【事件】札幌ススキノ事件公判 田村浩子被告(田村瑠奈被告母)初公判(2024年6月4日)

パトカー 事件

2023年7月に札幌ススキノのホテルで当時62歳の会社員男性が頭部を切断された事件。

その初公判が2024年6月4日札幌地裁で行われました。
母親 浩子被告の裁判です。

この事件で逮捕・起訴されたのは、父・母・娘の3人。
以下の罪で起訴されています。

娘(瑠奈)…殺人、死体損壊罪
父(修・精神科医)…殺人ほう助
母(浩子)…死体遺棄ほう助・死体損壊ほう助

母親の浩子被告は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。

母親の次回公判は7月1日の予定。
娘と父親については、裁判員裁判の対象事件となっており、公判開始は未定。

 

札幌すすきの事件とは

札幌ススキノの街

・2023年7月3日午後3時すぎ ススキノにあるホテルの202号室で宿泊客がチェックアウト時間を過ぎてもチェックアウトしないことを不審に思った従業員が部屋に立ち入った所、首が切断された状態でうずくまっている男性A(当時62歳)の遺体を発見した。

・死因は背後から首元を複数回刺されたことによる出血性ショック。致命傷となった傷は肺にまで達していた。殺害後に首が切断されていた。

・現場から遺体の頭部や携帯電話などの所持品が持ち去られていた

・Aは恵庭市在住の62歳の会社員男性と判明

・Aは事件当日にホテル近くのクラブで行われていたイベントに1人で参加。その後、つばが大きい帽子、黒のスーツケースを持った女と22時30分頃落ち合って一緒にホテルにチェックインした。

・2人がチェックインした数時間後女から「1人で出ます」とフロントに電話があり、服を着替えて出ていった。

・同年7月24日、札幌市厚別区に住む瑠奈被告と修被告が殺人と死体遺棄の容疑で逮捕された。
持ち去られた頭部も瑠奈被告の家で見つかった。

・同年7月25日、母浩子被告も同容疑で逮捕された

・その後3人は8月11日に殺人罪で再逮捕された

(以上Wikipediaより)

 

今回の初公判で明らかになったこと

裁判

・娘瑠奈被告は両親を奴隷扱いしていた
瑠奈被告は父親を「ドライバーさん」と呼び、母親を「彼女」と呼んでいた。

・両親は娘のことを「お嬢さん」と呼んで機嫌を取り、何でも言う事を聞いていた。瑠奈被告を名前で呼ぶことは許されなかった。会話は敬語だった。

・両親は2人だけのLINEの中でさえ「お嬢さん」と呼び、敬語を使っていた。

・母親に『お嬢さんの時間を無駄にするな。私は奴隷です。奴隷の立場をわきまえて、無駄なガソリン、お金を使うな』といった内容の誓約書を書かせていた。
これをテレビ画面など目立つところに掲示していた。

・瑠奈被告は2023年5月27・28日にダンスクラブの閉店イベントで被害男性と出会った。瑠奈被告は当時父修被告に「男性とカラオケに行く」と伝え、ホテルに行った。その後、男性とトラブルになった旨を修被告に伝えた。

・瑠奈被告は被害男性とホテルに行った際、避妊しなかったことを理由に恨みを募らせた。
ナイフなどを購入し「絶対に見つけて仕返しする、殺してやる」と修被告に言う。

・瑠奈被告は人体に興味があり、2023年1月頃から頭部のない人形や骸骨などが飾られ、人の目玉(をモチーフにした)カクテルなどが飲める怪談バーに出入りしていた。

・6月18日頃に修被告も瑠奈被告が被害者への恨みから、被害者を殺害して死体を弄ぶことを計画していると知った

・6月27日~30日、母浩子被告は男性に対し、瑠奈被告と会わないように連絡するも断られる。

・7月1日、ホテルに入室後、瑠奈被告は男性に対して「1番反省することは私の約束を破ったことでしょ」と話し、男性は「そうだね、こんなに怒られたことはない」などと会話する。
その後、瑠奈被告はのこぎりで男性の首を切断する。

・事件が発生し、瑠奈被告は「おじさんの頭部持って帰ってきた」と本当に頭部を持ち帰り、自宅浴室に保管した。

・7月までに瑠奈被告は刃物を使い、被害者の頭部の皮膚をはぎ取り、左眼球、舌、食道などを摘出した
さらに浴室でカメラで撮影しながらの右眼球摘出を計画し、その様子の撮影を母に依頼。怖くなった母浩子被告は父修被告に依頼しようとLINEで「撮影カメラマンするでしょ?」と連絡した。
修被告が撮影する中、被害者の眼球をくり抜いた瑠奈被告は、それをガラス瓶に保存した。

・母浩子被告は7月3日ごろ、瑠奈被告の犯行を認識した

・浩子被告は瑠奈被告から「目玉入ってるから見て」とガラス瓶を見せられた。見ないと「ちゃんと見て!」と言われて、浩子被告の寝床近くに置かれた。(浩子被告はそれに耐えられず、後日瓶を移動してもらった)

・「私の作品見て!」と言われて浴槽に行くと、ワイヤーに吊るされたザルに人間の皮がかけられていた(ザルは浩子被告が瑠奈被告に買わされたもの)。
瑠奈被告は「ドライバーさんにも見てほしいから」と父修被告も呼んでいた。

・自宅に頭部があることは修被告と浩子被告にとって非常に強いストレスだったが、なすすべもなくこれまで通り過ごした

 

母・浩子被告の主張

時折涙を浮かべ、声を詰まらせながら語った。

私が頭部の存在を知ったのは、事件の後でした。
頭部の損壊を知った時、既に浴室に置かれていました。
余りに異様な光景で、娘に何も言えませんでした。

ビデオ撮影を求められたが、何を撮影するかは知らず、助けを求めるつもりで夫に依頼した。容認していない。とても耐えられない状況だった。

犯行を容認してほう助したのは違う。
とても耐えられなくて助けを求める気持ちで夫に撮影を依頼した。
犯罪を手伝う意思はなく、損壊を手助けする気持ちも全くなかった。

 

 

 

 

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