徹子
「4年前、うっせぇわでデビューし、社会現象になった今日のゲストは21歳のAdoさんです」
徹子「あなたの声がとっても素敵な声だと思います」
Ado「え!嬉しいです、とっても。ありがとうございます」
徹子
「今年(2024年)の6月に国立競技場でライブを行ったADOさんですけれども、2日間で14万人以上の観客を動員したという映像がございます。
客席は見えてたんですか?」
Ado
「そうですね。あの実際にこのライブでは、私はちゃんとステージに立って、でもシルエットをみなさんに見ていただく形なんですが。
なので、私はちゃんとステージに立っているので、皆さんの姿はしっかり見えております」
幼少期
プリンセスのような子供
徹子
「デビュー前のことをちょっとお聞きしたいんですけど、子供の頃はどんな子でしたか?」
Ado
「子供の頃は、私は自分のことをプリンセスだと思っていて。
こう毎日全身ピンク色の服を着て、全身にフリルをまとって、毎日カチューシャをつけて。しかも、毎日違うカチューシャじゃないと嫌だと言って、親にとても迷惑をかけていました。
本当にプリンセスみたいな子供でした」
モタモタしている自分が嫌だった
徹子
「でもあのお声も、あなたはいろいろとおっしゃってたけれども、私はとても可愛い声だと思うんですけれども、コンプレックスはなかったですか?」
Ado
「いっぱいあったと言ったら、アレなんですけど。
やっぱり当時は声はそうでしたけど、あとはちょっと走るのが遅いですとか、給食の時間の間に食べきらなきゃならないものを、いつも1人だけ遅く食べてるみたいな感じで。
結構モタモタしている自分が嫌でしたね。
やっぱり、新しい自分になろうと。
もっとカッコいい自分になろうと。
それまでも、幼少期以降も思い続けてきたので。
そうですね。結構自分のコンプレックスに対しても、その殻を破りたいみたいな風には思っていました」
歌い手になるきっかけ
顔や名前を出さないなら出来るかも
徹子「なぜ歌い手になろうと思ったんです?」
Ado
「私はもともと歌を歌いたいとは思っていなくて、絵を描く方が好きだったので、将来は絵を描く仕事に就きたいのかなあ?と思っていたんですけれども。
小学6年生、12歳位の時に、いわゆる歌い手(テレビなど人前に出ず、インターネットなどでイラストを通して歌う人)というものを知りまして。
あ、こういった形で、いわゆる名前も本名ではなく匿名という形で歌を聴いてもらうのでもいいんだというのを知りまして。
私は勉強も運動も結構人よりできない方で。
そういう自分も…なんですかね。
そんな出来ない自分が嫌だと思っていて、日々悩んでいたのですが。
あ、この歌い手という形だったら、私にも出来るかもと思ったので、歌をやってみようと私の中で一筋の光が差したような感覚になって、歌を歌うようになりました。」
徹子「歌手になろうと思わなかったのはなぜですか?」
Ado
「そうですね。私のやっぱりこの姿が人前だったり、テレビに映るみたいなものだったり、写真を撮られてそれを色んな方に見ていただく。街中でポスターになるっていうのが想像できなくて。
あと声も。自分の声ももともと嫌だな、他の女子よりも声が低いなと思っていたので、なろうとは思っていませんでしたね」
デビューは高校生
歌手のAdoに気づかない身内もいたかも…
徹子
「あの、デビュー当時高校生だったAdoさん。
周囲の反応はどうでしたか?」
Ado
「そうですね。家族や友人は元々私の活動を知っていたので、おめでとうと快く応援してくれてて。
で、やっぱりこう、いざ世間の皆さんに認知していただくってなった時は、結構衝撃だったんじゃないかなと思います」
徹子
「当時のAdoさんが今のAdoさんだって知らない人もじゃあいらっしゃるわけ?」
Ado
「そうですね、たぶん。
いわゆる身内で私のことを知っている人が、イコールあのうっせえわ歌ってるAdoなんだってならない方も多かったと思います。
現実の私とうっせえわを歌ってるADOが結びつかなかった人もいると思います」
高校卒業後の1人暮らし
自立するということを実感
徹子
「高校卒業してから1人暮らしになって。
それで、初めての1人暮らしはどんなものでしたか?」
Ado
「そうですね。私はもともと都内生まれでしたので、こうなんか上京してドキドキハラハラみたいなこととはまた違ったのですが。
でもやっぱり今まで全然家事などを手伝ってこなかった子供だったので、自分一人で色んな自分の生活をするっていうことは大変ではありましたね。
やっぱり些細なことでも、あー、こまめに掃除をしないととか。あー、ちゃんとごみは出さないととか。あー、何か書類が届いてるから、書いて届けないととか。
自立とはこういうことなのかというのを、なんか改めて感じましたね。
癖で「ただいま」っていつも言ってしまって。
やばい。ただいまって言っちゃったみたいな。
だから誰もいないので、1人でお帰りも言うっていうことをしていました」
録音はクローゼットの中で
落ち着く場所であぐらをかいて録音
徹子
「なんかあの、ご自分のお部屋のクローゼットの中で録音することになったそうですけども、それはほんとなの?」
Ado
「そうです。もともとデビュー前もインターネットにカバー動画歌ってみたって言うんですけど、そのカバー動画が。
歌ってみたっていうものをインターネットにカバー動画を投稿していたので・
なるべく音がいわゆる跳ね返らない、反響しない環境で録りたいと思ったので、どこかな?って考えたときに、あ服がいっぱい置いてあるクローゼットの方がいい音が録れるかもと思って、そこからクローゼットで録るようになりました。」
徹子
「今でも録音は1人でクローゼットの中でなさるんですか?」
Ado
「それこそ、「うっせえわ」ですとか、自分のオリジナル楽曲はちゃんとしたスタジオで。
でもそれも1人で録っているんですけど。
それ以外のいわゆるカバー動画は歌ってみたというものは、まだ家のクローゼットで録っています。
恥ずかしい。これが今の家のクローゼットなんですけど。
ほんとはスタジオで録るのがいいんでしょうけど。
いや、家で録りたいっていうこだわりと私はクローゼットが落ち着くという変なプライドがありまして」
徹子「なんかあぐらかいて歌うのがいいんですって?」
Ado「そうです。スタジオで1人で録る時もあぐらをかいて録ってます」
徹子「確かにあぐらをかいていると落ち着くっていう感じありますよね」
Ado
「そうなんですよね。やっぱりすぐあの行き詰った時にすぐに寝っ転がれるので。
そのようにしてます」
2024年2月 14都市で世界ツアー
初めての海外が嬉しかった
徹子
「2022年のレコード大賞優秀作品賞を受賞した楽曲「新時代」は日本の楽曲で初めて、世界で最も再生されているチャートで1位になった。
世界中にファンがいるAdoさんですけど、今年2月から14都市で世界ツアーをなさったんですね?」
Ado「そうです。行かせていただきました」
徹子「初めて外国にいらしたんですってね?」
Ado
「そうです。初めて。
今まで海外行ったことがなく、今回初めてツアーで周ることになりまして。
私はずっと海外に行くことが夢だったので、同時に私の個人の夢も叶えることができて嬉しかったです」
徹子「何か美味しいものは召し上がりました?」
Ado「各地でいろんなものは食べましたね。
フランスだったり、ヨーロッパでは、現地のクロワッサンがすごくおいしくて。
結構忘れられないでいますね」
プライベート
お休みの日は1日中寝たり、1人で出かける
徹子「あの、プライベートのお時間は何をしてらっしゃるの?」
Ado
「そうですね。1日中寝てしまう日もありますし。
でもちょっと今日は出かけてみようかなっていう日は色んなところに1人で出かけたりします。
私はお台場がとっても好きで、お台場を1人で歩きに行ったり。
あとは買い物をする日もありますね。
こう可愛い雑貨が欲しいな、可愛い洋服が欲しいなっていうときは、おしゃれな場所に1人で行ってみたり。
1人で行動することが結構多いです」
好きな食べ物はお寿司
徹子「好きな食べ物は何がお好き?」
Ado「お寿司が一番好きです」
徹子「お寿司の中では何がお好きですか?」
Ado「マグロが一番おいしいですね」
徹子「私はね。こはだが好き。
でも、あなた、お友達が残したご飯も食べちゃうって聞いたけど、ほんと?」
Ado
「そうなんですよ。いわゆる友達がお腹いっぱいになっちゃったときですとか。
料理に苦手な野菜が入っていた。
そういう時に出くわしたときは、「じゃあいいよ。私が食べるよ」って言って、ムシャムシャ食べるって係をやっています」
好きな服装はフォーマル&ドレッシー
徹子「(H&M)好きなのいっぱありますよ。いらしたことある?」
Ado「H&Mは私も大好きで、たまに行きますね」
徹子「どんなお洋服が好き?」
Ado
「いやでも、今のイラストのような結構フォーマルなもの。ジャケットですとか。シャツですとか。
あと、シャツに合わせてリボンを付けたり、みたいなのも好きですし。
あの昔と変わらず、レースと基調としたものだったり、ドレッシーなものが好きですね。
カジュアルなものも着ますが」
徹子「じゃあ、買い物ホントはご一緒に行くと、気が揃っていいと思いますよね」
Ado「そうですね。H&Mだったり、いろんな所。すごい楽しそうだなって思います」
徹子「じゃあ、こんどあの本番離れたときにご一緒しましょ」
Ado「ぜひありがとうございます」
おまけ:「うっせえわ」を歌うコツ
徹子
「でもそれにしても、17歳の時にこの「うっせえわ」でデビューして、ミュージックビデオの再生回数は4億回を超えたというので。
「うっせえわ」を歌う時のコツとかってありますか?」
Ado
「えーと、そうですよね。
こう強く「うっせえ、うっせえ」と言うよりは、裏声を使って「うっせえ、うっせえ、うっせえわ」とこう意外と言葉が強い分、声色や声自体は、なんですかね。
こう優しくはないですけど、きれいな感じで歌うようにしています」