【A-Studio+】俳優 松本若菜さん「俳優 佐藤健さん&家族の登場に涙」(2024年7月放送)

俳優(女性)

22歳 「仮面ライダー電王」(2007~2008 テレビ朝日)主演佐藤健の姉役でデビュー

2017年 映画「愚行録」で助演女優賞を受賞するまでの10年間は下積み時代が続き…

2022年(フジテレビ)ドラマ「やんごとなき一族」で一躍脚光を集めた。
ヒロイン土屋太鳳に嫌がらせする義理の姉を演じ、大ブレイク。

その怪演ぷりは松本劇場と話題になった。

その勢いはとどまることなく、現在放送中の火曜ドラマ(TBS)「西園寺さんは家事をしない」でも仕事はバリバリやるが家事は一切しない。
38歳独身女性の主人公に大抜擢。

 

藤ヶ谷大輔
「すごくうれしかったのは、僕もそうでしたけど、A-Studioに出るのが夢だったっていう」

松本「いや、もうほんと。ほんと夢でした」

笑福亭鶴瓶
「いや、そう聞いて、いつも本腰入れてるんですけど、ちょっと長めでしたね。色々調べたのが。それで、やっぱりね。え、この人も出てくれる。この人も出てくれるって言う事になりましたね」

松本若菜「えーー!?そうなんですか?えええええ」

笑福亭鶴瓶
「でもまあ、こうちゃんと世間が分かるようになったって言うのはやんごとくらいから?その前からちょっとあって?」

松本若菜
「そうですね。でも、やっぱり世間にちゃんと顔が認知されたのはやんごとですね。」

藤ヶ谷
「これってでも演じる時に、松本劇場とかそういう風になったらいいなってことは、全くじゃないですか。」

松本
「全くです。やっぱりね。このあの太鳳ちゃんが主演ってことで、太鳳ちゃんをいじめ抜く兄嫁っていう役だったので、もう日本中から嫌われようっていう。もうその一身でしたね。」

 

地元で奈美悦子さんに声をかけられ芸能界へ

鶴瓶「これになるまで、2022年になるまで、どのくらいかかったの?」

松本「そうですね。えっと、15~16年?」

鶴瓶「すごいな。それで出てくるっていうのは。
22でしょ?こっち出てきたのは。」

松本「はい、そうです」

藤ヶ谷「そのきっかけっていうのは何ですか?芸能界」

松本
「はい。私は鳥取県が地元なんですけど。はい、米子市
その米子に奈美悦子さんがいらっしゃってて。
でその時に私学校帰りで。
駅前にある商業施設…当時サティだったんですけど、「サティに奈美悦子来てるよ」みたいな、周りの学生たちが。
「え、じゃあ会いに行こう!握手してもらおう!」みたいなので、握手してもらって。
でその時に「芸能界興味ない?」っていう風に声をかけていただいたんですけど」

藤ヶ谷「これで、2つ返事ですか?行きます」

松本
「もうその時は、「芸能界興味ない?」って言われて「あるある!」って言っちゃったんですよ(笑)。でもまさかそんな…。
「ありますあります」って言うので。まず「見に遊びにきたら?」っていう風におっしゃっていただいて行ったら、だんだんだんだんと現実味が帯びてきて、最終的に私が怖気づいて、「やっぱりやめます」って言って。

私、高校卒業してすぐ就職したんですけど、20歳も超えて、周りもみんな結婚。何なら子供(もできて)。
そんな中で自分の一生を考えた時に、もしかしたらあの時声をかけていただいたのがもしもまだ私にできる仕事だったなら、年齢的にもこれがラストチャンスなのかなと思って、22の時に東京に行って、それで住むアパートをすぐ決めて。」

鶴瓶「親に言わないで?」

松本「言わないで行きました。」

鶴瓶「親も…お父さん怒るやろ、そんな」

松本
「もう、めちゃくちゃ。
最後の最後まで、「断るなら今だぞ」「引き返すなら今だぞ」ってずーっと言ってました。」

藤ヶ谷「すごい厳しかったんですか お父様は?」

松本「めちゃくちゃ厳しかったです。」

鶴瓶「お父さんも、大工さんやもんね?」

松本「あ、そうです。大工です」

鶴瓶「まあ、職人やからね」

松本「そうですね。たくさん怒鳴られましたし。うーん。」

 

母に「アンタは普通やで」と言われていた

女の子

鶴瓶「でも、そうでもないで。ちゃんと可愛らしい人やで、お父さん」

松本若菜の家族を取材(父、母、長女ひろみさん、次女ゆかりさん)

家族と鶴瓶さん、藤ヶ谷さんが一緒に写ってる写真を見て…

藤ヶ谷「チャーミングなお父さん」

松本
「(鶴瓶さんと父が腕を組んでる写真を見て)やめて(笑)。
(鶴瓶さんが母の肩にてを回してる写真を見て)きゃあ(笑)うわっ、涙出てきた。嬉しい~。やだあ(泣)。」

鶴瓶
「お母さんもすごい人。あのねいつも可愛らしいやろ、子供のころから。
かわいいって言われたら、この人ほんと調子乗ると思うから、絶対アカンよと。アンタ普通やでって。言われてたな?」

松本「そうそう、そうです。」

藤ヶ谷「子供ながらに言われてたのって記憶に残ってるんですか?」

松本
「すごい覚えてますね。将来はじゃあなんかモデルさんになれるんじゃない?みたいなことを言ってくれる人とかもいた中。
それで家に帰って、「お母さん、こう言われた」って言ったら、「何言ってんの、アンタ。そんなの誰だって言うんだから。調子乗んじゃないよ」っていう風に言われて。」

鶴瓶「ちょっと、ティッシュ持ってきてあげて」

松本
「もう、やだ~。なんで親が出てきただけで泣いちゃうの。もう、ダサい。すみません。ダサいよね。いや、こんなもうだって。まさかです。」

鶴瓶「お母さんはまた松本家の常識っていうか。お母さんも厳しいと思うね?」

松本
母も父も10代の頃とても苦労してるので、余計に私が東京出ていくっていう時も「若菜は3人姉妹の一番末っ子で甘えん坊だから、世間の荒波じゃないけど、一回世間を見てみるのも私はいいと思う」っていうのを最終的には言ってくれて。」

鶴瓶「あとの2人のお姉さんどんな言わはったん?」

松本
「うちあの、田舎なんで、家を継がないといけない。あの何か家が経営してるとかじゃなくて」

鶴瓶「名前を継いでいくというね?」

松本
「そういうことです。お墓を守っていくとか。
そういうので、誰かが継がないといけないってなった時に、一番上の姉はあの結婚して子供も生まれて、実家を出た身として、「いいんじゃない?」って感じでした。
2番目は、もうあの「いいよいいよ。私婿連れてくるから、アンタ出なよ」っていう風に言ってくれて。で、ほんとその数年後に三男坊の三男と結婚して、その人が実家に入ってくれて。」

 

「辞めたい」と言った時 信じていた母

道

鶴瓶
「でも、考えたら東京やで。それもすごい荒波やで。
だから、俺この時言うたんやけど、時間はかかったけど、ここまで出てくるいうのはほんま一回褒めたらなアカンでって言うたら、お母さん「うん。褒めてやります」言うてたよ。

藤ヶ谷
「お父様とは違う強さですよね、お母様も。それこそ一度ちょっともう辞めようかなってお母様に電話した時に、お母様のなかでは、「いやこの子は最後までやり切る子だ」っていうのがあったから「あっ、そう。ふーん」って言った」

鶴瓶
「そう言うてはったんやで。絶対やめる子じゃないから、「うん、わかった」ってしか言わなかったって。
ごめんごめん。泣かそう思うて言うてるんちゃうで。
俺らも泣きそうやったもん、それ」

(松本涙)

 

学生時代からの友人が登場

小学校からの友人 あいさん と高校からの友人 ゆかさんが藤ヶ谷さんと一緒に写っている写真を見て…

松本
「うそ~。嬉しい~。(ゆかさんについて)大丈夫でした?絡まれたでしょ?」

藤ヶ谷「めちゃめちゃ絡まれました」

松本「ほらね~。もうさ~」

藤ヶ谷
「こんな経験初めてです。まずですね、嗅ぐし。
「あ、やばい!本物本物!」って近くに来るまでに5分以上かかったんですね。で近くにきたら、次なんか手震える~ってなって。
次緊張でのど渇く~って言って飲み物飲んで。
飲んだらリップ塗りたいって感じでまたリップを塗りに行かれて。
だから、取材まで15分位かかりました」

松本「そんな人なんですよ~。」

藤ヶ谷「始まったら始まったで、そのブレスレットくれとか。」

松本「ほんとそういうタイプ」

藤ヶ谷
「なんか、すっごい楽しかったですよ。
色々思い出とか聞いたんですけど、でもなんか自分(藤ヶ谷さん)に会った時に全部とんじゃって。
でもなんか唯一言ってた「あれだ!」って言って。
あの自分の頭皮の臭いをかぐとき。
私はこの残り香をふわってやって嗅ぐと。
でもまーちゃん(松本さん)は、指でこうやって(頭皮をこすって指を鼻に近づけて)嗅ぐ。
なんだそのエピソードって」

松本「ゆか、私女優だからね。そういう話やめて(笑)もう」

藤ヶ谷
「でもテンション感はよく3人とかでいるって言うから。テンション感はみなさんと(一緒)?」

松本「はい。あんな感じです。もうずーっと一緒なんで、この2人と。はい。」

藤ヶ谷
「学生の時から、とにかくすごい綺麗で可愛かったけど、とにかくふざけてばっかだから、男性にはモテなかったと。」

松本「そうなんですよ」

藤ヶ谷「もう、すぐふざけたくなっちゃうんですか?」

松本
「ふざけたくなっちゃうんです。なんかこう例えば好きな人の隣に行って、こう(可愛く女の子っぽく)するのができないんですよ。見てるから。あの子たち(親友2人)が(笑)」

 

仮面ライダー電王で共演した佐藤健さんが登場(写真)

藤ヶ谷「デビュー作が一緒でしたよね?」

松本
「そうです。(佐藤健が)弟役(当時17歳)で、私姉(当時22歳)で。
たけ…いいのかな?たけちゃんって呼ばせてもらってるんですけど。
たけちゃんもほぼほぼデビューで、私は完全なデビューで。
彼まだ高校生だったから。」

鶴瓶
「そのだけど、昔から全然変わってないし、照れ屋やから。
こんなん(変な顔)したりとかばっかりするっていうのは言うてたね。
それで、この間ぱっと訪ねて行ったんちゃうの?楽屋かどっかに。」

松本「あー、そうですね。ちょっとはい。近くに行った(から)」

鶴瓶「その時のテンションでいったら、ものすごく冷たくされたって言うてたよ」

松本「逆!逆!(笑)逆!逆!(笑)違いますよ。もうだって、それこそ…」

藤ヶ谷「何年ぶりって感じですか?」

松本「はい」

藤ヶ谷「でも、感覚的には、戦友ですか?」

松本
「もうなんかこんなこと言ったらおこがましいんですけど。
やっぱりなんか弟っぽい感じ?なんですよね。
だから…勝手にですけど、必ず出る作品は、ほんとに失礼ですけど、姉心というか。観たいと思ったし。」

鶴瓶「ほんで、芸人と健仲いいから。あいつ(千鳥大悟)と行ったよな?ご飯食べに」

松本
「そう。(千鳥の)大悟さん。そうなんですよ。誘ってくれて。
それでその時かな?ほんとに久しぶりにちゃんとたけちゃんとも喋れて。

で、大悟さんもあのMBSの(情報バラエティ番組)「せやねん!」っていう番組で、当時レギュラーされてて(松本は2007~2009年に順レギュラーとして出演 当時24歳)。で、私も月2回位かな?準レギュラーみたいなさせてもらって。

その久しぶりにお会いした時に、あの「せやねん!」で一緒だったって言ったら「若菜ちゃん本当によかったね~」っていう風に言ってくれて。なんかもうジーンときて。」

鶴瓶「そういうのもたけはよう知ってて。優しいよね、それ」

松本「めちゃくちゃ優しいんですよ。」

鶴瓶「それで、やんごとなきの時に、ぐーっと色々来て松本劇場って。ものすごい嬉しかったって言って。」

松本「そうですか(頷きながら泣)?もう私だめです。すぐ泣いちゃうからやめてください。」

藤ヶ谷
「仮面ライダーのお芝居の練習みたいなのをなんか友達とやりました?一番最初のセリフ。なんか「ちょっと待って。今コーヒーが最後のお仕事しているところですから」ってそれ(友人の)ゆかさん全部覚えてて」

松本
「また出てきたじゃん。なんか、すぐしたがるんですよ。なんとかごっこみたいなのを。よく2人でCMとかやったんですけど。

例えばこういうお花があったら、「一輪の花 綺麗!」みたいな。「松本生花店!」みたいな。そういうのを撮って遊んでたんです。
「じゃあ、次ゆかちゃんもやって」みたいな感じで。」

藤ヶ谷
「だから、なんか経験積んでるし、なんか私も本気でいけるって。タイミングと作品さえ決まれば。
あと、ほら飼われている猫ちゃんのお名前「もずく」じゃないですか?それゆかさんがもずく工場で働いてたから?」

松本
「はい。そのゆかがさっき見て分かる通り、めちゃくちゃ肩幅が狭いんですよ。「え?もずくじゃん。ゆかちゃんじゃん!って思って。
で何度かこの子にペットショップで会ったんですけど、なんか勝手に自分の中で、もう「もずくもずく」って呼ぶようになって。」

鶴瓶
「でも、あんた器用やな。もずくの刺繡やってったやんか。これほんまにしたのって言うくらい(すごい上手)。」

松本
「いや、あの友達に刺繍やってる子がいたんで。そのキット。何が必要かっていうのを聞いて。あとはもうYouTubeで見て。あ、こんな感じかなみたいなので。」(スタジオ「え~」)

鶴瓶「大工継げるよね」

 

最新作のドラマで主演に抜擢

松本若菜主演ドラマ「西園寺さんは家事をしない」

鶴瓶「でも、次のドラマの主役やで」

藤ヶ谷「これドラマとしてはどんな内容なんですか?」

松本
「バリバリキャリアのある女性が、家事のお助けアプリみたいなのを作ってる会社に勤めてるのに、その人は家事をしない。家事をしないのにはちゃんとした理由があって。昔のトラウマだったりとか、松村北斗くん演じるくすみくんがシングルファーザーで、娘のルカちゃんと一緒に。ひょんなことから一緒に住むことになって、偽家族を作っていくっていう」

藤ヶ谷
「これってマネージャーさんから聞くわけじゃないですか。次主役でって。そん時、一番最初ってどんな気持ちですか?」

松本「「またまた」です。」

藤ヶ谷「きた~!って言うより、何を言ってるんだと。」

松本「何を言ってるんですか?冗談ですよね?みたいな」

鶴瓶
「で、その年やから、またそこに巡り合えるものがあるから、だから今やからよかったやろ逆にね」

松本「そうですね。ほんとにそう思います」

 

役者人生を救ってくれた 映画「愚行録」

家族

鶴瓶「映画で賞とったんは、出てきてどれくらいなの?」

松本
10年。10年でした。「愚行録」(2017)ですね(第39回ヨコハマ映画祭 助演女優賞を受賞。当時32歳)」

藤ヶ谷「これってやっぱりこう、転機になりましたか?」

松本
「めちゃくちゃなりました。自分がずっと思い悩んでた。その、20代。
こうついつい調べちゃうんですけど。
あ、これに出た人とこれに出た人と一緒だったんだみたいな。
あー、私って記憶に残らない芝居しかできないんだなみたいな感じで。
記憶に残らない顔なんだなあ。
記憶に残らない声なんだなあって思ったら、すごく悲しくて
一生懸命あんなに身を削ってやったつもりなのに、なんか自分のやってること何なんだろうとかって思う事もありましたし」

鶴瓶
「で、この監督は、石川(慶監督)さんだな。ものすごいダメだしでたでしょ?」

松本「めちゃくちゃ出ました。はい」

鶴瓶
それでもずっと立ち向かってくるって。この子ってすごいなって言ってん。
この人(石川監督)すごい素敵な人やね」

松本「ねえ~。もうしかもさ。もう。今作品中ですよ」

鶴瓶「でも、この人めちゃくちゃ素敵」

松本
「そう~。めちゃくちゃ、本当に素敵な方なんです。嬉しいです。
私本当にこの愚行録の役に本当に救われたので。

ずっとね、あの埋もれてた一役者…じゃないんですけど。
なんか評価してもらえたっていうのが、まだ続けられる。続けようって。
この世界にいたいって思えたものだったので」

藤ヶ谷
「タイミング的にも、監督も「あ、俺も監督無理だろうな」って思ったチャンスがここだった。だからこれ失敗したら最後だし、お互いそこが合ったのかな。
もしこれがダメだったら、女優辞めるかもしれない。監督辞めるかもしれない。お二人が話し合って」

鶴瓶
「だから自分にとっての特別な役者やって言うてた。ほんまに。
だからもう一本ほんとにみんなの記憶に残るあのいい作品をとりたいって言うてた

藤ヶ谷「中途半端なタイミングで呼べないって」

松本
「逆に思ってたんですよ。石川さん、何で呼んでくれないのってずっと思ってたんですよ」

鶴瓶「そうか。オーディションで落ちたって思ってたって」

松本
「うーん、石川さんなんかどんどんどんどん素晴らしい監督にさらになっていかれてる中で。その愚行録に出てらっしゃるなんか他は呼ばれてるのに、私呼ばれてないから、あーなんか石川さんにはハマらなかったのかなって。なんかまさかでした」

鶴瓶「だから、もう中途半端では呼べないって。嬉しいやんか、そんな」

松本「まさか。ほんとに(感動)」

 

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