ゲスト 田中圭さん&林遣都さん
林遣都さん登場
中居正広「最近いつ会いました?」
田中圭「2週間前」
中居正広「現場でですか?」
田中圭・林遣都「いや、ご飯で」
中居正広「ハハハ。ご飯食べたの?2人で?仲いいな~」
ムロツヨシ「遣都は中居さんとは?」
林遣都「番組に出させていただいたくらいで。この距離でお話しするのは初めてです。はい。」
中居正広「そうだね。あの、この、そうだね…(顔)濃いーね。濃くない?」
林遣都「はい。割といつも」
中居正広
「こんだけ近いの初めてだけれども。今日こいーなと思って。あれこんな濃かったっけな?と思って」(笑)
ムロツヨシはカッコいい! ムロさんの一言で出産に立ち会えた
林遣都
「『身代わり忠臣蔵』っていうムロさん主演の映画に出させてもらったんですけど、結構1対1のシーンが多くて。
そのあの以前にお食事の場でお会いさせていただくこととかあったんですけど、がっつりの共演が初めてで。
ムロさんの印象がガラッと変わって。めちゃくちゃカッコいい。
最強にカッコいいエピソードがあるんですけど。
僕はもう生涯忘れないであろうエピソードがあって。
あのー僕1歳の子供がいるんですけども。
出産のタイミングが『身代わり忠臣蔵』っていう映画を撮っていた時期で。
京都の撮影所で撮影していて。
ムロさんとのシーンを撮っていて、もしかしたら立ち会えないかもしれないっていう状況の時に。
ムロさんが現場のプロデューサーさん、現場の監督、全スタッフの皆さんに「遣都が映るカットを先に全部取りましょう」というようなことを言ってくださって。
現場がもう活気に満ち溢れだして。「絶対林を終電で帰すぞ」みたいな。
で、無事撮り切れて。ダッシュで。立ち会うことができて。本当に子供が生まれた瞬間に。
生まれる瞬間に立ち会えて」
中居正広「子供の名前ツヨシ?違うの?しなかったの?林ムロでもどっちでもいいよ」
小栗旬さんが半分お金を出した車が田中圭さんから林遣都さんへの手へ
ムロツヨシ「これ僕知らなかったんだけど、林遣都が乗っている車は田中圭から譲り受けた車なの?」
林遣都「あ、はい。そうです。」
田中圭
「あのー僕が、えっと乗ってた車があったんですけれども。
それがある先輩が僕にお金半分出してくれて買った車だったんですよ。自分の車を」
中居正広「半分出してくれる先輩居るの?車の?」
田中圭
「さすがにこう売ったりとかもちょっと無理だなと思ったので。
だから先輩から譲り受けたから、自分も後輩である遣都に。
それで「いいですか?」って電話して許可とって。
「ああ、じゃあ譲り受けます」って言って」
ムロツヨシ「いい車をでしょ?」
田中圭「そうですね。まあ、ある先輩が僕とのご縁で」
ムロツヨシ「それは、誰なんですか?」
田中圭「小栗旬なんですけど」
中居正広
「出た!ワオ!!(笑)
なんですぐ小栗旬って言うんだよ。あの子2週に1ぺん出てくるんだよ。」
田中圭
「いや最初僕旬くんから、あのお誕生日プレゼントというものを一度も貰ったことが無くて。
で、なんかそれを別に全然気にしてなかったんですよ。
気にしてなかったんですけど、その時僕が作品をずっとやってる時で。
全部自分で電車だったりタクシーだったりで、寝る場所だったり本を読む場所とかもなくて。
「圭車ないの?」って言って。「ないです」って言って。「じゃあ、俺車買ってやるよ」っていうとこから入って。
「お前に1回も物あげたことないから、今までの分全部まとめておまえ車買ってやるから、それで現場行けばちょっとは楽になるだろう」みたいな感じだったんですよ」
中居正広
「なんだそれ。ちょっとやっぱいかれてるよな。買ってやるって。
ほら別に財布とか買うのと違うからさ。だってそれ20~30万じゃないべ?」
田中圭「違います違います」
中居正広「やべぇんだ。やっぱ」
林遣都「譲り受けたときは子供のお菓子だらけで」
林遣都さんから見た田中圭さん
お兄ちゃんみたい なんでも出来ちゃう人
中居正広「え?年齢は?」
田中圭「僕今年40です」 林遣都「僕34になる」
中居正広「でも、馬が合うんだね」
林遣都
「役者の先輩としてもすごい尊敬してますし、もうお兄ちゃんみたいな存在でもあるし。
(田中圭さんの)パブリックイメージとかはあんまりわかんないですけど、すごくやっぱり頭のいい人で、何でも出来ちゃう人ですね。
やっぱり、勉強とか運動とか、体鍛えたりとか。
なんか初めてのことをやらせたら、人よりもうまくなんでも出来ちゃう人っていう。
舞台とかでちょっと難しい、難解な作品とかやってる時に、圭君と会って、台本バッと渡して、パラパラッと見て。
「あーこういう作品だとこういうこと大事にした方がいいかもね」みたいなその、一発で的確なアドバイスをくれたりとか」
中居正広「アドバイスとか、本読んでこうとかさ。分かってアドバイスしてんの?」
田中圭
「アドバイスっていうより、そのときはまあ、2週間くらい前かな?
その台本ちょっと見てみてくださいって。
こう見て。2人芝居でセリフがちょっと難解で。
でまあ、「これ不条理劇だね。大変そうだね。面白いセリフだね」ぐらいしか言ってないんですよね。
そしたら、遣都が「けど、このチラッと見ただけで不条理劇だってわかるんすか」って言ったんです。
で、まあだいたい2人芝居とかこのセリフとかだいたいそうだよねって思ってるところもあって。
だから僕もそんなアドバイスしたつもりもないんですよね。」
中居正広
「そんなに沖につれてって深いところ行ったわけじゃない。
浅瀬でパチャパチャやってるのに、勝手に1人で沖に出ちゃった」
田中圭「そうそうそう。それはね、結構多いんですよ。それは多いです。」
その人の全てを個性として受け入れてくれる 近くにいると自分を愛せる
ムロツヨシ「いろいろ相談してるんだね。舞台の台本見せるってあんまないもんね」
林遣都「ほんと、何でも話しますね。知らないことないと思う僕の…」
田中圭「そんなこともないけど(笑)」
林遣都
「普段こっちで(ケータイのメールやlINEで)結構色んな話してるんで。
久々に会って話すことなくて。
なんか数十分あんま喋んない…ほぼ喋んないみたいな時もありますね」
田中圭「でも、平気は平気ですね。喋んなくてもまあ、平気っちゃ平気です」
中居正広「話すことないくらい喋ってんの?」
林遣都
「そうですね。普段から本当にちょっとしたことでもなんか聞いて…。
でも、圭君の周り結構みんなそうで。僕みたいな後輩も何人かいて。
聞いてくれるし、いつでもこう時間作ってくれるんですよ、やっぱり。
本当に最大の魅力だと思ってるのが、僕とかやっぱ悩むことが多くて、考え事とかスゴイしちゃうこと多くて。
なんか(気持ちが)落ちる時とかもあるんですよ。
でもなんかそういう人のその欠点とかと思ってる部分も全部ひっくるめてこう受け入れて、個性として受け入れてくれる人なんで。
だから、みんなが圭君の周りにいる人たちが、みんなが圭君の周りにいるときだけは、自分のことを愛せちゃうというか。なんか輝かせてくれるっていう。僕は最大の魅力かなと」
田中圭さんから見た林遣都さん
芝居のスタンスが魅力的 ただ、頭で考えるとズレる
ムロツヨシ「逆に田中圭から林遣都への何か」
田中圭
「うーん、僕はやっぱすごく俳優・林遣都の特性といいますか、芝居のスタンスがめちゃくちゃ好きで。
やっぱすごく魅力的なんですよ、いつも。
で、そのまんまやってくれりゃあいいのに、その結構、遣都が自分でも言ってる頭で考える癖があって。で、その頭で考えたとき、マジズレてるんで。(笑)」
中居正広「あの、好きなんじゃないの?そのスタンスが」
田中圭「いや、僕はすごい面白いなあと思うんですけども、その頭で考えて…」
中居正広「そのズレてるのが好きなの?」
田中圭「僕は好きなんですよ。僕は好きなんですけど。その頭で考えてずれたことをズレたまま突き進んで」
中居正広「ズレてるんでしょ?でも」
田中圭「ズレてます」
林遣都「言葉が良くないですね、あんまり」
田中圭「どういう言葉がいいの?」
林遣都「突き詰めすぎちゃう。突き詰めすぎて、あのー物事をシンプルに考えられなくなっちゃう」
中居正広「だから奥いっちゃうから、芯をこう…」
田中圭「でも、そもそも芯に向かってないっすもん」
中居正広「ってことは、スタートライン間違ってるってこと?」
準備してきたとき、めちゃくちゃつまんない
田中圭
「だから、現場で言えば、じゃあアドリブ。おっさんずラブという現場。
まあ、アドリブも多いですし、僕がいて、吉田鋼太郎さんがいてっていう時とかは、一緒のシーンだから、俺超気合入れなきゃみたいな感じで来るわけですよ。
でも、別にそのままでやればめちゃくちゃ面白いから、そのままでいいんだけど。
その気合の入れ方がこの考える方で気合入れちゃうから、このシーンで俺こういうセリフ言おうとか。このト書きにないこういうアドリブしようとか。
準備してきたとき、めちゃくちゃつまんないんっすよ。」(笑)
ムロツヨシ「用意してるからね。用意したつまらなさね」
田中圭「一番最初だけ。一番最初だけ、ほんとつまんないんですよ」
中居正広「用意するじゃん。アドリブもなんかやろっかなとか。用意するし、考えてくるわけよ」
変なアドリブをリハで言い続けて、本番は言わない
田中圭
「いやいいんですよ。でもそれでいったら、僕まだ言いたいことがあって。
用意してきました。変なアドリブ言いました。最初だから対応できない。
じゃあ、次テストいきます。びっくりしちゃう。
「ああ、ちくしょう、拾えなかった」つって、テストいきます。また言ってきます。
ちょっとこっちが返せるようになります。2回目で返せます。
で、もう1回テストやりました。こう来たのをまた返します。
ああ、これで1個流れたと。
じゃあ、次本番行きます。もう何でも来い!どん!…言わないっていう。おまえなんで!?みたいな。(笑)
普通逆じゃないですか?テスト、段取りテストやらない。
本番急にやるっていうので、もう~とかじゃないですか。クソみたいな。
段取り、テストずーっとやって、本番急に言わないっていう」
中居正広
「圭君が、そのスタンスが好きっていう理由がわかった。俺も好きだもん。(笑)
やって、やって、やって、本番よーいでやらないってさ、おかしいじゃん?(笑)
だからそこに引かれてるかも知んないよね。あ、こんなのあるんだって」
田中圭
「だから半分イジリもあるんですけれども、素敵なとこなんで、それはそれでそのままで可愛いんすけど」
中居正広
「テストの時から考えたのか。やらないのを。
本番の時にやってたら、あ、これいけないってどっちだったんだろう?」
林遣都
「これは本当は成長で…僕の中で。
現場の雰囲気とかもやっぱ見るようになって。
「あ、これ違うんだな」と思って本番でやめるっていう」
中居正広「あ、芝居の中で、これ違うな?とか」
林遣都
「現場のスタッフの人たちとかにあんまり刺さってなかったりだとか、監督があれ?と思ったりとか」
中居正広
「めちゃくちゃかわいいな。すげぇ、キュートだな。
いやいや、ほらだって、スタッフが視聴者じゃないじゃん。
スタッフの顔色見て、「あ、この芝居はだめなんだ」「あ、カメラさんちょっと怒ってる」「あ、照明さんもなんか刺さってねえな」。
本番よーい…「やめよ」って感じ?」(笑)
林遣都
「でも1つだけ言っておきたいのは、やっぱりここの圭君との関係性。
だから、圭君は失敗も全部受け止めてくれるっていうのがあるから。
圭君だけにやるみたいなとこあります」
田中圭「すごい迷惑だけどね(笑)」
林遣都「誰よりも何よりも信頼してる」
中居正広「他でアドリブはやらない?」
林遣都「そんなにその書いてない事とかを急にバンってやったりとかはないですね、はい」
中居正広「うん。やってみないと分からないこともあるし」
林遣都「はい」
ムロツヨシ
「リハーサルでこうやってやってくれる人が1人いると、すごい助かるというか。
それ士気が上がりますけどね」
田中圭「いや、上がらないのよ、それが」(笑)
中居さんに相談したいこと「しんどい時の乗り越え方」
林遣都さんから中居さんへの質問
林遣都
「本当にお仕事のこととか、たぶん今日のこととかも、家に持ち帰って、もう次の日まで考えちゃうというか。ああ、あれいうんじゃなかったなとか。
それこそ、台本に「中居さんに聞きたいこと」みたいなの書かれてるじゃないですか。
だから、一昨日からずっとその練習してるみたいな。
どういう風に聞こうかみたいな。
つまり聞きたいのは…えっと、前向きに生きていくにはどうすればいいですか…ハハハ(笑)」
中居正広
「何笑ってんだよ。なんで最後笑っちゃったんだよ、今。我慢!最後まで我慢して。
神妙な感じ続けろよ!」
林遣都
「本当に、でも本当に聞きたいのは、あのもう中居さんなんてもう…誰も想像できないような重圧とかいろんなものを背負ってこの何十年この世界で生きてこられた方で。
なんか、そのしんどい時とか、こうどうやって乗り越えてきたんだろうとか。
そういう漠然としたあれですけど」
中居正広
「うーん。だから、さっき話してた、こうのほうがいいんじゃなかったのかなって。ああした方が良かったんじゃないかなっていうのはもうやっぱり責任がもう湧き出てきてるってことじゃないのかな?
20代の時はたぶんそこまで考えてなくて。時間と人に追われてるのが早かったから。
今30代になって家族とかができて、そういう風に思うってことは責任の表れじゃないかなって。
うん。あとそのなんだっけ?何つったんだっけ?最後なんつったんだっけ?」
林遣都「・・・・・えーと、なんか普段家で何して…家で何してるんですか?あれ、じゃなくて…」
中居正広
「そういう精神状態はどういう風に…って最後言ったよね。
なに?急に。家で何してるんですか?って。違うよ。忘れたの?」(笑)
林遣都「すみません(笑)」
中居正広
「色んなものを背負って、いろんな重圧の中でやってきて、どうやって精神状態をって最初聞いたじゃん」
しっかり傷ついてるけど、自分で対処法を見つけて治していく
林遣都「ああ、切り替えとかどういう風にされてるのかなっていうのは、やっぱ」
中居正広
「だから、あのーしっかり傷ついてるし。しっかり喜ぶし。しっかりバンザイするし。しっかり落ち込んでますよ。
うん。評価されれば嬉しいし。
誰かに悪口言われてればしっかり、ちゃんとみんなと同じように傷ついてる。
自分だけが傷ついてるんじゃないか、自分だけが悪口言われてるんじゃないのかなって想いがちかもしんないけども。
こんなネット社会になった中では、誰もがそういう風に言われてることもあるだろうし。
だからちょっと、でも「精神的に強靭ですね」とか言われることもあるんだけども、それはでもどこから来たのかな?って自分でも思ったりするけども。
さっき言ったようにみんなと同じように感情は揺れてるし。
でもやっぱね。まあ、言わないかな。
やっぱり傷ついてんだけども、「誰か(この傷)見て」っていうことをあんまりしなかったから、強くなれたのかもしんない。
自分でこう(傷を)見て、治療がこういう治療がいいのかな?絆創膏なのかな?フーフーすればいいのかな?っていうのを言ってしまった時に、「実はこうでさあ」って相談とかなんかって時に、何かしら誰かを否定してる時があるんだよね。
自分のことを正当化するために、認めてもらいたいがために、ウソついたり、人をけなしたり、人の悪口を言ってしまうと、うーん、なんか解決には繋がんないのかなって思ったりするかな。うん。
そこがだから強くしてくれたのかもしんないね」
ムロツヨシ「自分でけがを見て治すっていうのは、ちょっとすごくわかりやすい」
中居正広「・・・聞いてた?」(笑)
林遣都「めちゃくちゃ聞いてました。本当に。
いやいや。なんか勇気をもって聞いて良かったなって本当に。こんなに答えてくださって」
ムロツヨシ「圭はどうですか?」
田中圭
「僕は逆の考え方というか、処置の仕方しちゃうので。
僕は「もう無理!助けて~」ってこうしちゃうタイプ」
中居正広「それでいいと思うわ。それぞれだったりするからね。自分であったやつってなんか」