俳優 塚本高史さん
・芸歴28年目の42歳
・14歳の時に出演したドラマ「職員室」(1997年/TBS)で俳優デビュー
・さわやかなルックスと確かな演技力が評価され、2002年には宮藤官九郎が脚本を手掛けたドラマ「木更津キャッツアイ」(TBS)に出演し、大ブレイク。
・幅広い表現力を持ち、ドラマで存在感を放ち続ける。
塚本高史「ヤンチャなイメージあります?」
鶴瓶「俺はなかった。一緒にやった時もええ奴やなって思ったんやけど」
塚本高史「もうだって、師匠とは15年ぶりくらいですかね?」
鶴瓶「2005年。(ドラマ)『タイガー&ドラゴン』(親子役で共演)」
塚本高史「あ、19年前だ、もう。僕もだってもう42ですもん、今年。初老ですよ」
かわいい幼少期とヤンチャな学生時代
鶴瓶「今回でも俺楽しみにしてたんは、ご両親に会うたんや」
(両親に鶴瓶さんと藤ヶ谷さんが取材している写真がでる)
塚本高史「こわっ!」(笑)
藤ヶ谷太輔「めちゃめちゃ面白かったですよね」
鶴瓶「めちゃめちゃ面白かったやん。お母さん」
塚本高史「はい。でもまあこの業界に入れたのは母親ですから」
鶴瓶
「それな、何でやいうたら、さっきもヤンチャ言うたけど、
色んな人から「この人なんかさせないとなんかしてしまう」みたいなね」(笑)
小さい頃は「かわいい」と近所で有名
藤ヶ谷太輔
「でも、すごく小さい頃から、とにかく「かわいい、かわいい」っていうのは、もう近所では有名でって」
塚本高史
「カッコイイって言われるより、可愛いって言われる方が多かったので。
あの年上の女性とかからも。
だから、可愛いって言われるのがすごいなんか結構トラウマで。
だからすごい「男」っていうものに憧れはありましたね。」
鶴瓶「だからそのヤンチャというか、どしっとしとこうと」
塚本高史「だからその、THE男みたいな方にいったのかもしれないですね」
ヤンチャだった学生時代:「片倉の塚本高史」は有名だった
鶴瓶「で、弟はまた真逆やねん。高校の先生」
藤ヶ谷太輔「性格が真逆」
鶴瓶
「全然ちゃうねん。ものすごいちゃんとしてはんねん。(笑)
その辺で有名なん。
八王子のちょっと行ったとこの片倉で、「片倉の塚本高史」言うたら、めっちゃ有名や言うてたで」
藤ヶ谷太輔「言ってましたよね、当時」
鶴瓶「当時。当時やで」
藤ヶ谷太輔
「なんかその地域で事件とかなんか起きたら、「あ、これ塚本じゃねぇか」っていう噂がでるっていってましたね」
鶴瓶「なんか事件あったら、塚本ちがうかって」
塚本高史
「だから実家に暮らしてる頃は、家の電話が鳴るのがすっごい怖かったですもん。警察、警察からじゃないかと思って。毎日」(笑)
鶴瓶
「だからおかしいやろ。誰がヤンチャなの?ヤンチャじゃないですよってヤンチャやないかい」
塚本高史「だから本当に14でこの業界に入って良かったなと思いますもん」
鶴瓶「そうやろ」
高校を中退:1年で退学。父親に突き放された1~2年
鶴瓶
「高校を中退したよね?あれは、誰も口ごもんねんけど。
あれは何やねん?何したん」
塚本高史「いや、これ使えないんじゃないですか?」
鶴瓶「いやいや、使えるよ。そりゃなんぼでも」
塚本高史「退学です。退学。」
鶴瓶
「退学やな。全然全然使える。退学やろ?学校から来るな言われたんやろ?」
塚本高史
「でも、高校は1年で退学になりましたけど、そこで何だろう。
父親にも一旦、突き放されたんですよ。
その高校の入学金だったりとか、そういうのをすごい大金を払ってくれて入ったような高校だったんで。
それから1年間だか2年間くらい一切僕がどの仕事しても給料なし。
「生活するお金は自分でバイトして稼ぎなさい」って親父から言われて。
だからそこでバイトを始めて。
で、お金を稼ぐことの大変さだったりとかその実家にいるありがたみだったりとか。
そう。だから高校を退学してなかったら、なんかちゃらんぽらんなまんま、なんか「なんで俺高校なんか行かなきゃいけねぇんだよ」とか「なんでこの業界にもいて」みたいな、なんかもっと変に思ってたかもしれないです」
芸能界に入るきっかけ
中学生:卒業後はブラジル留学し、プロのサッカー選手に!
藤ヶ谷太輔
「あれ、あれなんだったんですか?芸能界に入るきっかけっていうか。
その、高校生になる時、中3の時に将来どうする?ってなった時に、「俺はサッカーでブラジルにカズみたいに行く」って言って…」
塚本高史
「だからずっと、Jリーグが開幕して、もうカズがキングカズだったから、そのカズみたいになりたいと思って」
鶴瓶「で、サッカーやってたやん」
塚本高史「やってました」
鶴瓶「で、ほんまに行こうって向こうに?」
塚本高史
「そうなんです。
だから、「中学卒業したらブラジルに留学して、プロサッカー選手になるんだ」なんてことを親に言ってたら、何をなんかそんな難しいというかね」
鶴瓶「そんなありえないこと言うてんの」
両親の勧めで芸能界へ:演技のレッスンは嫌い
塚本高史
「うん。そんな現実的じゃない世界を夢見てるんだったらば、なんかちょっとこういう他の世界もあるよっていうことで。
で、写真撮るよって言われて。
で、今の事務所に送られて。
で、受かってみたいな」
藤ヶ谷太輔
「それってでも、ある意味自分の意思で入ったわけじゃないじゃないですか、最初は」
塚本高史
「そうですね。だからなんか、もう1個の学校くらいにしか思ってなかったですし、その演技のレッスンとかっていうのがすごい嫌で。
人に教わるものとかっていうのもすごい嫌だった」
藤ヶ谷太輔「ここはもっとこうしなさい?」
塚本高史「うん」
俳優 佐藤隆太さんとの良い関係
(佐藤隆太がご両親と一緒に写ってる写真がうつる)
塚本高史
「隆ちゃんとはもう何年だろう?それこそ24年とか(2002年TBSドラマ「木更津キャッツアイ」で共演。当時19歳)。
だからもうずっと唯一変わらない存在ですね、佐藤さんは」
一緒に住んだ3か月
藤ヶ谷太輔
「それこそ、あのキャッツのときは空き時間一緒に木更津行ったりとか。
買い物行ったりとか。
他の作品で一緒になっても、それこそまだ八王子に住まれてた時なのかな?
あのー佐藤さん家の方が近かったから現場に。
「じゃあ、俺ん家泊るか」つって、2~3か月」
塚本高史
「だから、2~3か月同棲じゃないですけど。
佐藤さんが1人暮らしを始めた家に転がり込んで。
うん、3か月くらい。3~4カ月一緒に住んでましたね。
藤ヶ谷太輔
「「でもね、アイツね亭主関白だからね。あの鼻かんだティッシュゴミ箱に捨てないんですよ」って言ってました。
それを佐藤さんが拾って?」
塚本高史
「そう。で、ゴミ箱までネズミのエサじゃないけど、こうやってティッシュがポンポンポンポン落ちてるのを佐藤さんがこうやって拾って。
ねえ、なんかその辺も。
それはヤンチャとは違うと思うんですけど」
鶴瓶「いや、でもこの世界でそうやって出会えて、それで今もこうやって仲いいっていうのは」
塚本高史
「いや、なかなかいないですし、出会おうと思っても出会えないですし。
いや、ほんと唯一無二ですね、佐藤さんは」
藤ヶ谷太輔
「でも、隆太さんも言ってました。同じように。
で、やっぱ一緒に芝居やるとめちゃくちゃ面白いし。
あ、こんなところ突いてくるんだとか、瞬発性とか感覚がめちゃめちゃいいって」
塚本高史
「でもそれって、なんだろう。
どっかで隆ちゃんに笑ってほしいからとかっていうのもあるかもしれないですね。一緒にやってると。
「これ面白いべ」みたいな。
で、それがなんか響いたらより楽しいし。
だから、それがなんか自ずと作品が面白いということになってたりとか」
藤ヶ谷太輔
「だから隆太さんがご両親にお会いしたときに、「いや、アイツも大人になりました」と。
「LINEで体調を崩されているプロデューサーさんにご自愛くださいってアイツ送ってて。大人になりましたよ」。
そう言ったら、でもお母様は「たぶん漢字読めないけど打ってるんじゃないか」っていう」
塚本高史
「もう受け売り。全部受け売り。
あの、人がこういう風に言って、このタイミングでこれ打てば、あ、社交的なんだとか。
あ、すごい秀才に見られるんだみたいのを自分なりにこうかみ砕いて。
このタイミングで、はい「ご自愛ください」みたいな。
やってたりするんですよ。(笑)
ちゃんとした言葉遣いをしなければいけないような役だったり、イントネーションだったりすると、気を付けたりとか。
だから本当にこの業界に入って、こう役を通してお勉強させていただいてるなあっていうのは」
佐藤隆太さんと2人で路上ライブ
(缶の中に入った3463円の写真が出る)
藤ヶ谷太輔「(佐藤)隆太さんと路上ライブをしたときの…」
塚本高史
「ああ、そうか。
だから駅前で、あのアコースティックギターのケースあるじゃないですか?
あれをパカッと開けて、投げ銭してくれるのを。
初めていただいたその日の」
鶴瓶「隆太とやったの?」
塚本高史
「はい、2人で。
もう(木更津)キャッツ(アイ)とかもやってる頃なんで。
でも全然誰にもバレずに。その日のなんか1つの遊びじゃないですけど。
で、やった時に初めて。
嬉しかったですし。
でもこれを佐藤さんが、まだ1円も使わずに持ってるっていうことが、また熱くないですか?」
俳優の仕事について
台本は前日に覚える
鶴瓶「どこで覚えんの?台本」
塚本高史「僕前日です。ほんとに夏休みのねえ、あの終わる…」
藤ヶ谷太輔「はい。夏休みの宿題の」
塚本高史「うん。前日のほんともう夜」
鶴瓶「同じやね、俺と」
塚本高史「はい。じゃないと、入んないんすよ」
藤ヶ谷太輔「ああ、ギリギリになってもう入れないと」
塚本高史
「例えばじゃあ、すごい長いシーンがあったりとかして、
「うわ、ここ大変だな~。大変そうだな、覚えるの」と思っても、全然読まないです。」
藤ヶ谷太輔「ああ、じゃあ3日前とかからちょっとずつ覚えてこうはしないですか?」
塚本高史「無理っす無理っす。あとなんか、覚えたところでみたいな」(笑)
鶴瓶「おんなじですね」(笑) 塚本「はい」
藤ヶ谷太輔「それじゃあ、他の方のシーンとかは読まれてないじゃないですか?」
塚本高史「まあ、読まないっすね」
藤ヶ谷太輔「なんですか。オンエアー見て、こうなってんだみたいな」
塚本高史「ああ、すごくあります。そういうの」
鶴瓶「一緒やな。この間も言うたように、「あんた私のお兄さんやったん?」っていうのあるわ」
塚本高史「ああーー。それはひどいですね」(笑)
鶴瓶「もう、もうそんなんしないよ。昔、昔、昔ね」
藤ヶ谷太輔「それはもう昔っからスタンス変えてない?」
塚本高史
「でも、昔に比べたら、そのなんか自分が出させてもらう作品だから、ちゃんと読んどかなきゃっていうので読むようにはなりましたけど。
だから、読めばやっぱ面白いんですよね」(笑)
鶴瓶「なんや、今更」
藤ヶ谷太輔「それ、最近気づいたってことですか?」
塚本高史「最近気づきました」
舞台はやらない:数か月続く舞台は自分には合わない
鶴瓶「あれもようドラマに出てるよね」
塚本高史「舞台とかやらないですね」
鶴瓶「舞台とかやらない?」
塚本高史「やったことないですね」
鶴瓶「なんでやねん」
塚本高史
「なんか…なんかあの、稽古とかあるじゃないですか、舞台って。
たぶん、飽きちゃうんですよね。あのーその、同じことを…」
藤ヶ谷太輔「それは想像でですか?」
塚本高史「うん。でも想像なのかもしれないですね。」
鶴瓶
「いや、でも実際俺も割とそういう性格やからあれやけど。
実際1か月舞台やるっていうと、どこでモチベーションもって出るのかっていうのをすごく考えたことがある」
塚本高史
「だから、結構瞬発力の人間だと思うんですよ。
ドラマとか映画とかだと、そのよーい、スタート、本番で、バッと出せば終わりじゃないですか。
だけど、舞台ってずーっと見られてるし。
で、その公演期間っていうんですか?はもうずっとなんかそのモチベーション保ってないといけないんだと思うんですよ。
イメージですけど。やったことないんで。
例えばその役がなんか結構重い役とかだったりとか性状が多いような役だったら、常にそのセリフのこと考えたり、役のこと考えたりしてるのが、僕はもう嫌なので」
藤ヶ谷太輔
「でもね、隆太さんも言ってました。とにかく舞台やろうぜって説得してきてくれって。
でも、あの人は出ないことに、とにかく全力だから。
それをどうにか一緒に舞台やんないかって」
塚本高史
「いや、その舞台のね、もう冒頭に話したじゃないですか。
その同じことじゃないのかもしれないですけど、常になんかこうね保ってなきゃいけないっていうスタンスが、もう僕はたぶん合わないと思うので。
その稽古の期間からしかり。
家帰っても次の日の事考えたりとか。」
藤ヶ谷太輔「例えば夕方家着いたとしても、ああ明日2回だから、今日早く寝ないとだなとか」
塚本高史「ね?そんなんで人生終わりたくないですよ」(笑)
藤ヶ谷太輔「これからこの先は、こういった作品やりたいとか?」
塚本高史
「全くないです。だから今までもそうですし。そういう風に来てるから。
ずーっとこの楽しいのが続けばいいやと思ってるし」
鶴瓶「全く一緒です」 塚本「はい」(スタジオ笑)
撮影後の毎日のお疲れ様が最高に幸せ
藤ヶ谷太輔「でもやっぱ芝居してる時の瞬発力とかの時はもう最高に幸せなんですか?」
塚本高史
「ああ、幸せですね。楽しい。
あと終わった瞬間?お疲れさまでしたっていう瞬間。もうこの上なく楽しい」
藤ヶ谷太輔「あ、全部オールアップじゃなくて、こう毎日のお疲れさまでした?」
塚本高史
「毎日、毎日。1日が。
だからそれが、なんかすごい大変な1日のシーンを撮った日とかとどうしようもない…どうしようもないっていうとあれだから、その短いシーンを撮った日のお疲れ様でも、同じくらい(楽しい)。
同じ気持ちです。
もう楽な仕事はねぇなっていうのは分かってるんで。
そのぐらいなんかその1日の終わりというかのお疲れ様がすごい…」
プライベート
次の日の昼まで飲む「バイバイをするのが嫌」
バンドの裏方を手伝ってくれている遊び仲間の後輩MASAさんの話
MASAさんはステーキハウスを経営
鶴瓶
「あの、みんな飲んでて、会計の時に伝票もって行ったら怒られた言うてたで」
塚本高史「え?何だろう。あーなんかお開きみたいになるのが嫌だった…」
鶴瓶
「次の日の昼まで飲んでる言うねん。
だから、もう一緒に飲もう言うたら行くねんけども、帰りたい!ってずっと思いながらいて…」
藤ヶ谷「昼まではすごい」
塚本高史
「なんかそのバイバイするのがすごい嫌で。(笑)
なんか、「じゃあ明日もあるんで」とか。もうそういうのがすごい。
「バイバイ」って言うのが嫌なんですよね」
鶴瓶
「バイバイするやろ。それ」
藤ヶ谷太輔
「だから、今日楽しかったし、また来週とか2週間後またみんなでこうやってとか」
塚本高史
「だって、またがあるって保証ないじゃないですか。(笑)
まあでも、1秒前は過去だし。
ねえ、これからなんか楽しい未来を作れるのって自分でしかないから。
それをなんか自らバイバイってやっちゃうと、もうなんか終わりかなって思っちゃうから」
藤ヶ谷太輔「そん時、ご自身的には、もう実は朝方眠いとかそういう感じはないんですか?」
塚本高史「え?もうわけわかってないですね。ただ、なんか一緒にいるっていうのが楽しくて」
藤ヶ谷太輔「今日は早く仕事終わったから、今日は1人でゆっくりしようとかは思わないですか?」
塚本高史「だから、コロナを経てですね。それは自分時間というか」
鶴瓶「だから、結婚したら変わったやろ、それはやっぱり」
塚本高史
「そうですね。あ、でも、絶対数は減ってますし、その考え方は変わってると思うんですけど、なんか妻もそういうことにいちいち言うような(人じゃ)ないので。
のびのびなんかこう育ってるのかなっていうのは」
誕生日が覚えられない「プレゼントは何でもない日に」
鶴瓶「お母さんとお父さんの誕生日は知ってんの?」
塚本高史
「これ出ましたね。ほんと僕、人の誕生日…なんか覚えられない。
病気なのかなっていう。(笑)
え?でもこれ見てる人たぶん、見てくれてる人の中にいると思うんですよ」
鶴瓶
「まあまあまあ。それやったらまあ誕生日覚えんでもええ。父の日は?」
塚本高史
「父の日?(笑)え、それ世間一般でいうカレンダーの父の日ですか?
あ、全然分かんないです」
鶴瓶「ああもう、父の日。母の日は?」 塚本高史「分かんないです」
鶴瓶「プレゼントは?」 塚本「ないです」(笑)
鶴瓶「ないって言うてたからね」 塚本「そうなんです」
鶴瓶「その割にね、Gucci貰ろうたとか言うてたで」
塚本高史
「えーなんだろう?
だから、何でもない時になんかそういうのを渡したりとかはあるのかもしんないですけど。
そのなんか決まりごとの日に何かをしなきゃいけないっていうのが、僕はすごい嫌なのかもしれないです。」
鶴瓶「分かるわー。嫌やろな」
塚本高史
「だからそれ、母の日だけ父の日だけ。
決まってるからやらなきゃいけない、あげなきゃいけないって大っ嫌いです。
だって、もらって当然だって思ったりとか」
鶴瓶
「お母さん!そうですよ。
お父さんええのよ。
「いや、来てくれりゃあいいんだよ。顔見れりゃあ」って言う。
お母さんはもう「それじゃあ、いや!足らない!」」
塚本高史「もの?」
藤ヶ谷太輔
「ものというか、旅行をプレゼントしてくれって言ってました。北海道旅行」
塚本高史「あ、まあ北海道の人間ですからね」
藤ヶ谷太輔
「旅行のプレゼントの話。
たぶん5年前くらいにお母様が言ったら、「ああ、わかったわかった」って言って。
たぶんそれから5年経ってるって言ってました」
塚本高史
「じゃあ、また5年寝かしましょうね。
でもまあ、忘れた頃にサプライズじゃないですけども…になれるタイミングがあれば」
鶴瓶「お母さん、忘れなさい!」
塚本「いったんもう。一旦忘れていただいて」
自分の気持ちを言わない
鶴瓶
「お母さんには感謝するやろ。それをオーディションで。
せやろ?それを口に出せや」
塚本高史「あー確かに。ねえ?」
鶴瓶「口にだけは1回だけ出してやってくれ。あの人もやかましいから」
藤ヶ谷太輔
「言ってましたね。子供の頃から本当に、あの子は自分の気持ちを何も言わない。
ご飯を食べても「美味しい」とは言わないけど、「俺これ嫌い」は言うっていう」
塚本高史
「ああー。何が食べたいとか何が好き?って聞かれたら、俺あれが好きだよとか。それは多分母親にも言ってると思うんで」
藤ヶ谷太輔
「そう。だから、聞かれたら答えるけど、自分から言わないし。
むしろプレゼントとかもこっちから言わないとくれないから、言ってるって言ってましたよね?」
塚本高史「そうですね。おかん面白いっすよ」
藤ヶ谷太輔
「だから取材中も、(お母さんは)「いや、もうあの子は常にもう何でも上から目線なのよ」とかって言ってて。
お父さんは「いやいや。そういうこと言うから喧嘩になんだよ」っていうそのバランスっていうか。
3人ともタイプが違って。」
塚本高史
「そうなんですよ、そうなんですよ。
だから、でも俺以上に親父は何も言わないんすよ。寡黙というか」
鶴瓶
「そうそう。「あいつがいてくれたらいいし、それでいいんだよ」とかっていう」
藤ヶ谷太輔「で、またタイプの違う弟さんもいらっしゃって」
塚本高史「そうですね。だからちょうど母親と父親の間なんでしょうね、僕。」
父親が脳梗塞で倒れる
鶴瓶「そうやよね。お父さん倒れはったよな?」
塚本高史「そうなんですよ。あれ何年前だろう?2,3年くらい前ですかね」
鶴瓶「あのー脳梗塞で倒れはったんや。でも、もう元気やで、今」
塚本高史「全然元気ですね。もうほんとでも、死の瀬戸際をさまよったぐらい」
鶴瓶「その時ちゃんと言うたんやろ?お母さんに。大丈夫やから。俺がおるからとか」
塚本
「ああ、でもどうなんだろう?将来のこととかなんかね。
先のこととか全く考えないような人間なんですけど、僕が。
さすがにその時は、まあ自分弟いるんですけど、弟と久々になんかこう塚本家についてみたいな、家族についてみたいな。
葬式の話までしましたからね、弟と。親父の」
鶴瓶「元気になったやん、親父」
塚本高史「全然元気ですね、今。」
鶴瓶「すごい喜んではったよ。これに出ることに」
最後に:これまでの人生を振り返って
鶴瓶「大概な。八王子で名前出したら通るいうの、大概悪かったんやで。」
塚本高史
「いやーまあね。そういう時期もありましたね。ダメですね。
間違いはないですから。間違いはないです。
訂正するとこないです。うん」(笑)
鶴瓶「せやろ?自分がやってきた人生やねん」
塚本高史
「そうです、そうです。悔いてもしょうがないですし。
修正ペンでね、塗り替えることはできませんから。はい」
鶴瓶「この方が片倉の塚本いう…」
塚本高史「やめてください」