春日俊彰
「今週は嬉しいお知らせがございますよ。常連客の若林さんがね、またお店に戻ってまいりました。お待ちしてましたよね。いない間はね板倉(インパルス板倉俊之)さんに」
若林正恭
「板倉さんに本当に大きな貸しを作ってしまったと思ってますんで。相当やってくださってましたから」
春日「本当にね、板倉ショーをね。各コンビはね、本当に気を付けてもらいたいですよね」
若林
「うん。なんかやけにテンポ良く回すね、なんか(笑)。
でちょっと良かったんじゃない?その経験が。独り立ちしたっていうか」
春日
「やっぱりまあ、自分では自覚無いですけども、やっぱり危機を乗り越えると人は強くなるんだろうね」(笑)
若林「ハハハハハ。いや、普段からその感じでやってくださいよ」
春日
「まあ、あとそうですよ、若林さん。
休み明けにね、私もびっくりしましたけども、赤ちゃんをね、抱えて戻ってくるっていうね」
若林
「正直ね。何でもかんでもラジオで発表するっていうのに飽きてたんですよ。
俺狙ってたの。あちこち(オードリー)で誰か子どもの話した時に、しれっと入って、ここで急に春日にぶつけるっていうのをねらってたんだよねー。
でもなんかこう、コロナで休んだりした流れで、まあ今日しゃべった方がいいなっていうのがあったから。
狙ってたのよ。平子さんとか来たときにしれっと自分の子供の話するって。いいでしょ?なんか」
先輩黒沢さんと初めてのご飯「1回も目が合わなかった」
若林「ハリセンボンってさ、NSCなの?」
近藤春菜
「そうです、そうです。黒沢さんが(東京NSC)4期生で、私たちが(東京NSC)9期生なので」
若林「じゃあ、5年後輩なんですか?」
近藤春菜
「そうです。先輩からお洋服頂いたりするじゃないですか?
初めていただいた方が黒沢さんなんです」
春日「黒沢さんそれ覚えてます?」
黒沢かずこ
「覚えてないんですけども。
でも、あの吉本は当時15分位のショートムービーをたくさん作れるっていうのがあって。
その時に主人公となる女の子を探してたんです。監督で。
そん時に、もう近藤さんと箕輪さんがいて」
近藤春菜「近藤さんと箕…急に距離感感じますけど」(笑)
黒沢かずこ
「そん時は、この2人しかいないと思って、そのショートムービーの2人がメインで。
「春菜とはるか」っていうタイトルで」
近藤春菜
「そうです。そうなんです。もう18年か19年位前ですよね?
撮ってる当日に、あのその後ちょっと時間があるから、先輩に初めてご飯誘っていただいて」
黒沢かずこ「春菜ちゃんがハンバーグ好きだから、ハンバーグ食べたんですよ」
近藤春菜
「はい!そう!まさか誘っていただいて、ご飯いっしょに行けるなんてって思って行ったら、一回も目が合わなかったんですよ」
若林「あの、黒沢さんやってるね。そこは後輩なんだから」
黒沢かずこ
「後輩も合わせられないです。相方にも合わせられないですよ。相方に3年かかったんですよ」(笑)
若林「おかしいですよ。ネタやってるの感じおかしいでしょ、それ見れないって」
黒沢かずこ「ネタやってても、薄っすら外してたんです」
ハリセンボン結成秘話
箕輪はるかさん「男性のみのクラスに3か月間入れられた」
若林「NSCで出会ったの?二人は」
近藤春菜「そうです、はい。」
若林「女の子の相方欲しいなと思って入ってきてるの?二人ともその時は」
近藤春菜
「そうです。全くなんの接点もないまま入って。
で、最初しばらくはるかそのクラスに居なくて。後から入ってきたんだよね?」
箕輪はるか「そうなんです。なんか男性しか入れないクラスに私は入れられてて」(笑)
若林「なんでなの?手違い?」
箕輪はるか「あのーたぶん事務所の方に、男だと思われてたんですよね」
春日「そんなことあるの?名前がだって」
近藤春菜「願書も出しましたし」
箕輪はるか
「なんかおかしいなと思って、事務所に言ったんですよ。
で、「私女ですよ」って言ったら、事務所の人が「いいえ、あなたは男です」って」(笑)
若林「なんで決められなきゃいけないんだよ、向こうに」
近藤春菜「とんでもない事務所なんですよ」
箕輪はるか「なんか3か月後くらいにやっと女の子のいるクラスに入れてもらって」
若林「そんな時間かかったの?そこから女の子のクラス行くのに」
近藤春菜「急に3か月後に現れて。で、私も見たときに「え、これどっち?」と」
春日「え?なんか今と違うの?ちょっと中性的な感じだったの?」
若林「いや、正直、はるかちゃんみたいな若手芸人の男いるよ」(笑)
近藤春菜「いますよね。そう。で、6:4で男だろうなと思ってて」(笑)
春日「(笑)男の方になったの」
近藤春菜
「男だろうなと思って。で、そのクラスで、男女座る時に、やっぱきれいに分かれるんですよ。
男と女きれいに分かれて座るから、こっち女の方にきたら「あ、女の子なんだろうな」って判断しようと思ったら、はるかちょうど真ん中に座ったんですよ。で、余計分かんなくなって」(笑)
若林「なんでそんなクイズ出すのよ」
箕輪はるか「ちょっと自分でも自信持てなくなっちゃって」
若林「自分ではわかるだろ」
春菜さん「トリオでやらない?」という提案を断られる
近藤春菜
「そっから仲良くなって、「あ、いいかも」って思ったんですけど、はるかがその仲良し4人組のうちの1人とまずコンビになったんですよ。
で、私は焦って、はるかに「トリオでやらない?」って声かけたら、断られまして」(笑)
若林「え!?なんで断ったの?」
箕輪はるか
「いや、トリオの想定が全く無くて。
とりあえずコンビでやってみようと思ったんで、1回断ったんです」
春日「え、どうなったの?その後、その後は」
近藤春菜
「いや、その言われて。
こっちのコンビが組んで3日で、相方だった子が「箕輪さん何考えてるか分かんない」って言って解散したんですよ」(笑)
若林「何考えてるか分かんないと思われたんだ」
箕輪はるか「で、春菜も1人だったんで、じゃあもう「組もうか」みたいな感じで」
近藤春菜「余ったもん同士組んで、そっからですね」
若林
「なんかその春菜ちゃんの相方であることで、安心して言われたら絡んでるかもしれない。
1人ではるかがいたら、俺は怖いかもしれない」(笑)
近藤春菜「声かけない?」
若林「うん」(笑)
はるかさん「大学時代4年通って友達0人」人生の底辺と感じ、1人でNSCへ
春日「しかも1人で入ってきたんでしょ?」
箕輪はるか「そうですね」
春日
「だって、それすごくない?同じようにお笑いのこと好きな人と一緒に入ってくるパターン、まあまあよくあるじゃない?1人で?」
箕輪はるか「友達すらいないですからね。その誘う友達すら」
若林「それにしても、1人で吉本に行く気持ちはあるんだもんね」
春日「怖さはなかったの?1人で入って」
箕輪はるか
「いや怖いですけど、でもほんと大学時代がほんとなんかもう闇の時代で。
友達、4年通って、1人も友達いなかったんですよ」
春日「ああ、すごいね」
箕輪はるか
「で、もうほんと人生の底辺だと思ってたんで。これ以上落ちることはないだろうみたいな」
若林「へー吉本入れば。勇気あるよね」
芸人・森三中結成秘話
放送作家になろうとしていた
若林「え、森三中はNSCなんですか?」
黒沢かずこ「そうです。養成所で、それぞれ入ってきて、そこでやっぱり組みました」
若林「え!?黒沢さんも1人でNSC行ったの?」
黒沢かずこ「1人」
若林「だって勇気いらない?」
黒沢かずこ
「勇気いりました。
ただ私は当時あのー松本人志さんが『遺書』という本で「女性芸人は成功しない」と。
やっぱり難しいっていうのを書いてたんで。
やっぱり人志さんだったんで(松本人志の大ファン)。
だからやっぱりこれは放送作家さんからいこうと思って。
ちょうどガキの使い(「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」)の制作会社のセミナーがあったんです。放送作家セミナー。そこに、まずはNSC入る前に通ってたんです。
そしたら、あのリサーチをしなきゃいけないと。最初の頃の放送作家さんは。
で当時パソコンっていうのが無いから、全部調べ物はそういうアーカイブが残っているところに行かなきゃいけなかったんですよ。
そこを通わなきゃいけなかったりとか、そういうのずーっと調べなきゃいけない。
これは遠回りになるなと思って。芸人さんから作家さんになろうと思って。
当時、木村祐一さんが「(ダウンタウンの)ごっつええ感じ」の作家さんでも入ってたんですよ。(ダウンタウン)デラックスとか。
「あ、キム兄みたいに」と思って。そうなんです。
私2丁目劇場のみなさんが好きなんで(※2丁目劇場:ダウンタウンをはじめ関西若手芸人が活躍していた劇場)。
キム兄って呼んでたんです。キムキム兄やんって呼んでたんですけど、裏では。
そこで、いよいよもうこれは1人でもいかなきゃと思って、NSCに入りました。」
若林「ああ、そういう流れだったの。放送作家志望だったんだね」
NSCで村上さん、大島さんに出会いコンビ結成
黒沢かずこ
「そうなんです。だから3人中私だけが1個上で、2人が高校卒業して入ってきました」
若林「でね、今の黒沢さんを知ってるから、どう考えても演者だと思っちゃうけど」
黒沢かずこ「もうマジで無理ですよ」
若林「それでトリオになるんですか?NSCで」
黒沢かずこ
「はい。最初に村上と組んでたんですけど、やっぱりWコウジ(今田耕司、東野幸治のコンビ)に憧れましたね、そんときに。
Wコウジだから「ユニット組まない?」って言って(笑)」
若林「2丁目でいっぱいになってる、頭が」
黒沢かずこ
「で、3人組って考えてなかったんですけど。
ネプチューンさんがテレビで冠番組をやり始めた頃なんです。
3人でもできるのかってネプチューンさんを見て思って。
大島さんがピンでやってたんですけど、「入れて」って言ってくださって。やりました」
若林「でもあれっすよね。森三中さんって、リチャードホールでしたっけ?あれも今思うとメンバーすごいっすよね」
※リチャードホール…森三中が出演していたフジテレビのコント番組。くりぃむしちゅー・中川家・おぎやはぎ・劇団ひとり・アンタッチャブルなど
黒沢かずこ「おそろしかったですね。もうくりぃむさん、中川家さん、劇団ひとりさん、ビビる(大木)さん、アンタッチャブルさん…すごい」
若林「すごいっすね。芸歴で言うとね。だいぶ上の人たちとコントやってたってことっすよね?」
黒沢かずこ
「だからもうボロボロですよ。
何にも結果が出せずに、なんかこうコロンコロンコロンとなって、今に至るみたいな感じで」
若林「でも、ね。なんか森三中のイメージあるよね」 春日「そうだね」
若林「でもブレイクしてますよね。リチャードホールに出てるってことは」
黒沢かずこ「いや、ブレイクの経験がないです」
若林「え?森三中ってだってなんかあるんでしょ、きっかけが」
黒沢かずこ
「でも、きっかけは「(ダウンタウンの)ガキの使い(やあらへんで!)」とかかもしれないですけど」
憧れの松本人志さんへの熱い想い(森三中・黒沢かずこ)
14歳の時「松本さんと結婚する!」と決める
若林「そしたら結構早めに松本(人志)さんに会えたってことですよね?」
黒沢かずこ「お会いできました」
若林「もう、感無量でした?」
黒沢かずこ「いや、もうマジで、やっぱ実際見るとやっぱ松本さんじゃなく、人志ですよね」(笑)
春日「逆じゃないですか?普通。人志と思ってて、松本さんだじゃないんですか」
近藤春菜「せめて、松ちゃんですよね。人志はない」
若林「ファンみたいな感じってこと?」
黒沢かずこ
「そうです。ダウンタウンさんに会いたくて、この世界に入ってきてるんで。
「やばい人志だ」。こっから結婚にどうもって行こうっていう」(笑)
春日「そういうこと考えてたんだ(笑)」
黒沢かずこ
「いや、ほんと。14歳から思ってましたもん。
「私は松本さんと結婚する。そして、私は松本さんを支える。
松本さんはこの世界を37(歳)で辞めるから、私はその後パートに出るんだ」
っていうのを全部決めて。中学生の時に。(笑)
人志を楽にさせてあげたい。人志は今頑張ってるから、私が楽にさせようと思って。
で、最後人志の肩をつかんで「いいんだよ人志。もう何も考えなくていいの。もうお笑いと戦わなくていいんだよ」っていうのを言ってあげようと思って」
若林
「もう、その辺にしてください。松本さんのいないところで(笑)。
そのぐらい好き。
でも中学生の女の子にそう思わすって、やっぱすごいっすね」
黒沢かずこ
「色気があるんですよね、やっぱり。15上ですから。
毎年考えるとね、人志もこの歳になったかっていうね」
春日「今も?」
若林「今思っちゃだめだよ」
松本さんが鍛えるのをやめさせたい あの頃の可愛い人志じゃなくなってる
黒沢かずこ「今48。でも、どうしよう。あの鍛えてるのをやめさせたいんです。人志に。」(笑)
若林「なにを言い始めてんだよ」
黒沢かずこ「だから、私の知ってる人志じゃなくなってるんですよ」
若林「なんでやめさせたいの?松本さんに」
春日「いいじゃないですか」
黒沢かずこ
「だって、めっちゃ可愛かった。めっちゃ可愛かったんですよ。可愛かったんです、人志は。
マジで。ああ、「OH!MYハレルヤー」とかのVTRとか見せたいわぁ」
若林「なに?「OH!MYハレルヤー」って?」
黒沢かずこ
「「OH!MYハレルヤー」っていうプロモーションビデオみたいな感じで、ディスコでダンスしてるシーンだけを撮ってるPVとかがあるんですよ。
もうそういうのを見せたいです。かわいくて仕方ない。かわいい~人志」
同級生の男子はつまらない 一言もしゃべらなかった中高時代
黒沢かずこ
「もうマジで私あの頃のダウンタウンさんとかが好きすぎて、あの全部同級生の男子と比べちゃっててたんですよ。だから男子が超つまんないと思って。
同級生の男子がつまんないから、一言もしゃべらずに、中学生・高校とずっときて、今に至って。
まともに喋ってないんですよ、異性と」
若林「松本さんと比べるとつまんないなと思って、喋りたくもないんだ」
黒沢かずこ「ないんだと思ってきちゃったから。異性との喋り方がわかんないんですよ。距離感と」
若林「なんか休み時間とかごちゃごちゃやってるでしょ、男子って。それこう見ながら」
黒沢かずこ
「ぜんっぜん興味ないから、でもなんかわちゃわちゃするから、世間のわちゃわちゃどうなんだろうと思って、鏡とかもって、こういう鏡とか持って、こうやってこうやって(手鏡を見るふりをしながら、鏡に男子の様子を映して)見てた」(笑)
春日「直で見ればいいじゃないですか」
黒沢かずこ「見るのももったいないと思ったんで」
春日「初めて聞いたそんな人」
黒沢かずこ「子どもだわ~と思って」
若林「人志に比べると」
黒沢かずこ「2丁目メンバーと比べると子どもと思って」(笑)
若林「プロとアマチュアなんだから」
黒沢かずこ「本当に今後悔。本当に喋っとけば、今頃結婚できたんじゃないかなと思って」
若林「中・高喋らないっていうのはかなり重くのしかかってくるね、その後の人生に」
黒沢かずこ「そうです。若林さんはやっぱり。ね?」
若林
「全く中・高喋れないですから。
大学だって喋れなくて。俺姉ちゃんのおさがりのミッフィーちゃんの筆箱使ってて。
いきなり4月に、同い年の女の子に「筆箱ミッフィーちゃんなんですね」って言われて。
教材とバッグ全部置いて、教室から走って逃げたんですよ。
いきなり筆箱ミッフィーちゃんなんですねって言うから、お~って逃げちゃったよ。
それで授業終わってこうやって見てから自分の教材取った。怖くて」
近藤春菜「よく子どもできましたね」(笑)
春日「だからやっぱ20年位かかるよね」
若林
「時間はかかるよ、やっぱり。ほんとに。
コミュニケーションでいうと、春菜ちゃんダントツだよね?
友達がすごいじゃん、だって」
近藤春菜
「いや、でも私も芸人になってからですよ。こんなに人とコミュニケーション取るようになったの。芸人になって、横に私よりさらに人見知りで、社交的じゃない人がいるから、もう私が行かなきゃっていうので。そうなんですよ。それでいけるようになったんですよ」
ゲストに振るのが苦手(ハリセンボン近藤春菜)
若林「結構さ、売れるの早かったじゃん。あのさ、TBSのさ」
近藤春菜「そうですね。「ゲンセキ」から「10カラット」」
※「ゲンセキ」:TBSの若手お笑いオーディション番組。オリエンタルラジオ、プラスマイナス、バッドボーイズなど。
若林「それは何年目なの?」
近藤春菜「それは2年目です」
若林「2年目から今日までずっとテレビ出てるってことでしょ?」
近藤春菜「いやいやいや」
若林「「スッキリ!」まで登りつめてさ」
近藤春菜「ハハハハハ。いやいやですね、そんな」
若林「国民に支持されないと出れないよ、あの番組それは」
近藤春菜「自分でも想像もしてなかったです」
若林
「春菜ちゃんが「ヒルナンデス!」とかで1回も見たことないもん。変な感じになったこととか。
あのなんかひねりすぎて、みんなが一瞬「?」(クエスチョン)出ちゃうみたいなこととかないじゃん。
俺すごいと思うんだよね。全部できるもんね、春菜ちゃんね」
近藤春菜「いやいや。本当にそんなことないんですよ」
春日「苦手なことないでしょ?」
近藤春菜
「ありますあります。大喜利とかそういうの苦手ですし。
そのなんかMCとかさせてもらって、ゲストの方来られると、なんか振らなきゃいけないっていうのも苦手なんですよ」
春日「自分めちゃめちゃ振られるのに?」
近藤春菜「そうなんです。だから」
春日「日本で1番振られる人でしょ」
近藤春菜
「そうなんですよ。だからなんか、その人を活かしたいのに、何が一番振るのがいいのかとかも、もう自分で分からないんですよね。
振ってもらってばっかりだったから。」
「角野卓造じゃねぇよ!」の始まり(ハリセンボン近藤春奈)
ロンドンブーツ田村淳さんのパスが始まり
若林
「それは意外だね。
春菜ちゃんのさ、「角野卓造じゃねぇよ!」はさ、いつから始まったのか覚えてる?
誰から始まったの?あれは」
近藤春菜
「あのー私の記憶だと、「ロンドンハーツ」で女芸人格付けがあった時に、私2年目でピンで出させてもらったんです。
私のことなんてほとんど誰も知らないんで、まずもう自己紹介しなきゃと思って。
で、(ロンドンブーツの田村)淳さんに「角野卓造さんに似てる」って言われますって言ったら、淳さんがそっから「春菜どう?」とかじゃなくて、「角野さんどう?」って言ってくれたんですよ。
でもその当時おうむ返ししかできないんで、そこから「角野卓造じゃねぇよ!」って言ったら、ちょっとこう盛り上がってもらって。そっから」
若林
「すげぇ、淳さんのパス。そっから始まったんだ。
2年目から今日まで角野卓造じゃねぇよ」
近藤春菜「ずーっと否定し続けて」
世界中の中年男女に似ている
若林「でもさ、でもこの距離で見るとさ、いやいい加減にしてと思うけど、角野卓造だよね」(笑)
近藤春菜「角野卓造じゃねぇよ!」
若林「いやだってずるいよ。そのメガネしてきたらさ、角野卓造だもん」
近藤春菜「私も正直メガネは意識してて。意識というのは…」
春日「我々も踊らされてんのよ」
若林「角野卓造だもん」
近藤春菜
「意識というのは、太いフレームをすると、ちょっとやっぱり(カンニング)竹山さん寄りになるんですよ」(笑)
若林「あ~確かに」
近藤春菜
「そう。竹山さんとか仲本工事さん寄りになるし。(笑)
で、もうちょっと女性らしいのをかけると、和泉節子さんとかステラおばさんとか、そうなっちゃう。
そうなっちゃうから、誰にでも見えるフレームをかけてるんですよ。
やっぱり、ベーシック」(笑)
春日「基本。スタートだからね」
若林「ベーシックが角野卓造だったら、角野卓造じゃん。(笑)
で、そっから「シュレックじゃねぇよ!」とかに広がってくわけだよね」
春日「どっかの大統領とかね?」
近藤春菜「そうです。ハロネン前大統領とか。フィンランドの」
春日「海外までいけるんだもんなぁ」
近藤春菜「そうです。世界中の中年男女」(笑)
春日「なんか平均なのかな?」
近藤春菜「平均なんですよね」
若林「すごいよね。日本だけじゃないのがすごい」
近藤春菜「そうなんですよね。ハロネン前大統領(タルヤ・ハロネン)とは会ったことあるんですよ。ロケで。
似てるからっていうのであったら、前大統領がね?
「私の若い頃そっくりよ」って。お墨付き」(笑)
若林「じゃあ、ハロネン前大統領じゃん」
近藤春菜「ハロネン前大統領じゃねぇわ!」
若林「若い時。いや、否定すんのはやめてって」
近藤春菜「いや、違うんですって」
若林「「そうです」でいいのよ」
近藤春菜「いや、そうですって(笑)。そうですじゃない」
若林「角野卓造だし」
近藤春菜
「「そうです。私が角野卓造です」じゃないんですよ。
で、毎年必ず1人は新しい似てる方が出てきてくださるので。そうなんですよ」
春日「最新は誰なの?」
近藤春菜
「最新は、あのー東京オリンピックに出てらっしゃったアメリカのスケートボード代表のアラナ・スミス選手っていう方がいらっしゃるんですけど。
そっくりです」
若林「やっぱ出てきますかね。年1くらい」
近藤春菜
「出てきます。年1。だから私は、あのーオリンピックの時期とか選挙の時期、忙しいですね。
テレビ観て、誰が似てるかなって」
若林「入れとかないと、誰かから飛んでくるかもしれないから」
近藤春菜
「そうなんです、そうなんです。
なんか飛んできたときにやっぱ答えられないと、その方が恥かくじゃないですか。
でやっぱ、アンテナはってる方いらっしゃるんですよね。
「あ、これは春菜に言えるな」って思ってくださる方がいるんで。
そうなんですよ」
若林「その人とのファーストコンタクトで返せたら、鮮やかだもんね」
近藤春菜「鮮やか。うん」
若林「似てる人だけだもんね。鮮やかだと思わないのは」(笑)。
春日「何してるんだって。アジアで何してるんだって」
近藤春菜「勝手に名前出しやがって」
声が小さくて気づいてもらえない(ハリセンボン箕輪はるか)
若林「はるかちゃんとか別に焦ったことないでしょ?番組とかで」
はるか「いや、でも、出たての頃は結構ひな壇とか座った時に、やっぱほんと慌てましたよね。」
若林「自分からでも割って出るタイプじゃないでしょ?」
はるか
「そうなんですよ。でも一応ハリセンボンのボケみたいな感じで、やらせてもらってたんで、いかなきゃと思っていってたんですけど、とにかく声が小さいんで。(笑)。
なんかいけると思って言ったら、別のひな壇の人が喋りだしちゃったりとか。
全然出れないんですよ。気づいてもらえないんですよ」
若林「どうしようもないもんね、声ってね」
近藤春菜
「だからその隣で、で私がおっきい声出して「はるかが今こういうこと言ってました~」とか全部もう。だから一時期私戸田奈津子さんなのかなって。通訳」
若林
「俺だから、ずっと思ってたもん「ヒルナンデス!」の時。
俺本当ははるかちゃんみたいになりたかったのになって」
箕輪はるか「え!?」
若林
「あの、やっぱはるかちゃんとか又吉くんって、いるだけで雰囲気あって価値があるから。
振ったらやっぱ絶対面白いこと言うし、だから俺もそうなりたかったのよ、本当は。
だけど、春日も結構喋らないから。だから春菜ちゃんの気持ち分かんのよ。
俺も近いことやってた。「春日が言いたいことがあるみたいです」っていう」
近藤春菜「よく聞いてました、それ」
春日「声は出るんだけどね。うん。たまをこめられない」
若林「っていうかさ、声出るならいけよ。七三(分け)のやつがさ」
春日「空砲になっちゃうからさ」(笑)
ハリセンボンから学んだこと(黒沢かずこ)
今の森三中があるのはハリセンボンのおかげ
若林「森三中の歴史も、ちょっともうちょっと売れたいなっていう時期、もしかしたらないですか?」
黒沢かずこ
「もう、もう何回も下がってるんですよ。何回も仕事がなくなったりしてて。
でも、本当に今の森三中があるのは、ハリセンボンのおかげだと思ってます」
近藤春菜・箕輪はるか「ええ!?」
黒沢かずこ
「これは当時我々が出てきたときは、やっぱり男性社会だから、そういう枠があんまりなかったところを、ハリセンボンが2人で、なんだろう女性芸人枠ではなく、イチ芸人としての枠を勝ち取った初の女性だと思うんですよ。そこは。そうなんです。
で、それでだいぶ「あ、女っこういう風に振って返すことが出来るんだ」っていうのをたぶんスタッフさんが分かってくださって、そこからちょっとずつ入れていただける機会をもらえたのは、ハリセンボンのおかげですね。やっぱり。
だからはるかちゃん、もうその大喜利力もすごいじゃないですか。
で、そういう能力もあっての男脳も持ってての。
で、春菜ちゃんの一言でもバッて返せるのがあるから。その実績を踏んでくださったから。
本当におかげだなと」
若林「その切り拓いたっていうイメージがあるんだ。ハリセンボンにね」
黒沢かずこ「全部ハリセンボンのおかげです。マジで。これは本当」
近藤春菜「いやいやいや」
仕事に真剣に向き合うことを春菜さんから学んだ
さらにある番組で春菜と共演した時に、感銘を受ける出来事があったそうで…。
黒沢かずこ
「テレ東で、あのー「コーチング」っていう番組があったんですよ。
でなんかこう、先生に教えていただいて、それを習得して芸人さんがやるみたいなやつがあって。
で、春菜ちゃんと私がレスリングで互いに違うところで練習して、違う先生で練習して、戦うところがあったんですよ。マジ戦い。
いっつも春菜ちゃん本当に優しい方なんです。闘争心をむき出しにしない方なんですけど。
やっぱ、勝負事とか、やっぱその頂いたお仕事だから、目つきがめっちゃ鋭かったんですよ。(笑)
お笑い…え…レスリング…マ、マジだと思って。
仕事ってこういう事なんだってそこをまた学んだんです。
いただいた仕事は真剣に向き合わなきゃいけないっていうのは、そのコーチングのレスリングで分かって。
なんかそん時に、もしかしたらなんか今までこう生半可な気持ちで仕事に向き合ってたんじゃないかなと思ったんです。
お笑いだけをきちんとやればいいんだって思わなくなったというか。
そうなんですよ、なんか」
※ド短期ツメコミ教育!豪腕!コーチング!!:タレントがその道のプロにコーチを受け、その成果を披露する番組
若林「結局、試合はどうなったの?レスリングの」
近藤春菜「試合は、黒沢さんが勝ちました」
春日「え!?勝ってんじゃないですか」
黒沢かずこ「いや、ウエイトあったから」
近藤春菜「めちゃくちゃキレイにタックル入って。もう取られて」
黒沢かずこ「私はあれは、春菜ちゃんの優しさだと思ってます。勝たせてくれたって」
若林「今の話の流れだと、絶対に負けの話じゃないと成立しないよ」
黒沢かずこ「マジでタックルちょっと上手いんですよ」(笑)
近藤春菜「めちゃくちゃ強いんですよ」
黒沢かずこ
「小学生の時シュミレーションしてたんです。いじめっ子がいたんですよ。
で、いっつもスクリュー・ドライバー(かける技の名前)の練習してたんです。
いじめっ子はこうやって、足をパンッって(横に)やるんですよ。
横に出したら、あれを一回持ってグルンってしようっていうのをシュミレーション。
家でずーっと一人っ子だからやってたんです。
そしたらある時、その場面が来たときに、マジでハマったんですよ。
で、そっから女の子達をイジメなくなったんです。
やっぱその快感があるから、常にこう下関係、下半身関係すっごい考えてる。
マジで。クッって」
近藤春菜「全然コーチングに教わらなくて良かったんですけど」(笑)
面白いことをやりたいに尽きる(黒沢かずこ)
若林
「黒沢さん、今さ「ゴッドタン」とかで1人で出るじゃない。で、やっぱああいうのはやっていきたいっていう気持ちがある?やっぱり」
黒沢かずこ
「やりたい!やりたいけど、なんか誰かがおっしゃってたのが、やっぱり譲らなきゃいけないっていうのがあるんですよ。
なんかある程度年齢も上がってきたら、出たい出たいっていうのだけじゃ、やっぱりもちろんオファーも来ないし。
なんかこう自分が違うジャンルを見つけてとか、そこで違う方向に行かないと、やっぱり皆さんの何だろう、場所というか、なんか変えなきゃいけないのかなと思いながら。
なんか模索してる最中です。
でも、いいですか?また喋って。
その中で、ハリセンボンはずーっとやってて。
で、今また新たにやっぱりこの年齢になってきて、新しいハリセンボンを作ろうとしてるのが今じゃないですか。
YouTubeを始めたりとか、また2人での活動とか。そう、やって。
なんか感慨深いですよね、なんか。踏ん張ろうとしてるっていう、このなんか。
ずっとうまいこといってたところに、自分たちでも何か今しなきゃいけないっていうこの姿を出してる。なんか青春っぽいなと思って。
マジでなんか嬉しいな。みんながもがきながら、どうにか。
ただただ本当に1つなんです。
ただ面白いことやりたい。笑ってもらいたい。
これだけに尽きるんですよ。ただそれが上手いこといかないんです」
若林「素敵なこと言うな、おい」
黒沢かずこ
「お2人方は家族がいるから、家帰ったらそこが落ち着く場所じゃないですか。
私の今落ち着く場所は、カメラの前だけなんですよ。マジで。
回ってなくてもいいんです。ただただ。回ってなくてもいい」
春日「帰ってくださいよ。終わったら」
若林
「地縛霊じゃないですか、そんなの。
なんか、春日とか黒沢さんとかって、何人かしかいない、何歳でも体張る人とか、面白いことやる人いるじゃないですか?出川さんももちろんそうだし。
何人かしかいないじゃないですか。
だからそういう感じしますけどね」
近藤春菜「めちゃくちゃカッコいいんですよね」
マジ歌の作り方は(黒沢かずこ)
若林
「あの、ゴッドタンの歌を考える時は、どういう作り方してるんですか?
ゴッドタンとかでやるマジ歌とかの」
黒沢かずこ
「マジ歌もう何年も呼ばれてないです。
一番最後に呼ばれたのは、秋山がやった国際フォーラムの時やって。
そう私あれ思い出した~思い出したら…なんか途中で、喋る部分があったんです。
で、私そこをショートで考えてたんです、喋る部分をね。
そしたら、斉藤(あちこちオードリーの演出をしている斉藤ディレクター)さんが
「(アドリブで)あそこ行っちゃいなよ」って言ったんですよ。
言ったから、私は予定にない感じであそこでブワーッて時間を使ってしまったんです
(ライブで5分間アドリブで歌い続けた)」
春日「どうなったんですか?はい」
黒沢かずこ「いや、もうシーーーンですよ。マジで。取り返さなきゃ、取り返さなきゃ」
番組プロデューサー佐久間宣行「全くのアドリブのアカペラを5000人の前で急に始めて」
黒沢かずこ
「斉藤さんのおかげでぶちこんで。私そんな目に会って、一度も呼ばれてないです。マジで。
マジであのスタッフの一言って。
本当に自分で考えなきゃいけないなって思いました。
あれ以来私は呼ばれてないんです。間の地獄あれ。
でも、歌はもう1年目からやってました」
佐久間宣行「黒沢さんはマジ歌カメラの前に(打ち合わせ中に)鼻歌ずっと歌ってるんだよね」
黒沢「はい。でも作りました。大島と一緒にやったりとか」
若林「それでも降りてくるまでやってみるってことですか?鼻歌を」
自分のことをアーティストだと思いお通夜で歌った歌は…(黒沢かずこ)
黒沢
「マジで、私、アーティストだと思ってたんです。自分のこと。
アーティストだと思ってて、親戚の通夜があったんですよ。
お通夜があって。夜駆けつけて、あの棺桶にご遺体が入っている状態で。
いとこだったんですけど、仲良くしてたというか、なんか近かったので。
突然だったんですけど。
で、行ってこう見てて。
あ、これはやっぱり最後のお別れとして1曲歌いたいなと思ったんです。
そう。アーティストだと思ってるからね。
1曲歌って、最後故人と別れたいなと思ったんです。
「ちょっと歌っていい?」ってその妹に言ったんです。
その「歌ってくれるの?かっちゃん」って言って「ありがとう」って言って。
周りにいた違う部屋にいた親戚に「かっちゃんが歌ってくれるって」っていうのをその子がみんなにアナウンスしてくれて。
その親戚一同が8畳ぐらいの部屋にバーッと集まってきたんですよ。
そこで集まって、みんなが注目しながら、私がこうやってうたい始めようと思って、「…っ」て言った時(歌い始めようと口を開いた時)に、「あ、ヒット曲ない」と思ったんです」(笑)
若林「そこで思う?」
黒沢かずこ「ここで思ったんです」
若林「歌っていい?の前に思おうよ」
近藤春菜「どうしよう、どうしよう。もう」
春日「どうするんですか。もう歌うしかないですよ」
黒沢かずこ「歌うしかないです」
春日「もう関係ない。ヒット曲あるない関係ない」
黒沢かずこ
「親戚も(カメラ)回し始めちゃってる。みんなも見てる。
どうしようって思った時に絞り出したのが…「六本木には外国人多い~♪」っていう歌い出しだったんですよ。(笑)
で、「あれ?何で私六本木の外国人が多いって思ったんだろう」って思って。
多分テレ朝からいったんです、そこに。
「違う!!六本木」と思って。でも歌詞が出てこない。」
春日「まだ1節です。まだそっから先ね。そっから先巻き返せば」
黒沢かずこ
「この間に何か1年目からやってきてることだから、何か出ようかなと思っても、でもやっぱり焦っちゃって。そういう状況初めてだったから。
「六本木には外国人多い~♪」。もう1回言ったんですよ。(笑)
「六本木には外国人多い~~♪」ってこう伸ばしたりなんかして。ごまかして。
次出てこない。「多いよね~~六本木~♪」。
終わっちゃったんですよ。(笑)
「ヤバい!」と思って。どうしよう~。泣く予定だったんです。私はみんな。
「楽しかったね。良かったね」。みんな泣く予定だったんです。
あ、しまった~。でも、いとこに聞いて、「お兄ちゃん何が好きだった?」って言ったら、「お兄ちゃんはパソコン、唐揚げ、テレビ」みたいな感じでおっしゃってたんで。
「唐揚げ~♪」って始まったんですよ。やっぱりバラードが出てくるんですよ。
やっぱり故人がいくからね」
近藤春菜「もう一曲…」
黒沢かずこ
「もう一曲…だって「六本木多い~♪」で終わらせらんないでしょ。
泣いてないから、みんな。
「唐揚げ~♪唐揚げ食べ過ぎると死ぬ~♪」みたいななっちゃったんですよ。(笑)
食べ過ぎは良くない。死ぬと思って…はっ、やばいと思って。
「し~およね~」って言って、あ、うまくごまかせたかなと思って。戻した。
で、そこでう~って言った時に、その妹が「お兄ちゃんよかったね」っていうのを故人に訴えかけてくれたんですよ。
それで終わったんです。そこは。
もう親戚一同もマジで何にも言わずに散らばっていったんですよ(笑)
もう、もうどうしようもなくて。
若様、若様の時歌わせてください。私その頃にヒット曲を!
みんなが泣くヒット曲。春日さん泣かせますんで」
若林「生き返ってツッコんじゃうよ、俺。曲のチョイス!つって」(笑)