田中みな実
TBSアナウンサーからフリーに転身。いまや女優として大活躍
加藤浩次「休みとかどうしてんの、今?」
田中みな実「お掃除したりとか、作り置きしたり、お米炊いたりとか」
加藤浩次「部屋もキレイそうだよね」
田中みな実
「部屋はすごくキレイです。
汚いお家に帰って来たくないから、朝出かける前に完璧にキレイにしていって、お家帰ったら、ああ、きれいだなっていう空間に帰って来たい」
加藤浩次
「うわ、すごいわ。
え、例えばさ、あなたにパートナーができて、パートナーが(部屋)めっちゃ汚かったら絶対嫌でしょ?」
田中みな実「汚く使うってことですか?」
加藤浩次「そう。だからパンツとかその辺。靴下とかベーンみたいな」
田中みな実
「あ、それは全然いいです。それはむしろちょっと嬉しいぐらい。
嬉しくないですか?なんかそれを洗濯機に入れてるのが(笑)」
アナウンサー時代
自分で何でもやるために1人旅へ
オススメの品① 沖縄最南端の波照間島で食べたソーキそば
加藤浩次「これはロケで行ったの?」
田中みな実
「これはTBSの局アナになって2年目ぐらいの時に、みんな夏休みが順繰りで回ってくるんですけど、11月に夏休みをいただいて。
で、どうしようと思って。せっかく行くなら、一番南に行こうって思って」
加藤浩次「1人で決めて行ったんだ?」
田中みな実
「はい。アナウンサーになってからいろんなところにロケに行かせていただく時に、全部スタッフさんが用意してくれちゃうじゃないですか。
なんか、このままだと人としてダメになるって思ったんです。
自分で飛行機取れなきゃダメだし、自分で旅館とか泊る場所手配できなきゃダメだしって思って、それで自分で1人旅をしようって。
島1周自転車で2時間です。2~3泊。
2日目になったら、急に、私戻って、アナウンサーの仕事がちゃんとできなくなっちゃったらどうしようって思って。休んだから。
それで発声練習もしてないなと思って。
海に行って、外郎(ういろう)売りっていって、「拙者親方と申すは」って。
(ソーキそばは)おじさんが1人でやってるところで、食べたら本当に美味しくって。
そこから3日間昼・夕方2回通って。
でもハマったらとことんなんですよ。だから、もうすごく美味しかった思い出です。
今は(お店は)もうないです。もうなくなっちゃったみたいで(店名 海畑(イノー)」
仕事がなかった1年目。番組のロケがきっかけで仕事が増えるように…
加藤浩次「TBSってさ、こんなこと言っていいのかな?なかなか他局よりアナウンサーの出代が少なかったりするじゃん」
田中みな実
「そんなことないんです。当時は、TBSに一番入りたかったくらいやりたい番組がいっぱいあったんですよ。」
加藤浩次「で?すぐ仕事きまった?」
田中みな実
「私1年目で何のお仕事もなくって。
暇だったので、なんかサンジャポ(サンデージャポン)のロケにお声がけいただいて。そこからですね」
(当時24歳~25歳ころの田中みな実さんのVTRを見て)
加藤浩次「めっちゃあざといじゃん!」
島崎和歌子「みんなのみな実。あれは誰が考えたの?」
田中みな実「「みんなのみな実」は自分で考えたんですけど」
島崎和歌子「お~コワイい」
田中みな実
「あれは違う番組で、「彼氏はいる?いない?」みたいなそういう質問があって。
逃げるために、「あ、私みんなのみな実なんで、そういうのないんです」って逃げとして言って。
で、「何言ってんだ」みたいな話で終わったんですけど。
多用し始めて、自分で。
「みんなのみな実だから」って言って。全部切り抜けてったんです。
そしたら、すぐ週刊誌撮られて使えなくなりました」
同期の方にアンケート 普段の田中みな実さんについて
①食べる量・早さが異常
1人目 「ラヴィット!」プロデューサー 伊藤良美さん
質問:普段の田中みな実さんはどんな人?
お寿司とそばを食べる量、そして麺類を食べる早さが異常です。
基本私の2倍の量をものすごいスピードで食べます。怖いです。
アナウンサー「かなり量召し上がるんですか?」
田中みな実
「めちゃめちゃ食べます。
お寿司屋さん行ったら、まず一通り食べてから、10貫くらい追加で頼んだ後に、巻物全部いきたい」
加藤浩次「マジで?」
島崎和歌子「てことは、トータル30貫は軽く?」
田中みな実「食べます!お蕎麦屋さんとか1個だと足りないから、いつも2個頼みます。」
加藤浩次「あ、食うんだね。で、スピードが早いっていうのは?」
田中みな実「なんか、お蕎麦とかちんたら食べてるの嫌なんですよ。
一度に掴む量が本当にこう、ざる蕎麦だったら3分の1ぐらい(笑)」
島崎和歌子「そんな、そばつゆ入らないでしょう?」
田中みな実「ちょっとでいい。そばつゆなんて、ほぼつけなくていいんです」
加藤浩次
「マジで?そんな吸い込める?めっちゃ吸引力あんじゃん。すげぇな。
じゃあさ、(太るのは)カロリーじゃないんだな、やっぱり」
田中みな実「カロリーじゃない。脂質。私はそう思う」
加藤浩次「でもあなた、めっちゃ(運動)やってるでしょ?」
田中みな実「やってないです。週に1,2回トレーニングするぐらいです」
加藤浩次「全然いいじゃん。めっちゃ好感度高い」
②普段は声が低い
2人目ドラマ「ブラックペアン シーズン2」プロデューサー佐久間晃嗣さん
「普段は声が低いです」
加藤浩次「でも、今日そんな高くないよね?」
田中みな実
「高くないですよね。さっきの(若い頃の)VTR見てたら、すごい高いですよねどこから声(笑)」
加藤浩次
「昔、バラエティー一緒にやってたじゃん、すぐ終わったやつ。
あの時の田中みな実さんと全然違うもん、今。
あの時は「あ~加藤さ~ん♡」みたいな感じだったもん。
俺それがほんと腹立ってたから。当時。マジで。
コイツうぜぇなーって。」
田中みな実「ねえ、怖い(笑)」
YOU「「かわいいな~」とかなかった?」
加藤浩次「全くなかったの!」
田中みな実
「そこまでだと思ってなかったんで、今ちょっとショックです。本当に嫌われてたんだと思って。びっくりしちゃった」
加藤浩次
「(ドラマ)「ブラックペアン」の時、この間久々に楽屋一緒でさ、おー久しぶりってしゃべった時に、あ、めっちゃいいじゃんて思ったの。」
田中みな実
「おっきい声だせなかったじゃない?本番中で待ってたりとかしたんで私たち。
だから声をひそめるとやっぱりそんな高い声でしゃべれない。
だからこうなりませんか?っていう」
加藤浩次「おれ、その方が絶対いいと思うんだけどね」
YOU「なんか昔からあれだよね?「う~ん♪」とか言うより、ちょっと落ち着いた美人好きだよな?」(笑)
島崎和歌子「そうか。奥さんもそうですもんね」
田中みな実「好みの問題じゃないですか?」
加藤浩次「(笑)あ、そっか」
アナウンサーから女優に転身したきっかけ
一度は断った女優のオファー…事務所社長の後押しで挑戦
TBSを退社し、フリーに転身
本格女優デビューのきっかけは?
田中みな実「俳優業をやるつもりなんて全く無かったです」
加藤浩次「うん。で、なんでなっちゃったの?」
田中みな実
「えっと、2019年にフジテレビの『絶対正義』っていう作品にお声がけいただいて、
アナウンサーの役だと思ってたので、「やります」って言ったら、主要5人のキャストの内の1人と言われて。全員女性。
女優さんと同じフィールドでやってくださいって言われて。
「あ、それは無理です」ってお断りをして。
でも当時の事務所の社長に「1回やってみて。嫌だったらもう2度とやらなくていいから」って言われて。背中押してもらって」
※絶対正義…山口紗弥加主演の心理サスペンスドラマ。田中みな実さんは妻子ある男性と不倫する女優を熱演。
初ドラマの監督に「お芝居のお仕事続けなよ」と言われ
加藤浩次「やってみた。そしたら?」
田中みな実
「その時の監督に「お芝居のお仕事続けなよ」って言われたのが、ブラックペアン シーズン2の監督 西浦(正記)さんです。
それで、なんかありがたいことにずっと作品続いていって。
であの事務所も俳優業メインとした事務所に移って。本格的にやっております」
※西浦正記監督:「ブラックペアンシーズン2を演出。代表作に「コード・ブルーードクターヘリ緊急救命‐」「THE DAYS」
加藤浩次「ここにきてなんかやることがバチっと決まるって。やったね!」
田中みな実
「そうですね。40手前でまさかこんな新しいフィールドに飛び込んでいくと思わなかったので。
10代とかだったら、もっともっと教えてもらえることもあると思うんですけど。
この年齢だと、なんとなくできてる風で現場にいると誰も教えてくれないから。
自分から聞きに行ったり、自分でワークショップ行ったり。
得に行かないとなかなか成長できないっていうのは、ちょっと歯がゆいところではあります」
おばあちゃんとの特別な思い出
祖母との2人だけの特別な時間 お手伝いとうな重
〇オススメの品② 最愛の祖母との思い出が詰まったうな重
田中みな実
「祖父母のお家の向かいにあった二本松亭っていうウナギ屋さんです。
今でも好きな食べ物聞かれたら、うなぎって答える。大好きなんですけど。
あの子供の頃、うち祖父母のお家がお米屋さんを昔からやっていて。
で、あのお盆の時期とか年末年始とかってもう大忙しで。
いつも台所に立って、天ぷら揚げたりとかなんかこうお客さんに出す飲み物用意したりとか。
で、遊びに行ってると、私はお手伝いが大好きだったので、もう祖母の手伝い、いつも後ろくっついてしてて。
で、だいたいそうすると、私たちは食べるタイミングを逸してしまうわけですよ。
で、一段落をして、皆さん帰られた後に、2人でこそっと抜け出して、あの向かい側のきくちゃんっていうおばあちゃんの同級生かな?がやってる二本松亭に行って、「きくちゃん、まだやってる?」って言うと、きくちゃんが「2人来ると思ってたから、用意してたよ」って言って。
で、うな重食べて。だから、おばあちゃんとの思い出の味で。二本松亭のうな重。
きくちゃんももう亡くなって。
で、向かいにあったから、またうな重の匂いがしてくるんですよね。たれの香りが。
おばあちゃんと2人で出かけられることがまず嬉しかったし。
みんなには内緒っていうのもなんかちょっと特別、そう。
自分だけ特別扱いしてもらってるっていうその気持ちも嬉しかったし。
そうですね。だからもう何度もたびたび訪れていた場所です」
「みなみは気が利くね」祖母に言われて気づいた自分の良さ
加藤浩次「なんかおばあちゃんと2人でうなぎ食べながら話したことで、覚えてることあります?」
田中みな実
「私3人姉弟の真ん中で。
なんかお姉ちゃんてやっぱ最初の子だからすごく大事にされるし。
下が弟で、初めての男の子。
でなんか2番目って特になんかこう、自分の取り柄ってなんだろう?みたいな感覚がちょっとあったりして。でも、祖母がいつも「もう、みな実はほんとに気が利くね」って言ってくれて。
なんか今までそのやっぱ長所がないって思ってたから。
気が利くっていうのは長所になりえるんだって思って。
で、そこからより、なんか手伝うこととか、人の役に立つこととかをしたいっていう気持ちがどんどん芽生えてきました」
加藤浩次「そこが1番のポイントになってるというか。田中みな実さんにとって」