徹子「現在27歳におなりですけども。周囲からなんか呼ばれる変化はあります?27歳」
上白石「あの~年齢を言った時に、あんまり驚かれなくなってきました」
徹子「あ、前は驚かれた?」
上白石「前はなんか、思ったより若かったとか逆だったとか言われてたんですけど。
なんか最近多分一致してきたのかなと思って。自分でもしっくりきてます」
中1 東宝シンデレラオーディション 審査員特別賞を受賞
徹子
「そうですか。まあ、2年前(2023年)に読売演劇大賞の最優秀女優賞をおとりになって。史上最年少でした。25歳。
若手の演技は女優としても大人気でご活躍の萌音さんですけど。
2011年に13歳の時に『東宝シンデレラ』オーディションに(審査員特別賞を受賞)。13歳?中学生?」
上白石「中学1年生です」
徹子「すごい。この時どんなかんじでした?」
上白石
「あの、この時が一番たくましかったなと思います。怖いものをしらなくて。はい。
もう未来に向かってキラキラ…こう期待を膨らませていたような気がします」
幼少期
内向的だが、歌うこと・踊ることが大好きだった…夢は「ミュージカルスター」
徹子「まあ小さい時っていうのは内気な女の子で?」
上白石
「そうですね。結構内向的ではあったんですが。
でも歌う事とか踊ることは大好きで」
徹子「そうですってね。小学校の卒業文集に…?」
上白石「ミュージカルスターになりたいと書きました(笑)」
徹子「ミュージカル「スター」ですよ」
上白石「スターです(笑)怖いものを知りません」
徹子「今もう近づいた?」
上白石「いや~どうですかね。やればやるほど難しい世界だなと思ってます」
将来の夢は、ステキなおばあちゃんになること
徹子「今将来の夢って」
上白石「将来の夢…そうですね~…素敵なおばあちゃんになることです(笑)」
徹子
「随分先だわね。相当先。そうですか」
ロンドンでの舞台と大学へ
舞台「千と千尋の神隠し」をイギリスで上演
徹子
「まあ、2022年ですか。日本で初公演して大ヒットした舞台『千と千尋の神隠し』がイギリスで。すごいですよね。
ロンドンコロシアムで去年上演されて主演をなすった萌音さんなんですけども。
こちらの映像をご覧ください」
(ロンドンの舞台の映像が流れる。舞台の最後に大きな拍手。そして、英語であいさつする萌音さん)
徹子「ずいぶん英語勉強したの?」
上白石
「はい。勉強しました(笑)これが一番最後の公演で、ロンドンでの。
最後の公演だったので、何か英語であいさつをしなさいと言われて。
あの…本編よりも緊張しました、最後が」
徹子
「でも良かったですよね、おできになってね。」
明治大学国際日本学部へ…8年かけて卒業
徹子
「でも、大学いらして英語の勉強したんでしょ?」
上白石「あ、そうなんです」
徹子
「あなたすごいの。また大学にいらしたんですってね。それはどういうことで?」
上白石
「大学ですか?…は、私は小さい時から英語が好きだったので、英語を学ぶことと。
あとはその、私が通っていた明治大学の国際日本学部っていう学部が、英語を起点にして世界のことを知る。で、同時に日本のこともちゃんと学ぼうっていう、すごい視野の広い学部で」
徹子「すごい。そこ8年かけて」
上白石
「(笑)そうなんです、はい。8年通いました。
休学をしたりもしていて、お仕事の都合で。
でもなんとかなんとか卒業しました(2024年卒業)」
徹子
「ねえ、えらい。ご卒業なさったんですもんね。
まあ、事務所と相談したりなんかして。
まあ随分大変だったんですってね、履修」
上白石
「そうなんです。授業組むときに、この日は休みにして仕事をします。
この日は午前中だけ学校に行って、午後は働きますとかいうのを全部決めて。
でもホントに、たくさんの方にご協力いただいて。なんとか卒業できました」
徹子「どうですか?同級生はあなたをご覧になって。ビックリした風?」
上白石「全然気づかれなくて。はい(笑)悲しいくらい、はい(笑)」
徹子「でも楽だったでしょ?」
上白石「楽でした。本当にイチ学生として過ごせた、本当に尊い時間でした」
徹子「でも終わった時は、「ああ、もう学生終わりだ」と思って?」
上白石
「あ、本当に通ってる間は、もう卒業できないんじゃないかと思って。
それで、夢でも試験受けてたりとかするくらい追い込まれてたんですけど。
終わってみると、なんか本当に寂しくて。
もう学校がないんだなとか、出す宿題がないんだとか思うと、ちょっと虚無感みたいなものがありました」
徹子「そうですってね」
漢検を受験
徹子「なんか今またもやなんか勉強になんか…」
上白石「はい。あの先週友達と漢字検定受けてきました」
徹子「あ、どうでした?それで」
上白石「まだ合否が出てないんですけど。自己採点して。たぶんイケてます(笑)」
徹子「あ、よかったです。おめでとうございます」
上白石
「ありがとうございます(笑)
でもすごく驚いたんですけど。試験会場行ったら、老若男女、色んな方が試験受けてらして。
まだ地面に足のつかないお子さんから私の祖父母世代の方々ぐらいまで、本当に幅広い年齢の方がいらして。
そこにすごくビックリしました。
私も続けようと思いました」
舞台のため、3か月間日本とロンドンを往復
徹子
「去年ロンドンで公演された舞台「千と千尋の神隠し」で大変な評判だったんですけども、その公演中は日本とロンドンを行ったり来たり。
3か月間、大変でしたね」
上白石「はい。大変でした。3往復しまして。よくやったな~と思います」
徹子「どんな生活なさったの?」
上白石
「すごくあの、充実してました。
「千と千尋の神隠し」を公演していた劇場が、劇場街にあったので。
もう歩いて1分のところで別の作品をやっているような環境だったので。
なので、夜公演だけの日とかは、お昼別の舞台を観て、こうやって走って自分の劇場に行って、夜は自分がやるみたいな。
すごくインプットとアウトプットのサイクルが早い生活をしてました」
徹子「おもしろかった?」
上白石「おもしろかったです」
徹子「あと美術館とか博物館とかいっぱいありますよね、ロンドンってね」
上白石「はい。向こうはしかも入場料がタダだったりするので、もう本当にたくさん行きました」
徹子「現地ではどんなものを召し上がってたの?」
上白石
「はい。あの~やっぱり和食が恋しくなったので。
お米を炊いたり鮭を焼いたりして、自炊してました。
お茶碗がないので、ホテルのマグカップにご飯を入れて(笑)」
徹子「でもね。お釜持ってらしたの?」
上白石「はい。小さな炊飯器を持って行って、炊いてました。
徹子「でも、鹿児島のお父さんお母さんとか、ロンドンに来てくださったんですってね?」
上白石「両親が来てくれました」
徹子「何ておっしゃってました?」
上白石「いやもう、まさか連れてきてもらえるとはね~ってすごく喜んでたんですけど。
私丁度両親が来たとき、ものすごく体調を崩してしまって。はい。
結局、看病させてしまいました(笑)」
徹子「でもご両親はとっても仲良しで、今もお2人でデートなすったりするんですって?」
上白石「もういまだに楽しそうです。憧れます、すごく」
徹子「それじゃあ、あなたもそういう風にしたいと思ってらっしゃるでしょ?」
上白石「そうですね~。なんか両親にしてもらったようなあったかい家庭が憧れです」
ミュージカル「ナイトテール(騎士物語)」に出演
共演者井上芳雄さん、堂本光一さんの印象
徹子「あなたは20歳の時から出演してらした、(ミュージカル)「ナイトテール」って「騎士物語」ですか?
これはどなたとご一緒だったんですか?」
上白石「あのー主演が井上芳雄さんと堂本光一さんで。演劇界の貴公子お2人とご一緒に」
徹子「まあ今年4年ぶりに上演されるんだそうですけども。観客が今度スゴイ。6000人入る劇場なんですって?」
上白石「そう。アリーナライブと銘打ってやるんですが。6000人。延べ10公演ほど。とんでもない数のお客様に観ていただくことになります」
徹子「堂本(光一)さんはどういう方?」
上白石
「本当にフラットで肩の力が抜けた方で。
あのー公演期間とかお稽古期間は、あの…お稽古場の外でお会いしてもいっつもジャージャー姿なんです(笑)
ジャージーを着てらっしゃるので、「光一さん服持ってないんですか?」って言えるくらいのカジュアルな方です。はい」
徹子「持ってるって?そしたら」
上白石「はい。お持ちだそうです(笑)」
徹子「井上さんはどういう方ですか?」
上白石
「芳雄さんも本当に相手を緊張させない方でいらっしゃって。
あの何作品もご一緒してるんですが。
あの本当にミスをされないんですよ。
全くセリフも噛まないし。歌もとちらない方なので。
たまにこう噛んだりされると、よしっ!って思うぐらい完璧な方です(笑)
それぐらい隙のない方ですね」
堂本光一さんと井上芳雄さんにインタビュー…萌音さんの印象
堂本光一
「だから当時萌音ちゃんが20歳になったばっかりでしたけど。
まあやっぱりそん時はね、あのーフレッシュな感じはあったけど。
でもその時からやっぱりすっごいしっかりしてて」
井上芳雄
「いや~。僕よく言うんですけど、人生何回目かなっていう。
3回ぐらいは経験してるぐらいの落ち着きと気遣いと。
で、もう踊りもすごいと思って、実は。
実はっていうか、ほら萌音ちゃんそんな踊る機会ないけど。
踊って、それがのびやかで。
最初にあのシーン見た時に、余りにも踊れるんで、この人踊りまで出来んだってなんか分かんないけど、ちょっとムカついたっていうか。おかしいだろって、3拍子」
堂本光一「ハハハ(笑)なんでも出来ちゃうもんね~」
井上芳雄「ホントのミュージカル俳優っていいますかね。すごいですよ。なんか意外なところとか?」
堂本光一「ちょっとブラック萌音ちゃんが出る瞬間が」
井上芳雄「あ~あたりが強かったりね」
堂本光一「そうそうそう。あれ、あれ好き」
井上芳雄「あ、そう。でも強く自分に当たられてもいいの?」
堂本光一「うん。いい いい」
井上芳雄「ハハハハハ(笑)いやいや。僕も結構つらく…強く当たられがちなんですよ」
堂本光一「でもそれって多分、どうなんだろう?なんか、心を許してくれてる方法なのかなって」
井上芳雄「あ、でも確かにね。萌音ちゃんに強く当たられるなんかこう優越感みたいな」
堂本光一「そうそうそう。まあまあ、俺がちょっとM人間だから…」
井上芳雄「でもやっぱ親しさの…」
堂本光一「「そう。現れ?」
井上芳雄「結果僕が思うのは、萌音の手のひらの上で転がされてると思うんですよ」
2人「今後ともよろしくお願いします」
徹子「どうです?」
上白石「良くないですね~。これも愛のあるイジリですね(笑)
でもホントにお2人はすごくこう弱音を吐きながら、舞台に立たれるスターお2人なんですよ。
「もう疲れたね~」とか「さすがにちょっとしんどくなってきたね~」みたいな。
ちょっとこう…う~ん…ほんとだったら隠したいような弱いところをみんなで共有しながら頑張ろうっていうお2人で。はい。
なので、それに私も感化されて、甘えて、ちょっとずつ弱音がはけるようになって。
今はもうお2人に完全に甘えているような形です。
本当に肩の力を抜いていられる空気を作ってくださるお2人です。」
