの紹介で。
そこから今のゾロのアクションとかに活かせてるのは、もうそれがきっかけです」

※JAC=ジャパンアクションクラブ…1970年千葉真一が設立。奈美悦子、真田広之、伊原剛志、堤真一らを輩出

加藤浩次「いい経験しましたね。うん」

 

4年前、海外で映画の撮影中に父が亡くなり…

加藤浩次「お父さん亡くなったのは、4年ぐらい前?」

新田真剣佑
「そうです。その時は、あの(映画)「聖闘士星矢」の撮影で、ブタペストの方へ行って
かけつけることもできないし。全然知らない間に逝ってたので。
まだいると思ってますよ、僕。
まあでも、ハリウッド作品初だったんで。公開は見せたかったですけどね」

加藤浩次「ああ~そうか。決まったことは知ってた?」

新田真剣佑
「知ってました。いや、ハリウッドで戦ってた日本人の俳優って本当に数えるほどじゃないですか。その中に父がいて。
先陣を切る人って一番すごいと思ってるんですね。
なので、僕も少しは此処まで来ましたというのは伝えたかったですけど。
まあ自分なりに伝えられたので。良かったかなとは思います」

 

ワンピースカードの大会に出場

レアなカードが欲しくて…

加藤浩次「なんかワンピースカードの実際にガチの大会に出てるって聞いたんですけど、本当ですか?」

新田真剣佑「ガチでやってます。あの、大会の上位に行くと、レアなカードが貰えるんですよ。それが欲しいんです」

加藤浩次「え~すごいね。周り、「あれ?真剣佑だ!」ってなんない?」

新田真剣佑「あ、もういるものだと思われてます。よくいるんですよ」(笑)

加藤浩次「あ、そうなの(笑)?」

 

オススメの店

①東京 表参道「リトルリマ」 絶品ハンバーグ

②東京 赤坂 揚州商人 の黒酢ラーメン

新田真剣佑
「ここ(このお店)ですね、アメリカで生まれ育って、たまに遊びに来てたんですけど、夏休みとか。
で、毎回来ると、この黒酢ラーメンを食べに、千葉(真一)さんに連れていかれるんですよ」

加藤浩次「お父さんが好きだったの?じゃあ」

新田真剣佑「お父さん好きだったんですけど。
黒酢ラーメンなんですよ。なのに、追加でお酢入れるんですよ」

加藤浩次「え?どのぐらい入れんの?お酢は」

新田真剣佑「空になります」

加藤浩次「え、お酢の?お酢差しっていうの?」

新田真剣佑
「空にして帰ります。
なんですかね?それを見て真似してみると、もうそれでしか食べれなくなっちゃうんですよ。
でもね、濃い味なんですよ、千葉さんって
赤ちゃんの時。生まれてまだ離乳食食べている。
千葉さんが味見して、「こんなものは味ないじゃないか!」つって、ポン酢入れられたんですよ。(笑)
そこから、味覚がバグってるんですよ」

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