どんな時でも先輩がおごる吉本ルールはおかしい!
かまいたち濱家
「YOUさんってあの、僕ら世代というか若手とかとプライベート絡みあるんですか?メシ行ったりとか。かわいがってるっていう言い方あれかもしれないですけど」
YOU
「ああ、もう可愛がって(笑)…なんか小籔(千豊)さん全然年下なのに、かわいがってもらってるし。
小籔さんはなんかお仕事こうさせていただいたりするご縁があるので。
年下だけれど、芸歴先輩ですし。
で、私も吉本の先輩たちに育てていただいたところあるので。
なんでか、あんなに活躍してらっしゃる小籔さんも、やっぱり私がごちそうするのかな…とか。
だからこの(かまいたち)クラスもそうですけど、もう私なんかよりよっぽど活躍していらっしゃる。
後輩なだけで、先輩って一生おごるじゃないですか?」
濱家「え、それってやっぱちょっと「え?」って思うんですか?」
YOU「思いますよ!」
山内「え、YOUさんと小籔さんが行ったらYOUさんが払ってる?」
YOU「私です…。それは、大きな疑問です」
濱家
「それでもめっちゃ失礼じゃないですか?
YOUさんとメシ行って、「あ。僕出します」ってめっちゃ失礼じゃないですか?」
YOU
「「そう?ありがとう!ごちそうさま!」って言う。
私芸人さんじゃないのに、吉本ルールにのっとって。
もちろん、いまだにごちそうしていただいたりするの。お兄さん、お姉さんたちに。
そりゃあ、私もやらなきゃって思いながら。なんかな~って思って(笑)」
濱家「YOUさん吉本って思われてる感じありますね?」
YOU
「その、変な言い方ですけど、そのかまいたちよりあきらかに収入の低い先輩もいらっしゃったりするじゃないですか。
「それでも絶対なんですか?」って言ったら、「はい!」って言われたことあって(笑)」
濱家「そうなんですよね」
山内「絶対なんすよ」
YOU「先輩さんだと、どんなにその先輩が困っていようが、「ごちそうさまでした」って言うんでしょ?」
濱家「そうなんすよ」
YOU「どうかしてるよね」(笑)
濱家
「まあ、普通に考えたらそうやなぁ。
だから、現場終わりYOUさんから、「今日ご飯行かない?」みたいなことってあるんですか?」
YOU
「いや~ないですないです。
あ、ほんとにだから、小籔さんだったり(藤井)隆だったり、分かんない…フット(ボールアワー)とか、ほんとに親しい人は言う時あるかもしれないけど…」
藤井隆さんには自分から連絡先を聞いた なんか面白い人
山内「藤井さんってほんとに一番最初なんなんすか?」※20年来の親友
YOU
「(藤井)隆は、1個…何だっけ…。
ウンナンさんが別チームに分かれて、ロケをする番組が、夜やってて。
で、たぶん同じチームになった時に、「おはようございます!吉本新喜劇の藤井隆と申します!番組中なんか失礼な発言があると思いますが、よろしくお願いします!」
って言った時に、「失礼は困るわ」って言ったら…言って仲良くなりました。(笑)
なんか彼が27,8だった気がします」
濱家
「それは藤井さんがなんか「ちょっと~!」みたいな感じで返してきて仲良くなったみたいなことですか?じゃなくて?」
YOU「「えっ…」って」
山内「藤井さんがびっくりしたんですか?「失礼は困るわ」って…」
YOU
「って言ったら、びっくりしてました。
で、私はなんか面白い人だったから、「連絡先教えて」って。
あんまりそんなに自分から言わないんだけど、とても興味が湧いて、仲良くさせてもらいました」
濱家「ないやろうなぁもう。でもYOUさんから電話番号聞いてもらえるような出来ごと」
YOU「いやいや、もうだってなんか…。あっ…アメ食っていい?(笑)」
山内「はい、どうぞ」
濱家
「YOUさんんって昔からそのスタイルっすよね?そのままYOUさんやってるっていう。
スタイル崩してない感じ、めっちゃします」
YOU「スタイルも何も。だって、何にもできないし…(笑)」
芸能界に入るきっかけ
モデルを始めたのが始まり(17歳)…そこから歌、ラジオ、テレビへ
山内
「ちょっと待ってください。最初スカウトなんですか?YOUさんって。一番最初なんなんすか?」
YOU
「最初だから、モデルみたいなのを17くらいに始めた。
その時は、バブルだったので、ほんとに東京は石を投げるとモデルに当たるっていわれるくらいに増殖したんですね。
で、質が1番悪い時代。バブルで、仕事がいっぱいあるから。
そこで入って…
「ラジオやれ」って言われて。「歌を歌え」って言われて。
色々やってるうちに、『ヤンタン』ですね。
(※ヤングタウン木曜日:1990年に放送されたラジオ番組。ダウンタウンがMC、YOUがアシスタントを務めた)
ダウンタウンさんとラジオをやって。
で、「ごっつ(ええ感じ)」が始まるっていって呼んでいただいてからのテレビですね。」
ダウンタウンとのラジオは地獄…
8週間しゃべってくれず…
山内「ラジオでいきなりダウンタウンさんと共演なんですか?」
YOU
「はい。「おもしろいダウンタウンの人とラジオだ」イェーイって出かけて。
まあ、地獄です…」(笑)
濱家「え、やっぱ、そこまででした?怖すぎってこと?」
YOU「あ、しゃべってくれなかったです。8週間くらい」
山内「ラジオで?」
濱家「オンエア中にですか?」
YOU
「生放送…。お2人がもう24歳位?もう~すごい。
で、大阪弁だし、ちょっと半分何言ってるか分かんないし、怖いし」
濱家
「え?喋ってくれないって言うのは、YOUさんが喋りかけたら、喋るけどってことですよね?
はさむこともなかったってことですか?」
YOU
「はさめる隙間はなかったです。あの、素人が。
で、今田(耕司)君だったんですよ。
だから、ダウンタウンさん、私、今田(耕司)くん。
今田さんもはさめなかったですね。
まだ20歳、21(歳)くらい。
もう誰もしゃべれない」
血尿が出るほどのストレスに
YOU
「それで、2か月なんて、8回ありますよね。
6週目ぐらいから血尿が出まして。」
濱家「ストレスで?」
YOU
「はい。胃潰瘍です。
もうだから、木曜生放送だったんで、水曜からお腹が痛くて。血尿で。
その頃にやっと喋ってくれるようになって。
浜田さんが最初に喋ってくれて。
だから最初は、初回何も知らずに始まって。
初回なんで、なんか「あ、今日から新しいアシスタントのYOUさんです」みたいなのあると思ってるじゃないですか。
20分してもない。30分しても…こうお2人(でやってる)。
で、CM入ってもこっちも見ないし。
で、中のスタッフさんとは「わっはっは」。
それで30分位にもう脈絡もなく、「すみません!自己紹介していいですか?」ってバカだから。
バカにしかできないじゃないですか」
濱家「まあでも、それぐらいでいかんと入れないですよね?」
山内「切り込んで」
YOU
「いかんとっていうか、切り込んでっていうか、もうそれも分かんなくって。
言ったら、浜田さんが「チッ!したらええやん」つったんですよ」(笑)
濱家「怖すぎるやろ!」
YOU
「初対面ですよ。初対面の23歳か24歳の女子に。まあ、タメなんですけど。
大きな舌打ちを、私初めてされたんです。
そんな出会いだったんでもう、ダウンタウンさん以外の人はみんな優しく見えました。
今もですけど」
濱家「今の浜田さんとか見たら、「ウソつけ!」とか思うんですか?」
YOU
「そう。だからなんか、(ダウンタウン)デラックスとかで楽屋にいるじゃないですか?
そうすると、若~い子が「おはようございま~す」って言うと、「おうっ!」とか言うんですよ。
私が舌打ちしてます。(笑)
「いいわね!アナタ」って言います。「うらやましいわ」って言います」
その後、テレビでもダウンタウンと共演…他の人が要らないくらい面白い2人だったから
山内
「じゃあ、ごっつ(ええ感じ)が始まった時に、YOUさん声かかったのは、ちょっと嫌っていうか…「えっ!」ってなったんすか?」
YOU「あ、ううん」
濱家「8週後以降は、まあちゃんとラジオ楽しくみんなで?」
YOU
「そうなんです。で、背中をみるようになって。
なんせ、一番面白いと思っていたので、テレビ見て。
そっからはもう、可愛がっていただけるようになって」
濱家「その8週はなんやったんですか?」
YOU
「いやだから、お2人も、もうお若いし。
あとやっぱり、2人とも別に人見知りじゃないですか。
松本さんなんて特に。
だからなんか、悪意とかよりも、他の人間なんていらないぐらい面白いわけで。
だから別に、構成としてはいるんですけど、「どうだい?」なんて聞くようなもう意味もないし。
「一緒におるんやな、この曜日は」ってなって…。長かったです」
濱家「でも、ピリついてたんやろうなごっつ(ええ感じ)も」
山内「な?噂はよく聞きますね」
YOU
「でもそこしかテレビ知らないので。全部こういうもんだと思っていたので。あとが楽でした」
濱家
「ほんまにだから、“ごっつ”でてるときは、そこまで他のバラエティとかテレビにはそんなに出ずですか?YOUさんは」
YOU「大変でしたので。他に…他のテレビなんて考えたこともなかったです。そういえば」
濱家「えぐいなぁ。俺ホンマちゃいますね。今の芸能界と。バラエティと」
YOU
「ピリピリしないじゃないですか(笑)。
まあ、さんまさんだとか先輩あれしたりしたらするときありますけど、もちろん。
でも、こういうのは(今のようなトークしたりする番組)同じでしたよ」
山内「その帰ったりしてたって噂を聞いて」
YOU
「パッてみて、帰ったりしてましたよ。
「これじゃできないね」って言って。
何千万円が吹っ飛んでました。
こんなこと言っていいの?
でもなんか、それもダメだったらやらないじゃないですか。
そういう時代でした。」