アナウンサー「芸人になっての初任給は1万2000円だった加藤浩次の最高レストラン」
加藤浩次
「ああ、でもそんなもんだと思う。前説1本3000円で4回行って1万2000円だったと思う」
トシ「いや、僕らもっと少なかった」
タカ
「うん。なんかライブ500円だったよね。で、450円。1割引かれて。
でも嬉しいんですよね、出番があることが。
お金払ってでもテレビ出たいと思ってましたから」
トシ「まあ、そうですね」
加藤浩次「じゃあ、払う?今日」(笑)
タカ「ピンでやるのは嫌。誘ったのは俺!」
加藤浩次「結成30年」
タカトシ「ありがとうございます」
加藤浩次「ほんと仲良いでしょ?2人でいても全然苦になんないでしょ?」
タカ「いや、2人はでもね。コイツが照れるんすよ」
トシ「別に2人はちょっとね。なんか」
タカ「何でお前と2人で飯食わなきゃいけないんだよとか。照れるんすよね、いまだに」
加藤浩次「間にマネージャー1人いたら大丈夫でしょ?」
トシ「まあまあ、人がいれば別にあれですけど」
トシにピンできた仕事もまずタカが確認
島崎和歌子「それさ、ピンはやらないってこと?」
タカ
「ああ、ピンも、僕が嫌なんで。
トシさんにピンできた仕事も、まず俺に確認がくるんですよ、マネージャーから。
「あのトシさんにこんな仕事きてるんですけどどうですか?」。
(タカ)「あ、それダメ」で、トシさんにはいかないことになってるんですよ。まず俺の所で」
島崎和歌子「なんでなんで?」
トシ「いや、マネージャーに言ってんすよ」
加藤浩次「ピンハネしてんのか?」(笑)
タカ
「それは、バランスが崩れるというか。
やっぱりまあ、僕が誘ってるんで、コイツを。
元々タカアンドトシって僕が誘ってこの世界に入れてるんですよ(トシ「すごくないですか(笑)?」)。
だから勝手にお前ばっか目立つんじゃないよっていうのは」
トシ「(笑)これすごくないですか?この考え方」
加藤浩次「いや、それマジで言ってんだよな?」(笑)
タカさんの母「トシが1人で出てるのはおかしい」
トシ
「いや、でね。僕があのピンで出てたんですよ。
そしたらなんかコイツのお母さんが僕がやってたのを観たらしくて。
で、コイツに連絡が来たらしいんですよ。
ほんで、普通だったらね。
「あの、相方トシくん頑張ってるね。1人でやってるじゃない。あんたも頑張りな」
くらいの電話じゃないですか」
加藤浩次「そう思います」
トシ
「ところが。コイツのお母さん。やっぱコイツの親ですから。
「おい!あのトシなんか1人で出てたね。え?アンタがこの世界誘ったのに。
なんでトシが1人で出てんだい?
アンタが誘ったんだからアンタも出なきゃダメだろ。アンタも出なよ」って言われて」
タカ「「わかったよ母さん」」
トシ
「おかしいだろ、それ。
いや、普通だったら「いや違うんだ。アイツは頑張って1人で今やってんだ。」でいいでしょ。
それを「それはそうだな母さん」って言って」
加藤浩次「で、どうなったの?その番組は」
トシ「で、2人でやるようになったんですよ、そっから」
中学で出会う「お笑いやると決めていた」「トシがめちゃくちゃ面白くて…」
加藤浩次「どういう状況だったの?結成するっていうのは」
タカ「中学校の時、僕はもう相方を探してたんですよ。」
加藤浩次「あ、お笑いやりたくて?」
タカ「もうお笑いやるって決めてた、僕は。中2の時に」
トシ「もうコンビ組んでましたから。違う相方と。」
タカ
「小学校からの親友のひろたくんっていう子とずーっとやってたんですよ。
学祭出たりとか。中学校の。
でも学際にこうステージに立つ、他のバンドとかやってる子達もいるじゃないですか。
そのバンドの練習を見に行くとか言い出して。こっちの練習あるのに。
で、俺はもうコイツやる気ないなと思って。
学祭終わったらコイツはもうクビだってことで、相方を探してたんですよ。
で、他のクラスだったし、あんま知らなかったんですけど、喋ったらめちゃくちゃ面白かったんですよ、コイツが。
漫談みたいな1人でペラペラペラペラしゃべって。」
加藤浩次「漫談やってたの?」
トシ
「やってないですよ。
僕はプロレス好きだったんですよ。
で、大仁田厚さんがFMW(プロレス団体)を5万円で立ち上げたっていう話を真剣にしてたんですよ。
ほんならコイツがそれが面白いって、もう腹抱えてキャッキャッ。
水飲み場でコロンコロン転がりながら」
(中学生時代のトシさんの写真が写る)
加藤浩次「なんか全然違うトシ」
トシ「あ、そうですか。プロレスが大好きな」
加藤浩次「めっちゃ真面目そう」
(中学生時代のタカさんの写真が写る)
加藤浩次「タカ太ってんな」
高校卒業後吉本興業へ すぐ売れる!しかし…札幌で7年
2,3年で上京する計画だった
2人は高校卒業後、当時出来たばかりの吉本興業札幌支社に所属することに。
加藤浩次「どのくらい札幌にいた?」
トシ「7年やってましたね」
タカ
「7年間。
いきなり東京行ってやりたかったんですけど。
まあ、吉本興業が札幌に高3の時にきて。
まずじゃあもう力試しに札幌でちょちょちょってやっつけて、そっから東京行こうぜみたいな感じでオーディション受けたら受かって」
島崎和歌子「(札幌吉本)第1号でしたっけ?」
加藤浩次
「そうよ。1号よ。それそん時、当時の計画だと何年位の計画だったの?」
タカ
「まあ、2,3年ですよね。
2,3年でチャチャチャっとやっつけて、3年目にはもう(東京に)行ってて。
で、もうすぐバーンって売れて。」
加藤浩次「そのイメージと違うわけじゃん」
トシ「全然違いました」
レギュラーがどんどん決まるが…評価は「全然面白くない」
タカ
「道産子(どさんこ)芸人第1号誕生しましたみたいな華々しくデビューする。
で、レギュラー番組がバンバン決まるんですよ。情報番組とかの。
で、やってくんですけど、やっぱ「全然面白くないよね」みたいな、評価が」
トシ
「実力がないですから。高校卒業で何も知らないですから」
加藤浩次「ノウハウがないよね?全くな」
タカトシ「ないです」
タカ「使い方も分かんないんすよ。あの当時の北海道のテレビなんて、お笑い知らねぇから」
トシ「いやいや。言い方。おい」
タカ「活かし方が全然わかってなくて」
トシ「活かし方も何も。情報番組だからレポートをするんです。そのレポートの仕方…」
タカ「何にも知らないくせにさ、上からさ「それ面白くないよ」」
トシ「言いすぎなんだよ、お前は」
腐ってた時期
後輩がオーディションで選ばれ、先に上京
加藤浩次「で、腐ってた?腐った時期ある?」
トシ「(タカは)腐りました。これはもう腐りました相方は」
タカ
「いや、もうね。途中で、俺たちが憧れてた上京の仕方を後輩がやるわけですよ。
吉本興業がこう全国に事務所があるから、4組集めて。
東西南北でnewsっていうユニットを作ろうってなって。
それを作るぞってなった時に、札幌はタカトシだろうみたいな感じでいってたんですけど、一応オーディションやるからタカトシ行ってこいってなって。
それ勉強がてらアップダウンっていう1個下の後輩がいたんですよ。
勉強がてらアップダウンもいけ!っていって東京行ってネタやったら、アップダウンめちゃくちゃウケたんですよ。
で、アップダウンが入っちゃったんです。そのメンバーに」
加藤浩次「そしたら、先にアップダウンが上京したのか?」
タカ
「上京するんですよ。初めての挫折で。
いや、もうね。終わったと思いましたね。
あ、もう抜かれた。あ、ヤバい。どうしようみたいな。そっからもう…」
トシ「だからアップダウンの阿部(浩貴)とめちゃくちゃなかよかったですから、それまで。」
タカ
「ずーっと毎日遊んでたんですよ。可愛がって。
そしたらそいつと夜ドライブしてる時に、阿部に電話がかかってきて。
(阿部に)「newsのメンバー受かりました」って言われて。
「え?」ってなって。
そのままもう車から降りて無言で帰りましたよ。悔しすぎて」(笑)
加藤浩次「なんか言えよ」
島崎和歌子「おめでとうぐらい」
加藤浩次「だから、そのぐらい賭けてたっていうか」
タカ
「めちゃくちゃ懸けてたし、悔しくて何にも言葉…そっからもうピタリと阿部と遊ばなくなったし」(笑)」
加藤浩次「いやいやいや。おめえ、ひどい奴だな」
トシ「いや、そうです。そういう男ですから」
タカ「毎日カラオケに行く」「ネタ中に声が出ない」
タカ
「俺がもうボーンともう無理だってなって。
毎日カラオケ行きだすんですよ、そっから。
カラオケ行って、もう毎日歌って。いやもう、尾崎豊ばっか歌って。」
トシ「スタンドマイクを車に入れといたんですよ」(笑)
加藤浩次「お前やってること全部間違ってるぞ」(笑)
トシ「全部間違えてるんですよ」
タカ「それでめちゃくちゃ歌って、喉からすくらい毎日歌って」
加藤浩次「もう発散するのがそれしかないわけだな」
タカ
「それしかなかったんですよ。お金もないし。カラオケ安かったから。
そしたらなんかこいつが漫才やってる時、俺が喉ガラガラで全く声出なかった…」
トシ「全くでないんですよ」
加藤浩次「ネタ中に?」
タカ
「はい。そしたらこいつが「漫才に支障が出るほどカラオケ行くなよ」って言われて。
「え?」って」
トシ「いや、なんでだよ。返しとしておかしいだろ」
加藤浩次「いや、めっちゃ正論だよ。めっちゃ正論よ」
タカ「俺が1人で悔しがってるのに、コイツ何も悔しがってないなと思って。
最低なやつだなと思って。」
加藤浩次「お前だよ、最低は」
タカ「そっからまた俺もカラオケもっと行くようになっちゃって」
トシ「なんでだよ」
加藤浩次「お前誰とカラオケ行ってんだよ」
タカ「友達です。高校の時から仲良かったしんたって奴なんですけど。」
加藤浩次「そいつとカラオケ行って、どうしようと思ってたの?」
タカ
「いや、もうなんも。もうその時は悔しすぎたから、先のことなんかも考えられないから、しばらくはもうとにかく時間が経つのを待ってましたね」
自暴自棄に…トシ「2か月に1回単独ライブをやろう」
加藤浩次「もう自暴自棄みたいな感じ?」
タカ「もう自暴自棄ですよ」
トシ
「そうですそうです。で、髪も染めて、ヒゲもはやしだして」
(その頃26歳の時の2人の写真が映る タカは髪の半分が金髪で半分が黒。口の周りにヒゲが生え、ピアスをしている)
加藤浩次
「全然変わっちゃってんじゃん。ピアスも開けて。
人気ねえホストみたいな感じだな。
トシは?もうダメだなと思ってた?」
トシ「いや、でもねえ。なんかね…」
タカ「光るものがあったんだよな?」
トシ「いや、光るものはあったじゃないよ」
加藤浩次「いや、まったくないよ。濁りまくってるだろ、あれ」
トシ
「あのまあ、ちょっと話したというか。ねえ?焦ってもしょうがないですから。
アップダウンがうわーって行ったからって、俺らも慌てて出て行って、何のあれもないのに。
だからとにかく、まあ武器っていったら漫才しかないですから。
とにかくそこから、2か月に1回単独ライブを僕らやろうって言って。」
加藤浩次「えらいじゃん!」
トシ
「それまでは一緒にアップダウンとかとやってたんですけど、そこを卒業して。
で、自分らで2か月に1回…」
タカ
「アップダウンがまた天狗になっていったんですよ。どんどん。
東京で売れたからって調子に乗って。
北海道帰ってきたら番組やってたんですけど、「東京のテレビじゃこんなやり方しないっすよ」とか言って…」
トシ「やめとけ!お前は!」
島崎和歌子「嫌なやつだね」
トシ「後輩の20何年前の悪口やめろ!お前は!」
東京来てからアルバイト生活
上京生活を支えたまかないパスタ 『ラジャ ヴェッタ』
タカ「これは僕が上京して初めて働いたピザ屋さんなんですけど。
バイト先のそのまかないで食べたスパゲティの味が忘れられないという。はい」
タカ「芸人で食ってく。バイトは覚えすぎても意味ない」
加藤浩次「仕事はあったの?東京きて」
タカ「いや、だから劇場くらいですよ最初は」
トシ
「若手の「5じ6じ」っていうライブがあったんですけど、そこだけの出番はありましたけど」
加藤浩次
「そっから、出てきて仕事ないわけだから、バイトしなきゃいけないわけだもんな」
トシ
「しかも1発目で(バイト)受かってますから。あんな頭してヒゲ生やして」
加藤浩次「なんでここ行ったの?」
タカ
「僕の友達。さっきも出てきたカラオケにずっと行ってたしんたくんっていうのが、たまたま僕より先に上京して仕事してたんですよ。
その家にまず転がり込ませてもらって。
で、地下鉄とかそういうのも分かんないから、東京。
だから歩いて行ける距離で探したら、一番近くにそのピザ屋さんがあったから。
「面接受けたいんですけど」っていったら「ああ、いいですよ」つって。
で、「なんでこの26歳で北海道から何のために出てきたの?」って言われて。
「いや、芸人目指してて」みたいな。
「あ、そういう夢追っかけてるヤツ応援したいから、いいよ。明日から来てよ」って言われて。
めちゃくちゃいい店長さんなんですよ。
イタリアン。デリバリー専門で。
割と高級デリバリーの感じですね。
で、この僕が好きだったのは、パスタも何種類もあるんですけど、僕が巻かないで食べて良かったのは、アンチョビとキャベツのペペロンチーノっていう。
これしか作ってなかったので、戦力にはならなかったんですけど」
加藤浩次「そんないい店長なのに、恩返ししなかったの?色んなメニュー作って」
タカ「覚える気はなかったですね」
トシ「なんでだよ」
タカ
「だってもう芸人で食っていこうと思ってたから、覚えすぎても意味ないなと思って」
加藤浩次「おい、ずーっと恩を仇で返してきてるな」
トシ「バイトでぎっくり腰。苦手な前説をタカが1人で…」
タカ「そんなことないですよ。で、片やコイツバイト変えまくってましたからね」
トシ
「やっぱこの仕事やってるから首になっちゃうんですよね。
急遽ライブが入ったりとか。
引っ越しのバイトとか警備員のバイトやりました。
で、パチンコ屋さんがすごい時給いいじゃないですか。」
加藤浩次「パチンコ屋とか大変だよな」
トシ
「もうぎっくり腰。人生で初めてやっちゃいました。
次の日前説だったんですよ。ヘキサゴンの。
朝起きようと思ったら、全く動けないんですよ。
2人で前説。初めてやってたんですけど。
僕がいけないって言って(笑)」
タカ
「前説なんか一番苦手だったもんな。
1人でやれって言われて。
俺マジでそのビッグスクーターで向かってる時に、もうこのまま事故ってやろうかなって思って。(スタジオ爆笑)
マジで。おれ、ほんとそれぐらい嫌だったんすよ。本当に
やんなきゃいけないから。1人2役でネタやってるんですよ。
全然ウケるわけないじゃないですか。
自分で(ボケを)言って、「なんでだよ」とか言って。
ワケわからない。
ずーっと変な汗ですよ。最悪だよ、お前」
「欧米か!」が生まれたきっかけ
タカ「「欧米か!」は俺が生み出した」
加藤浩次
「欧米か!はどこで出てきたの?あれは作ってったの?なんかたまたま出たの?」
タカ
「とにかくもうネタをいっぱい作ってたんですよ。そん時は。
その時の中で、「遠足」っていうネタがあったんですね。
こう「おかしなに持ってくる?」みたいに言ったら、昔のモノ言ってくる「金平糖」「昔か!」みたいな。
「あわ、ひえ」「昔か!」みたいな。
その1ブロックができたんですよ。
まあ、私が1人で書いてる時に生まれたんですけどね」(スタジオ(笑)
島崎和歌子「本当?」
タカ
「まあまあ、うん。それで、書いて。
そこをやってた時に、まあウケたんですよ、そこが。
まあ、コイツは最初嫌がったんですよ。
「ツッコミとしてシンプルに「なんでだよ」「ウソつけ」とかそっちの方がいいんじゃない?」って。
でも、それでは弱いんですよ。
「金平糖」って、「なんでだよ!」じゃ弱いんすよ。
これは頼むから「昔か!」で言ってくれ。
「ああ仕方ないな…」」
トシ「タカの話は全部ウソ!僕が「欧米か!」を作った」
トシ
「全部ウソですよ、コイツの話。全部ウソです。全部ウソ。
当時、ネタをコイツがバーッと書いて、僕に見して、僕が「ああ、このボケいいね」「これよくないね」。
で、それでギュッとしたやつをネタの形を作ってたんです。
で、その時も「昔か!」っていうのあったんですよ。
「昔か!」「昔か!」「昔か!」ってツッコんでる。
で、なんだこれ?と。
「いや、古いな!」じゃなくて、「昔か!」って言葉がなんか引っ掛かったんで、僕はそこを残したんですよ。
で、それをやってたんですよ。
で、やってたら、袖で見てた先輩たちが、「昔か!」とかって僕らに言ってくるんですよ。
で、これなんかあるなあと。
じゃあ、ここだけを特化したネタ「○○か!」っていうのをやろうかっていうことで、M-1に向けて、昔か!大人か!とかいうのができたって話なんです」
加藤浩次「そこから欧米か!も広がってったってこと?」
トシ
「そうです。単独ライブで、じゃあ「○○か!」を作ろう。
「お前作ってきてくれ」って言われたんで、僕が「欧米か!」っていうのを作ったんです」
スタジオ「え?」
加藤浩次「トシが作ったの?」
トシ「そうです。「欧米か!」というそのフレーズはね」
タカ「でもそのシステムを…」
加藤浩次「お前ウソばっかりじゃねぇかよ!」
タカ「ちょっと待ってください!システムを作ったのは僕ですからね。そのシステムが無ければ…」
島崎和歌子「ちょっと黙ってくれる?そのキーワードが」
トシ
「その本読んでて。こう社会的なことが書いてて、「欧米」って言葉が出てたんですよ。
なんか「アメリカか!」とか、いや違うな。
「ヨーロッパ」違うな。
って時に、「欧米か!」ってなんか…なんか気持ち良かった。
だから「欧米か!」っていうのでやって。
それを、めちゃめちゃそこがウケたんですよ。
じゃあ、これを1個の漫才にしようって」
加藤浩次「てことで。じゃあ2人で作ってんじゃん。」
タカ「いや、そうです!」
加藤浩次
「そうですって、おかしいだろう、お前。
オマエさっき言ってた話と全然違うじゃねぇかよ」
タカ「だから欧米か!は2人ですけど、まずそのシステムを作ったのは僕ですから。
あのシステムが無ければ、「欧米か!」は生まれてません!」(笑)
2人の夫婦関係
加藤浩次「いまもう2人結婚してるんでしょ?」
トシさんは3児の父「奥さんの命令で動けるようにしておく」
トシ
「僕はもう14年になりますから。
長男13歳ですから。中1ですから。
中1、小5、小3っていう風になってますから」
加藤浩次「え、タカは何歳?」
タカ「僕は上が小学校6年生で下が小2ですね」
朝日奈央
「トシさんに相談したりとかもするんですか?子育てのことで」
タカ
「いや、コイツに相談してもたぶん何も返ってこないと思うんで。
あんま相談したことないよな?子供のことで」
トシ
「お互い子育ての相談はしたことないっすけどね。
もう僕はほとんど奥さんがこう中心で。
あとは僕はもう兵隊ですから。
いつでも動けるようにしておいて。
どうしたらいいですか?みたいな感じで。」
加藤浩次「そういう夫婦関係?」
トシ「そうですそうです」
タカ
「僕が思うに、与えられたことは完ぺきにこなす男なんですよ。
そう。責任感強いんで、とにかく与えられたことは真面目にやるんですよ。
だから、合ってるんですよ。
コイツの奥さんもね、俺もね、自分でリードしたがりだから。
そういう相手に恵まれてるよな。だからお前は」
トシ
「(笑)いやいや、それを本人がよく言うな、おい(笑)。自分のこと」
タカさん「義母が一緒に暮らしているから、僕の協力は必要ない」
加藤浩次「どうなの?タカんとこの奥さんは?」
タカ
「うちは、結構奥さんのお母さんがほぼ一緒に暮らしてくれてるんですよ。
そう。だから、めちゃくちゃ助かってて。
それでも1回ね「トシさんの所は凄く協力的らしいよ、子育てに」って言われたんですよ、奥さんから。
トシ「まあ、奥さん同士は交流があるんで」
タカ
「こんなこともしてくれるみたいな情報交換したんでしょうね。
そしたら、俺の奥さんが「トシさんすごいやるらしいよ~」とか言って。
「いや、アイツん所、子供3人だろ?お義母さんいないよな?それ2人で手伝わなきゃ無理だろ。
うちは子供2人で、お義母さんいるよな?マンツーマンでいけるよな?まだ俺必要なの?へ~それでいいんだ?」みたいに」
朝日奈央「ひどい~」
島崎和歌子「最低!」
加藤浩次「やれよ!1人でも2人でもやるんだよ!
島崎和歌子「離婚!離婚!離婚だよ!」
加藤浩次「で、奥さん何て言ったんだよ?」
タカ「もう何も言わなくなりましたよね。」
トシ「うわ、そりゃそうだよ」
加藤浩次「あきれたんだよ」
島崎和歌子「絶句したんだよ、なんだコイツって」
タカ
「「確かにそうだな」って思ったんでしょうね。
甘えてただけだ私がって思って」
スタジオ「違うよ!」
タカさん「お皿洗いをしていることをアピール」
加藤浩次「洗濯とか掃除とかやったことあんの?」
タカ「洗濯が僕できないんですよ」
加藤浩次「できない人なんか世の中にいません」(笑)
タカ「やり方が分かんないんで。だけど、茶碗洗いとかはしますよ、たまに。
いや、でも気づいた時ですよ」
トシ
「しかもその終わりもわざと…バーッて洗って置いといたら、コイツがやったって嫁気づかないじゃないですか」
タカ「お義母さんがやったと思われる」
トシ
「お義母さんがやったって思われるから、最後の1個をちょっと残しとくんですよ。
で、奥さんが帰ってくるまでやらないんです。
で、奥さんの足音がしたなと思ったら、最後の1個を(やる)。せこくないですか?(笑)
「ああ、やってくれたの?ありがとう」「ああ、うんうんうん」って。」
タカ
「それはやっぱアピールしないと。
でもやってるんだっていうのが大事ですから。」
タカアンドトシさんおすすめのレストラン
①中華料理「布袋」(北海道札幌) ザンギ(鶏のから揚げ)
下積み時代のごちそう 北海道名物ザンギ(鶏の唐揚げ)
とにかく大きい
トシ
「僕らが本当に下積み時代から、本当にお金がある時に行けるんですよ。
中華料理で安いんですけど」
タカ
「一応安いんだけど、やっぱり我々は貧乏ですから。芸人で、食えなかったんで。
給料日後とかに行けたりとか」
トシ
「そうですね。とか先輩とかが「行こうか」って言ってくれて、おごってもらえるから行くみたいな」
タカ「で、その事務所の斜め向かいくらいにあって、めちゃくちゃ近かったんですよ」
加藤浩次「もうごちそうだな」
タカトシ「ごちそうです。本当に」
②焼肉『昌苑』(札幌)
若手時代の打ち上げで食べた 札幌 『昌苑』の焼肉
タカ「チェーン店で、いつも50%OFFやってたんです」
トシ
「焼肉食べたいじゃないですか。で、お金ないですから、打ち上げには必ずそこの昌苑で焼肉を食べるっていう。
そう思い出の味ですね。当時はもうずーっと50%OFFで。」
加藤浩次「何が美味しいのここ?」
タカ
「当時はお金もないから、盛り合わせみたいなのを頼んで、あとは大ライス頼んで食うみたいな。
お酒なんて頼んでなかったよな?」
トシ「もうお肉とご飯で食べるというかんじですよね」
③『ラジャ ヴェッタ』(東京)
タカさんがアルバイトしていたお店。イタリアン。デリバリー専門で。
割と高級デリバリーの感じ。
現在、タカさんがアルバイトしていた場所からは移転して営業している。
タカさんが好きだったのは、まかないで食べていた「アンチョビとキャベツのペペロンチーノ」。