ミュージカルよりドラマより、バラエティーが1番好き
山崎育三郎「僕は実は、バラエティが1番好きで。上田さんも太田さんもホントに子どもの時からずっと見てて」
上田晋也「いや、そんなに歳変わんないでしょ。子供の頃からっていうほど」
山崎育三郎「え?歳変わりますよ」
上田晋也「いやいや、歳変わるけど、子供の頃からじゃないでしょ?」
山崎育三郎「子供の頃からですよ」
上田晋也「今おいくつ?」
山崎育三郎「38(歳)です」
上田晋也「子供の頃からだね」(笑)
山崎育三郎「そうです(笑)」
上田晋也「まあ、山崎さんそうか。そんな離れてるんだっけ?」
山崎育三郎
「そうですよ。上田さんの僕はリチャードホールが大好きで。全部観てましたしね。
だから、ミュージカルよりもドラマよりも何よりも、バラエティをずっと見て育ったんで。
大好きなんですよ、バラエティが。
もう「おしゃれシリーズ」も上田さんの後…。
(上田さんから)引き継いで、なるべく事前のゲストの情報は入れないようにしてます。(笑)
なるべく新鮮な気持ちでゲストと向き合う…」
上田晋也「(笑)」
おとなしかった4兄弟の3男
母親が心配して歌のレッスンへ連れて行き…
太田光「でも、ミュージカルってすごいよね。日本人でミュージカルってさ」
上田晋也「何を見てそう思ったの?幼少の頃」
山崎育三郎
「あ、幼少の頃はそのー母親がすごい歌が好きで。それこそミュージカルが好きで。
まあ、よく連れて行ってもらったんですよ、観に」
上田晋也「へえ~。最初っから馴染めました?」
山崎育三郎
「最初はあの、子どものミュージカル。
それこそ『アニー』っていう。
それを見たときに、まずCDを買ってもらって。
僕は人前が嫌いだったんですよ、元々。
そうなんです。すっごい大人しくて。
まあ、今でも根はシャイなんですけど。
だから僕、男4人兄弟なんですよ。
で、三郎。育三郎なんですけど、3番目なんですけど」
太田光「あ、育二朗っていうのがいるわけ?」
山崎育三郎
「雄一郎です。ゆういち(一)ろう、れいじ(二)ろうがいて、まあ育三郎でこうし(四)ろうということで。
男4人なんですけど。
はい。それで、家の中でも、兄弟の中でも、いっつも大人しくって。暗~い子で。
それで、すごい母親が心配してて。
で、なにかこの子に自信をつけさせたいというので、近所の歌のレッスンに連れてくようになるんですけど。
そのきっかけが、アニーを観に行って、CDを買ってもらって。
その中にカラオケが入っていて、そのカラオケを流しながら自分の部屋で歌っていたと。
で、その声がまあ子どもの声なんですけど、すごく美声で、音程がいいと、母親が思ったらしくて。
キッチンから「あれ?あのいつも喋らないいっくんが歌ってる。
あの子もしかしたら歌いいかもしれない」ってことで、近所のスクールに連れてって。
で、そこで3年生から歌を習い始めて。
で、すぐに全国童謡コンクールっていうのがあって。
で、そこであのー「カラスなぜ鳴くの カラスは山に~」を歌いました。
で、これを歌ったら、審査員特別賞というのをいただきました。3年生で]
アメリカ留学
学内たった1人のアジア人でいじめにあい…
「で、あのー僕高校から音楽大学の付属高校に入ったんですよ」
上田晋也「へえ~。今その時代の同級生とか。今このエンタメ業界でやってる人も結構いるんですか?」
山崎育三郎
「あ!だから、え~っと。
音大の後輩で言うと、生田絵梨花ちゃん。乃木坂の。
乃木坂の生田さんも…彼女はピアノ科。ピアノ科でとかそういう方はいらっしゃいますけど。なかなか難しいですね。
で、途中アメリカにも留学しましたね」
上田晋也「アメリカは何しに?」
山崎育三郎
「アメリカは、あのウチ兄が一郎、二郎が留学してて。
長男もえっと高校と大学アメリカに行って…」
上田晋也「それはやっぱ歌の留学?」
山崎育三郎
「自分はえっと合唱部が強い高校ではあるんですけど、一般の高校で。
2000人生徒がいて、僕だけアジア人っていう。すごい田舎町に留学して」
上田晋也「やっぱ肩身狭いの?」
山崎育三郎「いやいや、もうそんなどころじゃないです。もういじめられて。差別もずっとあって」
上田晋也「どういうイジメがあるの?」
山崎育三郎
「登校初日。もうホストファミリーのママに車で送ってもらって。
「じゃあ、いってらっしゃい」って、青いロッカーが並んでるところ1人でクラスどこだっけ?って歩いてたら、前からまあ4~5人のビフが…バックトゥザフューチャーのビフ。
こんなの(大きくてガタイがいいヤツ)に囲まれて。で、もう投げ飛ばされて。
そうですよ。ドンって。
「この日本人」って言われて。
で、そっからもう歩いてたら、パンって頭叩かれるし、毎日。毎日ですよ。
で、3か月ぐらい1人でいて、毎日。
だから、トイレに隠れてて、いつも。
もうこれじゃもうダメだと。これで終わっちゃうと」
ダンスパーティーがきっかけで終わったイジメ…真ん中で踊る中「IKU!」コールが響き渡り…
「で、3か月くらい経ったときに、ポスターが貼ってあって。
それがダンスパーティーが金曜日の夜にあると書いてあって。
これもし参加したら、なんか変わるんじゃないかと。
一応12歳からミュージカルで踊ってるんで。」
上田晋也「よくそこ行こうと思ったね」
太田光「いや~スゴイ勇気だよね」
山崎育三郎
「いや~でももうなんか変えないと。
これはもうずっとこのままだと思ったんで。
で、まあ1人で参加するんですよ。
そしたら、カフェテリアで500人くらい生徒が集まってダンスパーティー
で、ずっと見てると、アップテンポの曲になると、この500人が円になるんですね。
で、この円になって、みんなでリズムとりながら、ダンスが得意な子1人、クラスの人気者が真ん中1人で踊るという流れができた。
メチャクチャ盛り上がってんですよ。
もし、自分があそこで今1人で踊ったら、変わんじゃないかなと、この環境から。
覚悟を決めて行こうと思うんですけど。
僕はジャズダンスしか踊ったことがないんですけど、HIP HOPが流れてたんですよ。
でも、関係ねぇと。もう行ってやると思って、それで「うわーっ」って言いながら、「よっしゃー」って言ってバーッって行って。
500人かき分けて真ん中パンッって立ったんですよ。
そしたら、みんな静まり返ったんですよ。「は?」みたいな。
ジャパニーズなんかやってるよみたいな。
でも、出ちゃったもんだから、やるしかないと思って。
HIP HOPに…「yo !yo!」に合わせて。
もうジャズダンスをこうやって踊ったんですよ。
ハッ!ハッ!ハ~ッって(笑)
そしたら1人女の子が「IKU!」って言ったんですよ。
クラスが一緒だった子だったんで…らしいんですけど。
その子の「IKU!」を合図に、500人が、「IKU!IKU!IKU!IKU!‥‥」」
太田光「え~すごい」
上田晋也「おお。おお。映画化したいね~」(笑)
太田光「ほんとだよね」
山崎育三郎
「もう、もう、ほぼ涙目になりながら、僕はもうその間ずっと踊り続けて。
それ終わったらみんなブワーッと(自分の所に集まって)来て。
こうこう(自分の肩を叩いたり、ハイタッチしたり、肩を組んだり、ハグする仕草をする育三郎さん)」
上田晋也「良かったぞと」
山崎育三郎
「グワーッってやって。いやもうそっから1日で全て変わって」
太田光「え~!!劇的!」
上田晋也「次の日からもういじめられもしないんすか?」
山崎育三郎「いや、もうビフもハグしに来ましたからね。「お前聞いたぞ」と」(爆笑)
上田晋也「うん。ソイツどういう感情でそれ。いやいやいや、お前今までの気持ち教えろやって話だよね」(笑)