ムロツヨシ「お~…ひさしぶりだな」
中居正広「あ、お久しぶり?」
ムロツヨシ「すっごく久しぶりですね」
池松壮亮「僕あの、15歳とか」
ムロツヨシ「たぶんね、池松君が中学生の記憶です」
池松壮亮「はい。でした。共演したのが」
中居正広「ここはどうなんですか?」
蒼井優「…ないです」
ムロツヨシ「共演は無いですね」
中居正広「あっ、共演ないの⁉」
蒼井優「共通の知人がいるので、舞台とか見に行った時にこう…」
ムロツヨシ「終わって、何かご飯会か何かが最後かなと」
中居正広「共通の知人も多いですよね、やっぱり」
ムロツヨシ「だいたいその共通の友人が小栗旬なんですけどね」(笑)
中居正広「もう、いい。ホントに飽きた。マジで小栗旬飽きた」
プロフィール
池松壮亮(そうすけ)さん
1990年7月9日生まれ(放送日現在34歳) A型
福岡県福岡市出身
10歳の時劇団四季のミュージカル『ライオンキング』のヤングシンバ役に選ばれデビュー
2003年 ハリウッド映画『ラストサムライ』で映画初出演
2005年 映画『鉄人28号』では1万人の中から主人公に選ばれ、映画初主演
2013年 大学を卒業し、役者の道一本となる
福岡大学附属大濠高等学校卒業
日本大学藝術学部映画学科監督コース卒業
4人兄弟で姉と下に弟・妹がいる
蒼井優さん
1985年(昭和60年)8月17日生まれ(放送日現在39歳) A型
福岡県出身(中学1年で上京してからは江戸川区葛西に住んでいた)
1999年にミュージカル「アニー」のポリー役でデビューした後、みずから現在の事務所に応募する
2000年~2002年まで新潮社の雑誌「二コラ」でレギュラーモデルを務める
2001年に「リリィ・シュシュのすべて」で映画初出演
2002年に「三井のリハウス」の10代目リハウスガールに選ばれる
2004年に堀越高等学校を卒業し、日本大学藝術学部に合格(19歳で中退)
2019年6月3日 南海キャンディーズの山里亮太さんと結婚
2022年8月 第1子女児を出産
(以上Wikipediaより)
池松壮亮さん&蒼井優さん の経歴紹介
俳優・池松壮亮さん
10歳で劇団四季『ライオンキング』のオーディションに合格し、俳優としてのキャリアをスタート。
そのわずか1年後には、全世界で4億5400万ドルを売り上げた大ヒットハリウッド映画『ラストサムライ』に大抜擢(当時13歳)
トム・クルーズ演じる主人公と心を通わす少年を演じ、脚光を浴びた。
2015年には日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞、助演男優賞他、多数の賞を受賞(映画『ぼくたちの家族』)。
その後も数多くの映画やドラマで活躍を続けている。
俳優・蒼井優さん
1999年ミュージカル『アニー』のポリー役でデビュー(当時14歳)。
その後、岩井俊二監督作品に立て続けに出演し(※映画『リリィ・シュシュのすべて』『花とアリス』)、鮮烈なスクリーンデビューを果たすと…
2006年に出演した映画『フラガール』では、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞をはじめ、12の賞を受賞。日本の映画賞を総なめにした。
池松壮亮とは数々の作品で共演した旧知の仲だが、およそ5年ぶりの再会。
共通点が多い福岡出身の2人
小学生と中学(高校)生の時に初共演…福岡だけのドラマで
ムロツヨシ
「このようなお2人ですけれども、共通項が結構ありまして。同じ福岡出身なんですよね?」
蒼井優「そうですね」
ムロツヨシ「そのイメージは、僕は優ちゃんにはなかったですね」
中居正広「2人共演してるでしょ?」
蒼井優「すごい多い」
池松壮亮「多いですね。一番最初の…えーと、日本映画初めてやった時、12歳とかだったんですけど。その時も蒼井さんと一緒で」
蒼井・池松「『鉄人28号』」
※鉄人28号:横山光輝のマンガ『鉄人28号』の実写化作品。池松壮亮は当時14歳で映画初主演
ムロツヨシ「それ初めてではなく?」
池松壮亮
「それが初めてではなく、その前のさっきちょっと出てた『うきは』っていう、もうホント福岡だけのドラマだったんですけど、そこで初めましてで」
※ドラマ『うきは-少年たちの夏-』(NHK/2002年):福岡県浮羽町(現・うきは市)を舞台に少年のひと夏を描いた作品
中居正広「福岡だけのドラマに出てたの!?それは残るね、お2人ね」
池松壮亮「そうですね。まあ、初めての映像でしたし。あの、残ってます。印象深い」
初共演時はほぼ喋らず
ムロツヨシ「「そんときはじゃあ、お話したりはしたの?」
蒼井優「全然…たぶん小学生?」
池松壮亮「小学生でした。小学校6年生で」
中居正広「蒼井さんが?」
蒼井優「でも、私も中学か…高校くらい」
ムロツヨシ「中学生のお姉さんには声かけられないな」
池松壮亮「かけられないですね。だからその後すぐ『鉄人28号』で…えっと主演・ヒロインという形で共演してますけど、そこでもたぶん…ほぼ喋ってないです」
蒼井優「しゃべってない」
池松壮亮「なんかずーっと隣にいる役で共演してるのに、何にも話せない人っていう感じだった…(笑)」
中居正広「だからそうだね。インパクトだけが…断片的な」
池松壮亮「残ってますね。インパクトだけは…。はい。でも今はいっぱいしゃべるので。もうそれも何か…」
小中学生時代のミュージカル出演がこの世界への第1歩
蒼井優さん 「ミュージカル『アニー』に出演」(中学生)
ムロツヨシ「さっきのVTRでも…だって『アニー』だったんだね、最初。(中学生当時)
蒼井優「アニーの友達」
ムロツヨシ「アニーではないんだ?『アニー』の舞台の…」
蒼井優「ポリー」(笑)
中居正広
「ずるいな、でも。『アニー』って出すからさ。いかにも何かアニーっぽく…「みんなの記憶にはないけども、私実は…」じゃなくて、アニーの友達の?」
蒼井優「ポリー」(笑)
ムロツヨシ「それが一番最初ですか?人前に立って何かをやるっていうのは」
蒼井優
「福岡で、何か子役みたいなことをちょこっと。
なんかモデルみたいなのを兄がやってたので、それについて」
ムロツヨシ「あ、お兄ちゃんがやってて、ついて…」
中居正広「兄ね?(笑)アニー…アニー…兄ね。うん。」(笑)
蒼井優
「お兄ちゃんがやってて、それについて行って。
なんかこう流れで一緒に出してもらったりみたいなことはあったんですけど。
ちょこっとしたことあったんですけど。」
ムロツヨシ「じゃあ『アニー』の…ポリー?ポリーはオーディションでしょ?」
蒼井優「オーディションで」
ムロツヨシ「それも自分の意思で受けたんだ?オーディションはまず」
蒼井優
「そうですね。友達に…友達が受けるって言って。
で、なんかこう一緒にアニー見に行こう。で、それで一緒に受けよう見たいな感じで」
中居正広「きっかけって、そんなもんだったりするんですよね」
蒼井優
「で、母の職場のすぐ近くがオーディション会場だったから、すごい軽い気持ちで受けに…行きました」
池松壮亮さん「ライオンキングのシンバ役」(10歳)
ムロツヨシ「で、(池松くんは)一番最初って何?何になるの?」
池松壮亮「僕もあのーミュージカルです。『ライオンキング』です」
ムロツヨシ「『ライオンキング』の何やってたの?」
池松壮亮「あの、ちっちゃいえっと、シンバを」
ムロツヨシ「あれ…あれ歌ってたの!?「♪早く王様になりたい」を歌ってたの?」
池松壮亮「(笑)やってました」
ムロツヨシ「あの歌大好きなんですよ。「♪早く王様になりたい」でしょ?歌ってたの?あれ」
池松壮亮「歌ってました。10歳…10歳位」
中居正広「ちょっと踊りもまあ…」
池松壮亮
「やりました。オーディションでした。ホントに一緒で。
僕は姉があの少しやっていて、福岡で。
で、劇団四季の『ライオンキング』が福岡公演がきたときに、もう一緒について行く形になり…」
蒼井優「お姉ちゃんもライオンだよね?」
池松壮亮
「お姉ちゃんも…はい。家の姉も…同時に『ライオンキング』受かってやってたんですよね」
中居正広「きょうだいで!?で、お姉ちゃんどうしてるの?」
池松壮亮「あ、今はもう。劇団四季その後入って、今はもう辞めました。
中居正広「もう辞めちゃったんだ。何で知ってるの?それ。話聞いてたんだ?」
蒼井優「そう。で、お姉ちゃんの旦那様もライオン。みんなライオンだって」
池松壮亮
「でも、もうオーディションのときとかは、もうホントに早く帰りたくて帰りたくて。
今でも忘れないんですけど、何か1曲自由曲を歌わなきゃいけなくて。
『ライオンイング』の時に。
で、歌とかもよく知らなかったんで、
唯一知ってた「上を向いて歩こう」をたぶんほぼほぼ下向いて、もう歌って、受かったんですよね
中居正広
「いいな~…そのいいな~。ちゃんと、うん。短い間に面白い話だな、今の。(笑)
『上を向いて歩こう』を下向いて歩いたら合格したって5秒の話だけど、最高だよね」(笑)
中居正広
「そうだよね。まだ、ただただ恥ずかしいんだよね。人前で何か表現することが恥ずかしいんだよね。」
池松壮亮
「ただ1個だけ自信あったのが、野球やってたんで声は俺が一番出ると思ってました。
そんなことなかったんですけど」(笑)
ムロツヨシ「今もそういうイメージないからさ」
中居正広「そうだね。下向いてんだもんね」
俳優で生きていくと決めた時は?
ムロツヨシ
「でもそこからその…役者 俳優 お芝居でやっていこう、生きていくと決めたのはお2人はいつ頃になるんですか?」
中居正広「もう決めました?」
蒼井優さん「初めてレッドカーペットを歩き、会場の想いに感動し…」(18から19歳)
蒼井優
「確かに、子供産んでからの方がふわっとし始めてるんですけど。
でも、役者やろうって決めたのは、私釜山国際映画祭って海外の映画祭で、『花とアリス』っていう作品…たぶん大学を福岡で受験するか東京にするかって悩んでた時に、ちょうどかな?確か」
※映画『花とアリス』(2004年):幼馴染の少女花とアリスの恋と友情を描いた作品。蒼井優はアリスを演じた。
中居正広
「受験するってことは…そっか。大学に行って、何かその後、就職というか…。
そうだよね。仕事…この仕事じゃない仕事も考えながら」
蒼井優
「で、芸大の方に行くかとか、こう色々選択肢はあって。
でも、ずっと学業に戻らなきゃっていう…勉強から逃げてるっていう意識がすごいあって。
どこかで切り替えて、ちゃんと学業に戻らなきゃと思ってたので。
この仕事好きになっちゃいけないってどこかで思って…」
ムロツヨシ「ブレーキじゃないけど、かけてるんだ」
蒼井優
「ただ、ところがたぶん、あったんだと思うんですけど…。
でも、その映画祭でレッドカーペット初めて歩いた時に。
まあ、岩井俊二監督と歩かせていただいたんですけど、岩井監督、韓国ですごい人気なので。
すごいなんかもう大盛り上がりして。
で、なんか私はここに映画が好きな人しかいないんだと思ったら、感動して。
で、自分のホテルの部屋戻った時に、なんか気づいたらもうずっと跳んでて。嬉しくて。
自分が好きなものをこんなに好きな人がたくさんいるんだと思って」
池松壮亮「シェア出来て」
蒼井優「そう、それが幸せで。その時に、急になんか色がぶわーって」
中居正広「駆けだしていいんだっていうことだよね。
どっぷりハマっていいんだって。ここで生きていいんだ。18?」
蒼井優「18か19か何かそれくらいだったかな」
※映画監督岩井俊二:代表作『Love Letter』(1995年)『スワロウテイル』(1996年)など
池松壮亮さん「大学に入って覚悟を決めた」
池松壮亮
「でも僕も18歳の時ですね。
ほんとにあのー…もうだから上京するタイミングですね。
あの、大学に入るタイミングで、もう覚悟を決めてちゃんとやんなきゃと思って。
そっから大学行ってからですね。大学も一緒なんです。
蒼井さん途中で辞めちゃってるけど」
ムロツヨシ「あ、途中で辞めたんだっけ?」
池松壮亮「途中で辞めちゃってる」
蒼井優
「で、ウチの兄と学校も一緒だったり。共通項が…共通点がいっぱいあって。だから、すごい仲良い」
池松壮亮「仲良し」
中居正広「全然伝わってこない(笑)」
池松壮亮
「ご結婚されてから…えーっと出産をされてから、しばらく会ってなかったので。
4~5年ぶりに…。
今日4~5年ぶりにさっきばったり会ったら、ばーってあの「ふるさと納税分けてあげる」って言われて。
うわ~!蒼井さんっぽい!と思って。懐かしくなりました」
中居正広
「だって、今日の今日思ったんじゃないよね?
今日久しぶりに池松君に会うから、なんか持ってこうと思ったんだよね?」
蒼井優「昨日届いて。思ったより多く来たから。ああ、ちょうど明日会うからあげようと」
池松壮亮「ふるさと納税なかなかもらえないっすよね。蒼井さんぽいなと思いました。久しぶりに」
蒼井優さんのプライベート 子育て・夫・家族
ムロツヨシ
「でも5~6年…4~5年ぶり?
これを機に、このタイミングで池松君から優ちゃんに聞きたいことがあるっていう風に伺ってるんですけど」
池松壮亮
「まあ、もうほんとにざっくりしてますけど、今も話しましたけど…その後?
ご結婚されて、生活も多分大きく変わって。お子さんも生まれて。
今蒼井さんどんな感じかな?と思って。
どんな日々を?」
蒼井優「こんな感じなんだけど」
池松壮亮「変わってなかったです」
中居正広
「いい質問だな~。どんな感じ?いいね。
テレビ…そうね。テレビであんま、そうラジオでも使わないぐらい(笑)
いいですね~。どんな感じ…いや、それが聞きたいんだろうね」
池松壮亮「日々やっぱ忙しいですよね?でも最近やっぱ徐々に仕事も戻られて」
2歳のお子さんは親友のよう ずっと面白い
中居正広「そうだ。お子さんいんだよね」
蒼井優「そうですね。2歳の子供が」
ムロツヨシ「2歳なんだ、もう」
中居正広「追われちゃうよね」
蒼井優「でも、なんか…ずっと親友といるみたいな感じだから」
ムロツヨシ「あ、お子さん?」
蒼井優「そう。なんか子供といるっていうより、何か面白い人とずっといる感じ」
池松壮亮「ずっと面白いですか?」
蒼井優「ずっと面白いです。寝るまで面白い。寝てからも面白い」
中居正広「カワイイ?」
蒼井優
「カワイイ~。なんか急に夜泣きし始めた後、夜グズグズグズグズしてたんだけど、「お芋食べたい~」って言って。
どんな夢見てるかよく分かんないですけど。
「お芋食べたい」って言って、泣いてて。
ホント面白いです。子供って」
蒼井優?山里優?
中居正広「聞いていいですか?え!?…今、蒼井優じゃないんですか?」
蒼井優「蒼井優…山里優…えっ、どういうことですか?」
中居正広「山里っていうの?」(笑)
ムロツヨシ「そういえばそうか」
池松壮亮「何も知らない人みたい(笑)」
蒼井優
「そう。あの、頂いたリュック。すごい大事にしてますよ。ウチの夫。
中居さんに昔頂いたすてきなリュックがあって。すごい素敵なリュックがあって。
汚れちゃいけないから、前に背負ってます」(笑)
中居正広
「そうなんだ。もう蒼井じゃないんだね。不思議だな~。不思議…不思議だよね。
自分で「山里優ですけど」って言うことあんまない?]
蒼井優
「あ、だからどっちがいい…。
まあ、プライベートでも、こうお会いするじゃないですか、同業の方に。
その時に、「蒼井優です」って言った方がいいのか「山里優です」って言った方がいいのか」
中居正広「いや、蒼井優でしょ!」
ムロツヨシ「蒼井優は、蒼井優じゃない?」
中居正広
「蒼井優だよ!絶対蒼井優だよ!(手でメガネを作り、飛ばす仕草)(笑)
蒼井優ちゃんは蒼井優ちゃんだもん、だって」
蒼井優「いや、なんかこう。あ、ここでもなんか女優感出すんだって…」
中居正広「そんなふうに思わないでしょ!」
蒼井優
「なんかこう、もともと知ってたら、蒼井優でいけるけど。
初めましての時にどっち?ってなります」
中居正広
「なるほどね。もう名字変わってんのに、いつまで蒼井…。
でも芸名っていうか、お芝居してる時は蒼井優で出てるの?]
蒼井優「そうです」
中居正広「だったら別に…ねえ」
蒼井優
「いやでもなんか…オフィシャルな感じなんだこの人って思われるのが、どっちかなって」
中居正広「でも「初めまして。…山里です~」って言うよりも…」(笑)
ムロツヨシ「何?その間」(笑)
夫・芸人 山里亮太さんは娘のファンのよう
中居正広「ごめんね。変なこといっぱい聞いて。家にいんの?」
蒼井優「います、います」
中居正広「あの、お父さんとかできるの?あの子」
蒼井優「意外とやる」
中居正広「お父さんっぽいことする?」
蒼井優「何かファンみたいな感じですけど。娘のファンがずっといるみたいな…感じですね」
池松壮亮「へぇ~。いいですね~」
ムロツヨシ「何か分担とかしてるんですか?」
蒼井優「はい。あ、私がやってない事は全部やっておいてくれる。意外と…」
中居正広
「空いてる時間だとか、手が空いてる時は、そっか、お互い協力しながら」
家族ができてお仕事も自由になった「何よりも大事なものが他にある」
中居正広
「家族がいな…僕ら結婚してないですよね。
家族ができることによって、あのーお芝居とかお仕事のアプローチみたいのは変わるもんですか?」
蒼井優
「私は自由になりました。なんかこう、何よりも大事なものがあるから。
お芝居をやる上で、いい意味で変にこう自分の何かを守らなくなるっていうか。
圧倒的に大事なものが…」
ムロツヨシ
「さっきもボソッと言ってたよね。
子供生まれてからちょっとお芝居する感覚が、ふわっとしたというか、変わったっていうのは」
蒼井優
「なんか、ここに到達したいみたいなものがやわらかくなったというか」
ムロツヨシ
「何かちょっと踏み込んで、この芝居、このドラマ、映画出たいけども、家族がいることでやめた方がいいかなっていう物差しってできるんですか?」
蒼井優「娘を置いてまでやりたい(仕事)かどうかみたいなことを。離れなくちゃいけないので」
ムロツヨシ「優先順位じゃないけど、確実に変わったってことだよね、自分の中でね」
蒼井優
「ただ芝居とかですべったなっていう自信がある時は、帰って、ホントにごめんねってなります。
なんか待たせてまで、変な芝居して帰って来ちゃったみたいな」
池松壮亮「何それ?すごい!なるほどね。うまくいかなかったとき?」
蒼井優「空回ったな、今日みたいな」
ムロツヨシ「蒼井優にもあるの?それ」
池松壮亮「ないですよ。ないないない。絶対」
蒼井優「ないでしょうけど、私はすごくあるんです」
ムロツヨシ「俺はしょっちゅうあるから」(笑)
蒼井優「メーク落としたときに、ああ、あの芝居じゃなかったなってなるときないですか?」
ムロツヨシ「もう、しょっちゅうあるけど(笑)」
蒼井優「どうやって解消してますか?」
ムロツヨシ「もう全部考え切っちゃう。時々、時間があれば。」
中居正広「酒飲んじゃうんでしょ?」
ムロツヨシ
「酒飲みながら、ああすればよかった、こうすれば…全部こう…全部思いつくのをやって、もう次の日残さないようにはしたいなと」
中居正広「でも、人に話すことによって、リリースすることによってすっきりすること…」
ムロツヨシ
「もたまにありますね。相当悩んでいる時とかはですね。
何か選択を迫られた時は、やっぱり」
中居正広「だから、飲み友達がいるから、そこでガス抜きができてんのかなって」
ムロツヨシ「反省はあんまり言わないですかね、人にね」
蒼井優
「だからその前までお酒とか飲んで、1回リラックスがあったんですけど。
もう子供いるとずっとシラフなので。
でも、私のことをすごい大好きな目で子供が見てくる」
中居正広「必要としてんだもん。ママいないと生きていけないんだから」
蒼井優「そんなじゃないんですって思う」
中居正広「面白いな~」
池松壮亮「ねえ。面白い」
蒼井優「なんかこう、娘にとってカッコ良くありたいっていうのはすごい」
中居正広「理想のママ、理想の大人でいたいってこと?」
蒼井優「あんまりキラキラした目で今日は見ないでくれっていう」
同じ日に同じタイミングで30分寝坊
中居正広
「大変だよね、ドラマってね。映画とか大変でしょ?朝から晩まで…ずっと眠いよね。バカみたいに眠いよね」
ムロツヨシ「朝は眠いっすね」
池松壮亮
「僕も一緒に映画やってる時に…こんなこと言っていいのかな(笑)。
蒼井さんが畳にこれぐらい横になって、歯磨きしながら寝てるのみた。
歯磨きしながら寝てるって、結構だなと思って。畳でこうやって…(笑)」
中居正広「あれ何で朝から晩までやってんだろうね?」
蒼井優
「同じ日にお互い30分寝坊したことがあって。
たぶんお互いもう体力マックスでずっとやってて。限界を超えたのが全く同じ日で。
さすがに、寝坊しないじゃないですか、仕事で。
でも、たぶん初めて寝坊して。うわ~ってなって。
で、この朝の30分ってすごいおっきいから、もうはぁ~…ってこう行ったら、「池松君も30分遅れてます」って。
スタッフさんも待たせてしまってるから、ホント申し訳ないけど、でもなんかちょっと嬉しかったというか。(笑)
何か気が合ってる」
中居正広「合ってるよね。そのタイミングって1日ずれたら、また違うんだもん。その一日背負ってくものが」
池松壮亮「何とか蒼井さんやらかしてくれないかなと僕も思いました、その時」
ムロツヨシ「で、ほっとしたんだ?じゃあ。優ちゃんも…蒼井さんが30分遅刻してきた」
中居正広「同じ日だ」
ムロさんと2人との関係は…
池松さん中学生の時に映画で共演「まだ俳優になるか分からなかった」
池松壮亮「ムロさんが疲れてるのとか、僕なんか想像できないですもん。なんかずーっと元気で」
ムロツヨシ
「いやでも…最近会ってないからだと思うけど、もう疲れてるよ、よく。
眠くなる。お昼ご飯食べた後とか。朝は元気なんだけど。
いやでもね、嬉しいんですよ。
さっき最初に話したね、中学生の時に『UDON』っていう映画なんですけど。
地域のお祭りのシーンで、大勢出てるシーンでたまたまばったり会ってお話しして、2人で散歩をしたんですよ。覚えてます?」
池松壮亮
「はい、覚えてます。何かすごいムロさんが優しくしてくれたのを覚えてます。
散歩はごめんなさい。覚えてなかった」(笑)
ムロツヨシ
「僕祭りのシーンの…歩いたんですよ、2人で。
何か時間つぶしに。なんか待ち時間が長くて。
それで、「中学生なんでしょ?」それこそ、「お芝居どうするんですか?」って。
「僕はまだ決められないです」って。「ホントにこれが好きかどうかわからない」って言ってて。
で、気づいたら数年後、大学に行ったのも噂で聞いて。
あ、東京に来てお芝居やるって決めたんだって。
で、そっからいつ会えるだろうなと思って」
※映画『UDON』(2006年):日本のソウルフード「うどん」をテーマに製作されたコメディドラマ
蒼井優さん「ムロさんにもらった言葉で舞台を好きに」
ムロツヨシ
「蒼井優ちゃんとムロの関係をって言うから。そんなに…そう。
あんまりね…。最後にご飯食べたぐらい」
蒼井優
「あ、でも私、すごい感謝してることがあって。
舞台を私やらせていただくことがあるんですけど。
やっぱどうにもこうにも、こううまくいかないというか。
緊張してしまったりとか。自我が邪魔したりしたことがあって。
で、そんな時に、たまたま舞台を見に行ったときに、ムロさんもいらしてて。
終演後にたまたまムロさん近くにいらしたから、何か聞いてみようと思って、ムロさんに
「舞台に立ってる人でキラキラして見える人となんかその光が弱い感覚がある人とで、色々いるんですけど。そのキラキラして見える人って、何が違うんですか?」
って聞いてみたら、
「楽しんでるかどうかじゃない?」っておっしゃって。
なんか…あっ!
もうその一言で、私の舞台に対する考え方が変わって。
そこから、舞台に立つのが好きになった」
中居正広「へぇ~。よかったじゃん」
ムロツヨシ「好きになった?嬉しいですね」
中居正広「どういう意味だったんですか?」
ムロツヨシ
「たぶん、悩んでたりするということは、ずごい色んなことを考えてるんだろう…うまいいい演技?いい演劇?
舞台に立っていいものは何だろう?とかって考えても、結局ただ単純に言えることは、そこしかなかったんじゃないですかね?」
中居正広「楽しむ?」
ムロツヨシ
「その場で楽しんでいる人の方に目が向くし。
演劇はカット割りが無いですから。誰を見てもいいわけで。
そこで、やっぱりどっかで楽しんでる人か。
誰よりも怖がってる人とか。人前に立つことをおびえている人とか…。
そこでは、たぶん蒼井優ちゃんに対しては、楽しむって言葉を使って」
中居正広「色んな指導にも、やっぱりレパートリーがあるんだね。ムロさんの中にね。この人にはこの言葉」
蒼井優
「さらっと言ってくださって。
なんかもう考え…なんかこう「うーん」とかじゃなくて、一発で返してくださって。
ムロツヨシ「お芝居の事、演劇の事聞いてくれてうれしかったのもあったんだと思いますよ」
蒼井優「そこからホントに楽しくなりました。舞台に立つのが」
中居正広「助かってるよね、それはね」
ムロツヨシ「嬉しいですね。そんな風に覚えてもらえてて」
蒼井優
「でも、ほんとそれが無かったら、私舞台もう出なかった。
出ないようになってたくらい、本当に怖かったので」
ムロツヨシ「覚えてくれてて、ありがとうございます
池松壮亮さん「2023年に事務所を独立」
13年間所属した事務所から独立
中居正広「そうだ。今独立したんだよね?」
池松壮亮「そうです。はい」
2023年、独立を果たした池松壮亮。
ムロツヨシ
「じゃあ、ある日ですか?急に。
まあ、自分でやってみよう。いろんな人生経験のために。
ある日思ったってこと?」
池松壮亮
「なんか…正直ちょっと漠然と考えてたと思うんですね。30代に入って。今34ですけど。
でも、もう少し先かなと思ってたんですけど。
もうホントにふと、あ、今かもしれないと。
あ、今言ってもいいかもしれないと思って。
まあ、ちょっと13年間お世話になった事務所あったんですけど、すいませんって」
中居正広「池松君のタイミングだったんだよね」
池松壮亮「なんか、ホントそうだと思います。何か説明のしようがないし」
中居正広「絶好のタイミングなんか自分でも分かんないし」
池松壮亮「わかんないです、わかんないです。ホントによかったのかすら分かんないですし」
中居正広「まあ、もしかして遅かったのかもしれない。分からないもんね」
池松壮亮「まあ、だから怖かったですね。今でもなんか心配まだありますし」
ムロツヨシ「あ、不安になったりとか?」
池松壮亮
「うん。ちゃんと怖かったですね。
もうすぐ…あ、ちょうど1年経ったぐらいなんですけど、まあ、大変ですね」
電話対応、メール、運転も自分で
ムロツヨシ「電話対応も?」
池松壮亮「してます。で、メール返して1日終わります。もうほんとに」
中居正広「大変だよね。ワンクッションあるとだいぶ楽だけどね」
池松壮亮
「でもちょっと嬉しいなと思うのはやっぱりその、向き合ってる感じは悪くないなとは思いますね。
そっから、例えば作品だったら、人を介さずに対話することで、その作品に還元していける。
なんかその辺は合ってるのかなと思います」
中居正広
「そっか。人が間に入ったりすると、伝言ゲームじゃないけど、こう解釈が変わったり、ちょっと伝わり方が違ったりだとか。
え、移動とかはどう?」
池松壮亮
「移動は、あのー僕昔からあの上京…田舎もんだからなのかその「自分で運転する」って言って、いつも自分なんですよ。
だから、変わらずですね。自分で行って、自分で帰ります」
ムロツヨシ「あっ、そう。自分で運転だ。朝から晩までが続くと、でも大変じゃ…」
池松壮亮「眠いですね」
蒼井優さんの目の前であおり運転にあい…
蒼井優
「だから池松君が一緒の撮影でホント大変なときとか…。
まあ、すごい安全運転だから、たまにあおられてたり。
あ、違う違う。
うちの車の前を何か…。すっごいあおられてたんですよ。
こううちは…池松君が先出て。私もすぐ後出たんですけど」
池松壮亮「たぶん、ぼーっと帰ってたんだと思う」
蒼井優
「何かもう車がこう行って、ちょっとゆっくり行ったと思ったら、またブーンって。
ずーっとそれやられてるから、ああ、辛いだろうなと思って」
中居正広「池松君の車って分かったの?」
蒼井優「そう。もう知って…車も一緒だったんですよ、その当時。同じ車だった」(笑)
ムロツヨシ「気が合うな、おい(笑)」
蒼井優
「あっ、池松君あおられてると思って。
で、「ちょっと池松君あおられてるから間入ってあげて」って」
ムロツヨシ「安全運転!素晴らしいよ、池松!安全運転素晴らしい!安全第一です」
池松壮亮
「でも、気づいてなかったんですよ。あおられてることに。全然。(笑)
ボーっとしてたのかもう…。
その後、メールもらって「大丈夫だった?なんかあおられてたけど、すごい心配だったけど大丈夫だった?こっちで何とかしといたけど大丈夫?」って言われて。
それで知りました。(笑)
あっ、あおられて、助けられてたんだって」
ムロツヨシ「本人はもう安全に家にたどりついてるんだけどな」
池松壮亮「「その当時、お家も近かったんで、もう帰り道が一緒なんですよ。もう…」
中居正広「もうだから、一緒に来ればいいのに」
ムロツヨシ「そうだよ。同じ車…」
中居正広「同じ時間に遅刻するんだったら」
おまけの話
①2人の出演映画の話
中居正広「『フラガール』あれ練習しました?」
※映画『フラガール』(2006年);常盤ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の実話を映画化した作品
蒼井優
「すっごい練習しました。もう1日8時間踊っ…腰をこう回して。
で、ここのみのだっけな?っていうふさふさがある。
それがこう、キレイに回る練習をするんですけど。
なかなか回らなくって。もうみんなで励まし合いながら」
中居正広
「まあ、合わせなきゃいけないし。
でもちょっとあれ、可愛くて色っぽいんだよね。あれ上手くハマるとね。
やっぱ練習するんだね。
阪本監督のやつ見ました。なんか阪本監督のなんかちょっと見てみた」
池松壮亮「『せかいのおきく』っていう映画」
※『せかいのおきく』(2023年):江戸時代を舞台にした社会の最下層で生きる青年と声を失った娘との青春物語
中居正広「きく…きくだ。きくだ!きく!
そうだ。思い出した、思い出した。結構見てるかもしれない。
(蒼井優の出てる)『スパイの妻』見た!
だからそうだな…森田剛さんの…剛君の見た」
池松壮亮「『白鍵と黒鍵の間に』っていう映画」
※『白鍵と黒鍵の間に』(2023年);昭和末期の銀座を舞台にした2人のジャズピアニストの物語。池松壮亮が1人2役で主演を務めた
②LINEも手を出してない
中居正広「池松君はどうしてんのSNS」
池松壮亮
「SNSに関しては触ってないです、一切。
僕だって、いまだにLINEも手出してないですもん。
LINEもやってないし、結構ヤバいかもしれないです。」
ムロツヨシ「結構かたいというか、かたくなに」
蒼井優「確かにショートメールだね」
中居正広「ショートメール?」
池松壮亮「ショートメールが好きです」
ムロツヨシ「文字制限あるよね、あれ」
中居正広「長文はできないんだ?」
池松壮亮「長文はちょっとできない」
中居正広
「僕と一緒(笑)
LINE…アプリがちょっとできないかな。うん。何か残念…残念だね。(笑)
ちょっと、もうちょっとやった方がいいよね。
僕はもう年だからあれかもしんないけども」